
こんにちは。日本史の河原です。
日本史の勉強を進めていると、多くの受験生が特定の分野で「どうしても点数が伸びない」「用語が複雑で覚えられない」といった壁にぶつかります。用語をただ暗記するだけでは太刀打ちできず、苦手意識がどんどん膨らんでしまう…そんな経験はありませんか?
そこで今回は日本史の中でも特に苦手意識を持つ人が多い以下の4つの分野について、具体的な克服法を解説します。
具体的には
の4つとなります。
それぞれの分野で「なぜつまずくのか」を分析し、「どうすれば得点できるようになるのか」という具体的な学習法を解説していきます。この記事を最後まで読んでいただければ、今まで避けてきた苦手分野が得点源に変わるイメージが湧くはずです。ぜひ、周りのライバルに差をつけるきっかけにしてくださいね。
目次
【荘園】複雑な制度は「時期」と「流れ」で骨格を作る
多くの受験生が苦手意識を持つのが荘園ではないでしょうか。システム自体が難しいだけでなく、用語も似たものが多いため、苦手意識を持つ受験生が多いと思います。
- 時期と制度を大まかに紐づける
- 制度の変遷と用語の意味を理解する
- 演習を重ねて知識を定着させる
STEP1 時期と制度を大まかに紐づける
荘園制攻略の鍵は、いきなり細かな用語を覚えるのではなく、どの時代にどの制度があったのか整理しましょう。
STEP2 制度の変遷と用語の意味を理解する
骨格ができたら制度の変遷と各用語の正確な意味を理解しましょう。この段階で、教科書や用語集を使い、「自分の言葉で説明できるか」を確認しながら進めましょう。
STEP3 演習を重ねて知識を定着させる
ある程度知識のインプットができたら演習を重ねながら、知識の抜け漏れを防いでいきましょう。
荘園制の学習法について、さらに詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。
【文化史】作品の丸暗記から脱却!「文化区分」で攻める
文化史も苦手意識を持つ受験生が多い分野です。過去記事では美術史に限定して解説をしましたが、基本的にはすべての分野に応用できます!
テーマ史型の勉強を取り入れる
各時代の仏像や絵画の様式の移り変わりを一気に通覧する「テーマ史学習」が効果的です。これにより、各文化の特徴が比較でき、記憶に残りやすくなります。
必ず図説を確認する
文字だけで覚えるのではなく、必ず作品の写真や図を見て、ビジュアルイメージと結びつけましょう。
より詳しい美術史の学習法については、こちらの記事で解説しています。
【近代政党史】自作の「系図」で流れを視覚化する
合流と分裂を繰り返し、受験生を悩ませる近代政党史。この複雑な流れを攻略する最強の武器が、自分で「政党の系図」を作成することです。
系図作成のポイント
教科書を参考に、授業で扱った主要な政党に絞って作成しましょう。特に重要なのが、合流・分裂の「きっかけ」を簡潔にメモすることです。これを書き込むだけで、単なる線の繋がりが、意味のある「歴史の流れ」として頭に入ります。
政党史の学習法については、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。
【近代経済史】経済に苦手意識があれば思い切って中学公民に戻れ
「金本位制」「金輸出解禁」など、専門用語が並ぶ近代経済史。ここでつまずく原因の多くは、実は中学社会(公民)の経済分野の知識不足にあります。
- インフレ、デフレの違いは?
- 1ドル100円が150円になるのは円高?円安?
これらの基本を理屈で説明できないなら、勇気を持って中学レベルの参考書に戻りましょう。経済の基本ルールを理解すれば、「松方財政」や「昭和恐慌」といった高校日本史の内容が驚くほどスムーズに理解できるようになります。「急がば回れ」が、経済史克服の最短ルートです。
経済史の勉強法については、以下の記事で詳しく紹介しています。
時期を意識し、用語の意味を正確に理解する
いかがだったでしょうか?
今回紹介した4つの苦手分野には、共通する攻略法があります。それは、時期を意識すること・用語の意味を正確に理解することです。
どうしても丸暗記だと太刀打ちできない分野が受験生が苦手意識を持つ分野といえるかもしれませんね。だからこそ、周りの受験生の大きくリードできる可能性を秘めているともいえます。
上記4つの分野で自分が苦手意識をもっている分野があれば、ぜひ関連記事も読んでくださいね。一つずつ苦手を克服していきましょう!