政治・経済の過去問演習を効果的にする方法

政治・経済の過去問演習をする2つの意義

まず、過去問演習をする意義を確認しましょう。
大きく2つあります。

 

問題形式を確認し、それに合わせた対策をするため

1つ目は、各大学、学部の問題形式を確認し、それに合わせた対策をするためです。

政治・経済であれば、マーク式なのか記述式なのか、あるいは両方なのか。
字数の多い論述問題や計算問題が出るのか。

 

こうした傾向によって普段の勉強の仕方も変わりますし、論述・計算問題なら数をこなさなければなりません。

 

最も本番に近い問題演習をするため

2つ目は、捨て問を含めた全問題を解くことで、最も本番に近い問題演習をするためです。

ちなみに捨て問とは、大学受験の範囲から外れた問題だと考えて下さい。
解けなくても合否には直接影響しない問題です。

 

市販の問題集でも演習はできますが、過去問と決定的に違うのはこうした捨て問の有無です。
問題集は過去問の中から捨て問を意図的に排除し、入試本番で確実に正解すべき問題だけでできています。

よって、これらの演習だけでも合格に必要な力はつくものの、捨て問も含めた全問題の中で、どれが確実に正解すべき問題かを見極め、時間を割くべき問題にはしっかりと時間を割き、ケアレスミスがないように見直しを徹底する。
こうした訓練は問題集ではできません。

 

政治・経済の過去問演習は全範囲を終えた段階で


過去問演習の時期についてですが、以上の話の流れでいけば全範囲を終えた段階になります。
要するに、授業や参考書で全範囲を習って、ある程度覚えた段階です。

 

政治・経済の過去問はどれくらい解けば良いのか

過去問は何年分解けばよいのか。
よくある質問です。

政治・経済の場合、科目の性質上、法律の制定や改正によって制度が変わっていきますし、統計数値も毎年変わります。
そのため、あまり古い問題を解くことはオススメできません。
問題の正解が変わってしまうからです。

おおむね2、3年分でよいかと思います。
その分、他学部の新しい問題を解きましょう。

 

タテよりもヨコ、というイメージです。

 

政治・経済の過去問演習法

実際の演習方法ですが、まずは時間を計って解きます。

 

政治・経済の場合、よほどのことがない限り時間が足りないということはありません。
漢字ミスやケアレスミスがないように見直しも念入りにしましょう。

問題を解き終わった後は答え合わせをし、正答率を出してみます。

 

その際は、単純な正答率ではなく、捨て問以外の正答率をみます。
確実に正解すべき問題の正答率だけでボーダーラインに届いていればオッケーです。

演習後は、確実に正解すべき問題の中で間違えたものがあれば、自分のインプット用のテキストや参考書に記録をしましょう。

 

よくノートにまとめる人がいますが、時間がかかり非効率ですし、結局そのノートを何度も見直すことはありません。
普段使っているテキストや参考書に記録した方が時間も節約でき、見直す機会も確保できるので、こちらをオススメします。

また、載っていなくても、載っている内容に関連しているものはテキストや参考書に書き込みましょう。
また出るかもしれません。捨て問については解説を読んで、その場でおしまい。という形でよいでしょう。

 

正解すべき問題と捨て問の見極め方

さて、ここで問題になるのが、正解すべき問題と捨て問をどう見極めるか、という話です。

基本的には、自分のテキストや参考書に載っているか否かだと考えて下さい。
載っている箇所からの問題や載っている内容を基に解ける問題なら正解すべきでしょうし、そうでなければ捨ててよいでしょう。

 

ただし気を付けなければならないのは、独学で薄い参考書を使っている場合です。

特に難関大の過去問を解いた時に、載っている内容だけで問題が全然解けない、というケースが出てきます。
社会科目である以上、載っていなければ解けないのは当然です。

 

この場合は、載っている内容に関連してそうなものをテキストや参考書にどんどん書き込んで、網羅性を高めていきましょう。
これは難関大に必要な情報なのだろうか、不安なら学校の先生に聞いてみるのもアリでしょう。

 

過去問演習の最後は「問題形式の確認と対策」を


最後に問題形式を確認し、それに合わせた対策を検討します。

ただし、受験する大学は直前に変わることもあります。
早い時期にあまり特定の大学、学部に特化した勉強ばかりしていると、直前期に困ることになります。

 

基本的には普段の勉強をメインに、プラスアルファで対策をしていくのがよいでしょう。

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