世界史Bの過去問は使える?新課程入試を勝ち抜く過去問活用法

皆さんこんにちは。早いものでいよいよ今年も残すところあとわずかになりましたね。

学校や塾・予備校などでは通史の授業がほぼ完成し、これから赤本や青本を使用した過去問演習を本格化させていこうとしている頃でしょうか。

今回は、この時期の受験生が抱きがちな「過去問演習」をめぐるあれこれについて回答していきます。

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新課程入試で従来の過去問を使っていい

結論から言えば、従来の過去問も使用してください。

2024年の入試から、従来の「世界史B」に代えて「世界史探究」からの出題となりました。

そのため、世界史B時代の過去問を使って良いものか悩む人もいるでしょう。

形式は変わっても、入試の内容自体は「軽微な変化」

たしかに旧センター試験から共通テストへ変化した際は、かなり大々的な出題形式の変化がありました。

しかし今回の「新課程入試」は、それに比べれば内容の変化は軽微です。

世界史に関していえば、「世界史B」と「世界史探究」では用語集の見出し語数が減少した点が象徴するように、これまでの「知識暗記中心」から「思考力・資料読解」の方向へ転換が図られています。
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私大・二次試験は「これまで通りの学習」で十分通用する

全ての入試問題が一斉に共通テストのような形式に変わったわけではありませんのでご安心ください。

一般的な入試対策においては、基本的にはこれまで通りの学習が通用します。過去問も大いに活用してください。

一部、共通テストを意識したような「思考力・資料読解」型の出題が見られたとしても、普段の共通テスト向けの学習で十分対応が可能です。

「消えた400語」は気にする必要ない

「世界史探究」になって用語が減少したことについても気になる受験生がいると思いますが、これもそこまで気にすることはありません。

今回見出し語から消えた約400語は、基本的に「細かい用語」であり、見出し語から消えて用語説明文の中に回された用語も多いです。

「世界史B」の過去問を解いていて、聞いたことがない用語が出た際はすぐ新課程の用語集で調べてみましょう。

早慶などを受けるのでなければ、見出し語に載っていない用語は原則として捨ててしまっても構いません。

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過去問は第一志望の大学から解く

この時期によく質問されるのが、「早慶が第一志望なんですが、過去問はマーチから解き始めた方がいいですか?」といった類のものです。

受験勉強において「解き惜しみ」してもあまり意味がありません。

世界史の勉強にかけられる時間は限られている訳ですし、いきなり第一志望の過去問(できれば最新年度)を解いてみるのが一番です。

早く「前向きな絶望感」を味わい、勉強の質を上げる

そこで想像以上に解けず、絶望することを無意識のうちに忌避しているのかもしれませんが、絶望するなら早いほうがましです。

とにかく、「倒すべき敵」の実像を過不足なく掴み切ることを優先させましょう。すべてはそこから始まります。

なるべく早く、「前向きな絶望感」を味わっておきましょう。きっと直前期からの勉強の質が上がるはずです。
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解答速報や講評で最新の出題傾向を把握する

過去問演習で大切なことの一つに「最新の出題傾向の把握」がありますよね。

その目的のために、第一志望校に関してはぜひ、赤本や青本だけでなく、ネット上に各予備校が公開している解答速報(特に講評)をチェックしてみることをおすすめします。

予備校によって若干の分析の相違が見られたりと、読み比べる過程でより深く出題傾向を把握することができます。

そして過去問を解いた後は、合格点を取るのに現時点の自分には何が不足しているのかを明確に言語化しましょう。

「通史の穴」をマーカーで潰す

習熟度の低い単元がありありと浮かび上がるのも過去問を解いた時です。

冬休みは苦手単元を撲滅する最後のチャンスだと思って、通史の「穴」を丁寧に埋めていきましょう。

マークのつけ方の例

教科書や用語集の目次などをコピーして、習熟度別に、

完璧……赤
まあまあ……黄色
まだまだ……青

というように単元名にマーカーで色を付けていくとよいでしょう。

残された時間は限られています。優先順位を間違えないよう注意してください。

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