国公立現代文  特別編ーー現代文を「読む」


こんにちは。
2月もそろそろ10日に達しようとしております。受験生の皆様は出願する大学、学部が決定し、並行して私立大学の受験が始まっていて…というタイミングでしょうか。

国公立大学の受験に向けて、特に「記述問題の解法という観点から書いているこの連載、今回は趣向を変えてお届けします。

現代文は本来「読めなければ解けない」科目である

現代文は本来、「読めなければ解けない」科目であり、「読めれば(ある程度は)解ける」科目であります。

ここから導き出されること。それは…

「文章を読まないで問題を解くことは避けるべきである」

このことを強く伝えておこうと思います。

しっかりと文章を読み、書き手の言いたいことを掴む練習をしましょう。普段、通っている予備校や塾がある方は信頼できる先生の読解法を定着させるために過去問の文章を読み、私大の文章を読み、準備を進めてください。

ではどうやって読んだら良いのか…という方のために簡単なポイントとお勧めする参考書を挙げていきます。

評論の読解作業ーーマクロ作業編

①抽象と具体
②対比と繰り返し
③論のまとまり

①抽象と具体
・筆者の主張(=抽象)と例(=具体)を識別する
・抽象を中心に読み進める。
・抽象と具体の対応関係を考える。
(具体例がどの抽象部分に対応するかを確認。)

 

②対比と繰り返し
・筆者の(論)を際立たせるために比較を行うのが対比
・対比されている事項の相違点/共通点を確認する。
・抽象/具体や同一内容の繰り返しは散見される。
・繰り返しの内容は重要であると判断する。

 

③論のまとまり
・論の展開の切り替え点を見極める。
・「今の話題は何か」を考える。
*解答根拠を考える範囲を確定させることにも役立つ。

 

評論の読解作業ーーミクロ作業編(重要表現の把握)

本文中の「筆者の主張」が示されている部分はcheckをする。

Ex. 直接的に筆者の主観を示す表現
A.心情
B.評価・強調

A.心情
文章中の意見・感想・心情は断りがなければ筆者の主観。
 a と思う/感じる/考える/気がする。(意見・感想)
 b は面白い/許せない。(心情)

 

B.評価・強調
以下の評価を下しているのは筆者である。
 a は 重要だ/注意すべきだ/必要だ/問題だ<重要系>
 b  は 本質だ/特徴だ/原理だ/前提だ<基礎系>
 c  こそ …だ。<特筆>
 d  は 最も/何よりもまず…<その他>

☆読解作業のゴール地点はあくまでも筆者の主張を把握することです。上記の事項を頭に入れた上で各文章と向きあいましょう!

とはいえ、上記のことは「概論」であって、実際に使わないと意味がありません。以下にいくつかの参考書、問題集を挙げさせていただきます。練習によって「実践」を重ねていきましょう。

おすすめの参考書

『池上の短文から始める現代文読解』

論の構造を把握することが設問の解答につながっていくことを理解できます。各章レベルが3段階に設定されているので着実にレベルアップも可能。

こちらは以前下の記事で紹介されております。

『現代文基礎読解ドリル』

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そもそも文章を読むことを放棄していた…という人にはこちら。

それでは!

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