年頭挨拶

年頭挨拶

2019年を振り返ってみれば、令和の新時代を迎えて希望に満ち溢れていた一方で、社会を揺るがす事件や甚大な被害をもたらした自然災害など、様々な面で不安を覚える1年でもありました。

大学受験界に目を移せば、これまで以上に強い影響を感じずにはいられなかった私大定員厳格化、揺れ動き続けた共通テスト関連など、「先が見えない」状況だったと感じる1年間でした。
そしてそれは2019年に限った話ではありません。これまでもそうでしたし、そしてこれからも続く可能性は大いにあるでしょう。

そんな中、いつの時代でも変わらないこと、忘れてはならないことがあります。それは、教育の主体はあくまで教育を受ける本人たちであるということ、そうした人々が未来を担っていくのだということです。

「教育は再生産である」「教育は若者の可能性を押し潰す」——そんな声を聞くことも少なくない昨今、それでも私たちは教育の可能性を信じたい。学ぶことで初めて目にすることのできる世界があると実感してほしい。そして大学入試がその世界の入り口になるかもしれない。このEducational Loungeが、その道標としての役割を果たせる存在になれればという思いで運営しております。

2020年も「受験生たちの澪標に。」という運営理念に違うことなく、激動の時代に生きる受験生たちにとっての澪標になれるよう励んでまいります。

2020年元日
Educational Lounge代表
羽場雅希