リスニングを得点源に! 英語を"聞く力・解く力"を鍛える学習法

多くの受験生が受けることになる共通テストや英検などの資格試験で,リスニングが課されています。

それなのに対策を後回しにしたり,まったく対策をしないという人は意外と多いようです。逆に言えば,周囲に大きく差をつけるチャンスになるということです。

今回は,リスニングを得点源にするための学習法についてお話します。

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リスニングの勉強は「聞く力」と「解く力」をつける勉強

みなさんの考えるリスニングの学習法はどのようなものでしょうか。
「英語のニュースを聞く」「とにかく問題を解く」などを思いつく人が多いかもしれません。

しかし,いきなり英語のニュースを聞いたり,やみくもに問題を解いたりしても,期待する効果は得られないでしょう。これは,単語や文法の知識がない状態で長文を読んでも思うように読み進めることができないのと同じです。

リスニングにおいても実践的な演習に入る前に,英語を聞いて理解するための「聞く力」と,問題を解く際に必要な準備や聞き方をするための「解く力」をつける必要があります。それぞれの力をつけるためのドリルをご紹介します!

『ここからはじめる英語リスニングドリル』を通して「聞く力」をつける

英語を聞く力をつけるために、まずは単語学習の意識を変える

「聞く力」をつけるためには何をすればいいのでしょうか。

ドリルを使って学習を始める前に,まずは単語を覚えるときの意識を変える必要があります。

単語の意味とスペルのみを覚えている人も多いかもしれませんが,そのままでは決して「使える知識」とは言えません。特にローマ字読みでスペルを覚えている場合,その通りに聞こえてくることはないので,「スクリプトを読んだら意味はわかるのに,聞いてもまったくわからない」という状態が出来上がってしまいます。

単語を覚えるときには正しい発音も覚えるようにすることが,「聞く力」をつける第一歩です。
必ず単語帳などについている音源を聞くようにしましょう。

音の聞こえ方に関する知識をつける

次に,音の聞こえ方に関する知識を身につける必要があります。

膨大な量の英語を聞いて,「アメリカ英語ではwaterは『ワラ』のように聞こえるのか……」のように1つ1つ体得していくという方法ももちろんありますが,とても時間がかかってしまいます。

試験日までの時間が限られている中では,音に関する基本的な知識を体系的に学ぶほうが圧倒的に効率的です。

『高山のここからはじめる英語リスニングドリル』(Gakken)を使って,英語を書き取り(ディクテーションし)ながら,どのようなときに音が聞こえなくなるのか,つながって聞こえるのか,などの基本的な知識を学びましょう。

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「聞く力」をつけるのに効果的な「ディクテーション」

この「ディクテーション」は,カタマリのように聞こえる英語を,適切なところで区切って理解し書き出すという学習法なので,「聞く力」をつけるのに非常に効果的です。

それだけではなく,聞き取りづらい音を文法や単語の知識で補って聞く必要もあるので,英語の総合力を鍛えることができるコスパの良い学習法でもあります。

『ここからはじめる』ドリルでは,ディクテーションを通じて「単語の聞き取り→フレーズの聞き取り→文の聞き取り」のように段階的に聞く力をつけることができるだけでなく,数字・時刻・場所などの重要フレーズ,比較や仮定法などのリスニング問題で用いられることの多い重要文法の聞き取りなども練習することができます。

『ここからはじめる英語リスニングドリル』おすすめの活用法

本書は左が音の知識のレクチャー,右がその知識を使った聞き取りの練習という見開き1ページで構成されています。「1週間でまとめて〇ページ進める」というやり方もできますが,できる限り毎日1ページずつ,知識を積み重ねるように進めていくことをおすすめします。

『高山のここからはじめる英語リスニングドリル』紙面

具体的なやり方は以下を参考にしてください。

『ここはじ』の活用法
  1. 左ページを読み,実際に口を動かしたり,音声を聞いたりしながら知識をつける
  2. 音声を聞きながら問題を解く
  3. 解説を読み,丸付けをする
  4. 自信がないけど正解してしまったところ・間違ったところを中心に聞き直す
  5. 音声をマネして音読する

①左ページを読み,実際に口を動かしたり,音声を聞いたりしながら知識をつける

無料のアプリで聞くことができます。

②音声を聞きながら問題を解く

ディクテーションの問題は,「3回まで聞きなおしてよい」という指示をつけていますが,聞き取れるまで聞いてもかまいません。できる限り収録された速度で聞いてもらいたいですが,アプリで速度を変えることもできます。

③解説を読み,丸付けをする

解説では,本編で紹介しきれなかった音の知識なども紹介しています。ぜひ読んでみてください。

④自信がないけれど正解してしまったところ・間違ったところを中心に聞き直す

聞き取りづらいものは,0.75倍速で流してみると音の特徴などがはっきり聞こえやすいです。

⑤音声をマネして音読する

問題になっている英文は,問題のための英文ではなく,使えるもの・内容が面白いものになっています。左ページで学んだ音の特徴を意識しながら,必ず聞こえた音声をマネして音読しましょう。

1冊仕上げて,「もう少しディクテーションの練習をしたい」と思った場合は,ドリルのディクテーション用音声を流してノートに1文書き出してみるのもおすすめです。

初学者向けのドリルですが,あえて自然な速度で読み上げられています。最初は難しく感じるかもしれませんが,繰り返し聞いてディクテーションすることで聞き取れるようになります。①~⑤までやっても15分程度です。それだけでリスニング力だけでなく総合的な英語力も伸ばせることを考えれば,とてもコスパが良いですよね!

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『ここからつなげる英語リスニングドリル』を通して「解く力」をつける

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