![2026年度共通テスト国語[英語(リスニング)]から見る、高1・高2生の学習指針](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_auto,q_glossy,ret_img,w_1200,h_675/https://www.educational-lounge.com/wp-content/uploads/2026/02/eyecatch_2026listening.webp)
こんにちは!高山のぞみです。
今回は,2026年1月17日に行われた共通テスト英語(リスニング)の問題を分析し,高2生や高1生にどのような対策をしていけばよいかをお伝えしたいと思います。部分的な解説も含まれるため,実際に問題を解いてから読むことをおすすめします。
目次
2026年度 共通テスト[英語(リスニング)]の総評
2026年度の共通テストは,新形式が導入された昨年度の構成をおおむね踏襲しており,大きな変更は見られませんでした。
第4問Aについては,例年「イラスト並べ替え問題」と「グラフ問題」が交互に出題されていますが,今年は予想通りイラスト並べ替えが出題されました。ただし,内容面では変化がありました。従来とは異なり,選択肢に不要なイラストが1枚含まれていただけでなく,しかもイラスト同士の違いがやや分かりづらいものでした。
これまで以上に早期からの対策が鍵になる
このように,形式上の大きな変化はないものの,音声内容と選択肢を照合しにくい設問が増えたことで,難易度は昨年よりも上昇したと言えます。
今後もこの傾向が続くようであれば,これまで以上に早期からの対策を行い,根本的な「聞く力」を養っておくことが不可欠となるでしょう。
設問別解説
ここからは,それぞれの設問を見ていきましょう。
第1問 A:短文言い換え問題 B:イラスト選択問題
第1問はA・Bともに短文が読み上げられる問題です。
Aは,読み上げられた英文の言い換えまたは意図を表す選択肢を選ぶ問題です。
never hesitate to doをbe willing to doと言い換えられていたり,I’m afraid I can’t come into work today.をThe speaker is going to take the whole day off.と言い換えられていたりと,例年の問題に比べて聞き取ってすぐに選びづらい問題になっていた印象です。
B:イラスト選択問題
Bは,ある物や状況の描写が読み上げられ,それに当てはまるイラストを選ぶ問題です。
どの問題も,聞き取った英文の内容を正確に理解することが求められますが,特に問5のThe man sitting on the bench next to the statue is wearing a nice hat.はその傾向が強かったと思います。両問題とも,読み上げられた英文の音だけではなく,内容を理解することや,例年よりもやや難易度の高いフレーズや文法知識が問われていました。
第2問 イラスト選択問題
第2問は,2人の2往復の会話が読み上げられ,その内容に当てはまるイラストを選ぶ問題です。会話が進むにつれて選択肢を絞っていく必要があるため,音声が流れる前にイラストを「読んで」,それぞれにどのような特徴や違いがあるのかを確認しておきましょう。
質問文までしっかり聞き取らなければ解答できない問題に注意
確認すべきポイントは第1問Bと同様です。
また,問11では,女性が興味を持っていることと男性が興味を持っていることの両方が会話の中で述べられ,最後の質問文を聞くまで,どちらが正解になるのかわからない構成になっていました。
このように,質問文までしっかり聞き取らなければ解答できない問題は昨年から見られ,今後も出題される可能性があります。途中で慌てて解答せず,最後まで落ち着いて聞き取ることが重要です。全体として,昨年に比べてやや解きにくい問題が含まれていた印象でした。
第3問 会話文問題
第3問は,2人の2.5または3往復の会話が読み上げられ,その内容に関する問題に適した答えを選択する問題です。
第3問も例年より難度が高かった
問13は,選択肢がThe manで始まるものとThe womanで始まるものに分かれており,それぞれが休みの間にしたいと思っていることを正確に聞き取ることが求められました。
問14は,定番の「動作の順番」を聞き取る問題ですが,聞いている段階では順番がわかりづらく,選択肢を踏まえて判断する必要がありました。問16は会話の大筋とは関係なく,男性の最後の発話I’d be late for work.から答えを導く必要があったため,解答にたどりつくのが難しいと感じた人も多かったでしょう。
問17も時間関係がやや複雑であったため,全体として,第3問も例年より難度が高かったと言えるでしょう。
第4問 A:イラスト並べ替え問題・表穴埋め問題 B:条件選択問題
第4問はやや短めのモノローグが読み上げられる問題で構成されています。
ただし,今年のイラスト問題は,イラストの数と内容において大きな変化がありました。
これまでは場面が明確に異なる4枚のイラストを並び替える形式でしたが,今年は内容が似通った5枚のイラストが提示されました。外さなければならない選択肢はjust ignore the line of peopleから判断する必要があり,the line of peopleという語句だけに反応するのではなく,文全体の意味を正確に聞き取ることが求められました。
問22〜25 格段に難度が上がった表穴埋め問題
問22~25は,これまでの問題では表の行数や列数が空所よりも多いことが通例でしたが,今年は空所と行数が同じになっていました。また,読み上げはTable AからDまで順番通りに進みました。
また,最終文For internship, Table C is still accepting applications where Table D has no options this year.まで聞き取ってTable Dを選ぶ必要もあり,格段に難度が上がりました。
B:条件選択問題
Bは4人の提案を聞き取り,条件に当てはまるアイデアを選ぶ問題です。
これまでもすべての条件に言及しない人物が含まれることはありましたが,今年はその傾向が強かったため,戸惑っているうちに音声が進んでしまった受験生もいたかもしれません。ただし,正解となる選択肢は必ずすべての条件を満たすはずです。練習段階から,落ち着いて最後まで聞き取る姿勢を身につけておきましょう。
第4問は問題形式がやや変化していたことや,混乱を招くような問題になっていたこともあり,昨年より難化していると言えるでしょう。
第5問 講義問題
第5問は講義形式の英文を聞く問題です。活動1では,講義内容をまとめたワークシートを埋めます。活動2では,講義内容についての内容一致問題に答えますが,選択肢は読み上げられる形式になっており,問題冊子には掲載されていません。
さらに活動3では,図表をみながら2人のディスカッションを聞き,講義とディスカッションの内容に当てはまる選択肢を選びます。
ワークシートは空所が含まれないタイトルや英文も全て目を通す
第5問は,活動1では,まずは状況から「水産学」に関する講義ということを読み取り,ワークシートのタイトルA New Way of Fish Farmingから「新しい養殖の方法」というテーマを把握します。
続いてワークシートを読みますが,空所が含まれないタイトルや英文も全て目を通すようにしてください。「今この内容が読み上げられたということは,もうすぐ該当箇所だ」という目印になります。
ワークシートのスタイルは昨年と同様でした。同様に問27の選択肢も目を通し,キーワードを押さえておきましょう。
問28~31では,選択肢がすべて形容詞で構成されており,ワークシートの空所の前後から入る可能性のある選択肢候補を絞れるものも多く,内容自体は理解しやすいものでした。一方で問29はgenerates great financial rewards を聞き取りprofitableを,問30は講義中のFish raised in this new water grow faster and get fewer deadly diseases を聞き取り,Fish health is improved.を選ぶ必要があり,言い換えを的確に捉えるなければならなかったという点で難易度がやや高かったと思われます。
活動2は細部ではなく大意を聞き取る
活動2は講義に関する内容一致問題ですが,冊子に印刷がありません。
活動2は,細部ではなく大意を聞き取る問題が出題される傾向があるようです。
第5問全体の難易度は昨年とほぼ同程度
続く活動3は講義内容・グラフ・ディスカッションのすべてを参照する必要がある問題です。
今年度は講義とディスカッションの双方を踏まえなければ正答できない構成であり,難しさを感じた受験生も多かったと思います。第5問全体の難易度としては,昨年とほぼ同程度だったと言えるでしょう。
第6問 A:長めの会話文問題 B:3人の会話文問題
第6問Aは,2人による長めの会話文を聞き,それに関する2問に答える問題です。状況から,会話のテーマは「フランス語の授業」についてだとわかります。
問題文から問34はDerekのフランス語のクラスに対するopinionを選ぶ問題であり,問35はJessicaがどのクラスを選ぶかを聞き取らなければならないことが把握できます。
B:3人の会話文問題
Bは,3人の会話を聞き,設問の条件に当てはまる人数が何人かを選ぶ問題です。
第6問は,A・B共に昨年より難度が高かったと言えるでしょう。
高校1・2年生に向けてのアドバイス
これまで今年度の問題の分析や,解く前にすべきことなどをお話してきました。最後に,その内容を踏まえて高1・2年生の皆さんに心がけてほしいことをお伝えします。
- 「聞く力」をつける
- 「解く力」をつける
「聞く力」をつける
初めて共通テスト(リスニング)を聞くと,「思っていたよりも聞き取れなかった」という感想を抱く人も多いと思います。問題を解く練習をする前にまずは「聞く力」をつけてください。
具体的には,単語やフレーズを覚える際には発音も意識することと,ディクテーション(英語を流して書き取る)ことや,音声をまねして音読することなどが有効な対策です。遅くとも高3の夏までには「聞く力」の基礎を付けておくことを目指しましょう。
「解く力」をつける
リスニングの問題を解く際には,音声が流れる前の時間で効率的に準備をすることが重要です。「聞く力」がつくと,それだけで模試などの成績は各段と上がると思いますが,準備をして待ち構えて聞くという「解く力」がつくと,リスニングで安定して高得点をとることができるようになります。
遅くとも高3の夏には問題演習を始める
「解く力」をつけるには,問題演習をすることが一番です。遅くとも高3の夏には演習を始めるようにしましょう。
「聞く力」「解く力」をつけるための学習法は以下で詳しく説明していますので,ぜひ参照してみてください。
また,第5問のような長めの講義形式のリスニングが苦手な人は,『高2で始める大学入試1日10分で差がつく英語リスニング』(旺文社)にも早めに取り組むと良いでしょう。
早い段階からリスニング対策を始めて英語を武器にする
高1・2生の時点でリスニング学習の重要性に気付き,対策を始めることができれば,リスニングに関しては不安要素がない状態で受験学年を迎えることができます。
また,リスニングは読み上げ文で聞こえてきたものをそのまま選ぶのではなく,言い換えられている選択肢を選ぶことになるため,単語力が不可欠です。さらに,音声が流れる前に選択肢を素早く読む力や,読み上げられる英文そのものを理解するための読解力も求められます。
つまり,リスニングには英語の総合力が必要です。英語全般の力をつけることでリスニング力が向上しますし,リスニング力を鍛えることで英語全般の力も底上げされます。ぜひ,早い段階からリスニング対策を始めて,英語を武器にしてください!

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