2026年度共通テスト歴史総合、日本史探究から見る、高1・高2生の学習指針

こんにちは。日本史の河原です。

今回は先日実施された2026年度の大学入試共通テストを踏まえて、新高3生や新高2生がどのような対策を行っていくべきか考えていきたいと思います。

共通テストは付け焼き刃では太刀打ちできないため、早めに傾向を知って対策することが重要です。
ぜひ問題を見ながら、解説を読んでいただければと思います。

2026年度共通テストを踏まえた日本史探究の学習指針

はじめに今年度の共通テストを踏まえた学習指針を紹介します。

少し問題の傾向に変化はあったものの、基本的な学習指針は変わりません。

以下の6つを意識した学習を進めましょう。

日本史探究の学習指針
  • 基本的な日本史の実力をつける
  • 常に時期を意識した学習をする
  • 基本史料の学習から史料読解を意識する
  • 基本資料・初見史料問わずに史料学習を増やす
  • 共通テスト特有の複数の情報から解答を導く問題への対応力をつける
  • 歴史総合の範囲をできる限り早く攻略しておく

2026年度 共通テスト[歴史総合、日本史探求]大問ごとのポイント解説

今年度の平均点は昨年度から約5点上昇しました。政治史の比重が高まったことで、比較的取り組みやすくなった印象があります。

大問ごとにトピックとなる問題を中心に振り返ってみましょう。

第1問 災害の歴史(歴史総合)

17世紀から2010年代までの災害をテーマにした問題でした。

昨年度同様、日本史探究の知識だけでは解けない問題が複数出題されています。特にチョルノービリ原発事故がソ連解体前であることを判断させる問題は、冷戦史の理解が必要でした。

また、問7では阪神淡路大震災・東日本大震災を背景とした問題が出題され、平成史まで学習を進めていないと解答ができなかったでしょう。

第2問 日本の漁業の歴史

縄文時代から近世までの漁業史をテーマにした問題でした。

弥生〜古墳時代の地引網漁復元図や年貢物報告など、資料読解が中心となっています。

荘園制における「公物分」「預所得分」の帰属を読み取る問題は、やや難しく感じた受験生も多かったのではないでしょうか。

第3問 絵画資料の読み取り

『伴大納言絵巻』を素材に、飛鳥〜平安・鎌倉時代の政治史を問う問題でした。

本試験初となる「連動型問題」が出題されたことが最大の特徴です。

問3では、古代における政治の転換の契機となった出来事を選び、その理由も選択させる形式で、選んだ出来事によって正答となる理由が変わるという複合的な設計になっています。

この形式は2017年の試行調査以来の出題で、今後も登場する可能性があるので試行調査の問題や今回の問題で形式に慣れておきましょう。

第4問 中世における女性と政治との関わり

北条政子、日野富子、八条院など中世の女性の政治的役割をテーマにした問題でした。

問5では「牝鶏あしたす」という女性の政治参加を否定する考え方が17世紀後半に普及したことを読み取らせる問題が出題されました。
史料の注を活用することで内容を読み取ることができたと思います。

第5問 近世の城郭

近世の城下町をテーマにした問題でした。
資料中の「かいもく雑説も知れず候事」という表現から伝聞情報と判断させるなど、史料読解力が問われています。

しっかり初見史料対策をしてきた受験とそうでなかった受験生で差が開く問題だったように思います。

第6問 近現代の日本における政治的リーダーシップ

戦前・戦後の首相を軸に、政治・経済・文化と幅広いテーマが出題されました。
石橋湛山内閣発足の風刺漫画や55年体制成立後の政党の様相を描いた漫画など、バリエーションに富んだ資料の読み取りが多かったです。

共通テストに向けた日本史学習法

最新年度の共通テストの傾向を踏まえて、新高3生や新高2生がどのような学習をするべきか考えていきましょう。
冒頭でもお伝えしましたが、以下の6つを意識した学習を進めましょう。

2027年度共通テストに向けた対策
  1. 基本的な日本史の実力をつける
  2. 常に時期を意識した学習をする
  3. 基本史料の学習から史料読解を意識する
  4. 基本資料・初見史料問わずに史料学習を増やす
  5. 共通テスト特有の複数の情報から解答を導く問題への対応力をつける
  6. 歴史総合の範囲をできる限り早く攻略しておく

基本は昨年と同様となるので、以下の記事を参照していただければと思います。

今年は年代整序問題が昨年の5問から1問に減少しました。ただし、時期判定が解答の鍵となる問題は引き続き多いため、「常に時期を意識した学習」の重要性は変わりません。

ここでは、今年度特に重要性が増した3〜5に相当する史資料読解力の強化について詳しく解説したいと思います。

資料読解力を徹底的に鍛える

今年度の共通テストでは、史資料の点数が昨年の19点から35点へと大幅に増加しました。

絵画資料、文献史料、風刺漫画、グラフ、地図、概念図など多様な史資料が用いられ、リード文や史資料を読解しなければ解けない問題が大半を占めています。

史資料読解力を鍛えることで得られるメリットは大きい

史資料読解力を鍛えることで得られるメリットは大きいです。

史資料読解力を鍛えることで得られるメリット
  • 初見の史資料でも落ち着いて対応できる
  • 知識と史資料情報を組み合わせて解答を導ける
  • 連動型問題など新形式にも対応しやすくなる

具体的な学習法としては、以下を心がけてください。

  • 教科書や資料集の図版・史料を丁寧に読む
    飛ばし読みせず、何を示しているのか考える習慣をつけましょう。
  • 史料問題の注は必ず確認する
    注には解答のヒントが隠されていることが多いです。
  • 過去問や模試で実践演習を重ねる
    時間配分も含めて、本番を意識した練習が大切です。僕が指導してきた高3生から話を聞いた限り時間が厳しかったという生徒が何人かいました。今後は共通テストも時間配分が鍵を握るかもしれません。

下記の記事でも紹介しましたが、史料問題の注は必ず確認するようにしましょう。

勉強法は世界史の鈴木先生が解説してくださっているので、参考にしてください。


おわりに

今回は最新年度の問題から共通テスト対策について解説しました。

今年度は本試験初の連動型問題が出題され、史資料の点数も大幅に増加しました。史資料読解力と基本知識を組み合わせて解答する力が、ますます重要になっています。

新高3生は今から計画的に対策を進め、新高2生は高1で学習した歴史総合の範囲を早い段階で攻略しておくことをおすすめします。ぜひ今後の学習に活かしてください!

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