2026年度共通テスト歴史総合、世界史探究から見る、高1・高2生の学習指針

皆さんこんにちは。
今回は2026年の共通テスト本試験「歴史総合、世界史探究」の出題内容を踏まえた学習法についてお届けします。

今年の共通テストは「歴史総合、世界史探究」としては初の実施となる新課程入試だったわけですが、中でも特に注目されたのは「歴史総合」の分野の出題内容でした。歴史総合は世界史と日本史をおよそ7:3の割合でブレンドした科目です。そのため歴史総合に関わる設問では、世界史選択者であっても日本史知識が必要となってくる可能性が十分あったということになります。

日本史知識が必要だった2026年共通テスト

試作問題並びに昨年度出題内容を分析する限りでは、高校課程の日本史知識はほぼ不要と言ってよく、問われるとしても消去法で対応が可能で、必要なのは中学社会で習う程度の常識的な知識である、との見立てでした。

さて、では実際の2026年本試験の問題はどうたったでしょうか?
結論から言うと、想定以上に「本格的な」日本史知識が出題されました。

歴史総合に関する第1問を解く際に必要だった知識

大問1が歴史総合に関する出題なのは例年通りですが、以下は大問1の各設問を解く際に必要となった知識となります。

大問1を解くのに必要な知識
  • フランス工業化(産業革命の波及)会
  • 高度情報化社会
  • 四国艦隊下関砲撃事件
  • サイクス=ピコ協定
  • 南海路
  • 東廻り航路
  • 文明開化
  • 条約改正
  • 鹿鳴館
  • 文化住宅
  • 平成不況、「列島改造」
  • ビルマ併合
  • 三・一独立運動
  • 朝鮮戦争
  • 読解のみ

日本史の知識は、四国艦隊下関砲撃事件、南海路、東廻り航路、文明開化、条約改正、鹿鳴館、文化住宅、平成不況、「列島改造」です。

このように、今年の問題を検討する限りでは、昨年の出題が歴史総合とはいえ必要になる知識はせいぜい「世界史教科書にも載っている日本史情報」に過ぎなかったのに対し、今年はやや本格的な日本史情報が要求されたことがわかります。

世界史の完成度を意識しながら歴史総合の学習バランスを考える

純粋に日本史知識がなければ解答不能な設問は2つ程度なので、どこまで歴史総合の学習に本腰を入れるかは、世界史の完成度も意識しながら慎重に検討するべきでしょう。

最近は「世界史選択者のための歴史総合一問一答」なども刊行されていますので、知識を厳選してインプットしておくと良いでしょう。

世界史に関する第2問〜第5問を解く際に必要だった知識

次に「世界史探究」に関わる出題の大問2〜5の分析をしてみましょう。各設問に回答する上で必要になった知識が、世界史用語集の「頻度数」(何冊の教科書に登場するかを示した数字)ではどうなっているかをカウントしてみました。

結果は下記のとおりです。

世界史用語集の頻度数と出題
  • 頻度7の用語…問題中15カ所で必要だった
  • 頻度6の用語…問題中12カ所で必要だった
  • 頻度5の用語…問題中5カ所で必要だった
  • 頻度4の用語…問題中3カ所で必要だった
  • 頻度3の用語…問題中1カ所で必要だった
  • 頻度2の用語…問題中0カ所で必要だった

用語集では、頻度7から頻度5までの用語は赤字で印刷されています。

「赤字用語」を習得するだけで、知識面では9割以上の得点が望める

上記の結果を踏まえると、共通テスト世界史では、いわゆる「赤字用語」を習得するだけで、知識面では9割以上の得点が望めることになります。

もちろん共通テストは資料読み取りの要素もあるため、知識だけで得点が決まるわけではありませんが、知識面での学習レベルの目安としては参考になるかと思います。

共通テストから読み解く歴史総合、世界史探究の学習法

以上が2026年共通テスト本試験の分析です。
次にこれを踏まえて具体的な学習法について紹介していきます。

世界史探究の学習法
  1. 歴史総合の対策は「ほどほど」に!
  2. 世界史は用語集の赤字を完璧に!
  3. 歴史の大きなフレームを理解しよう!

歴史総合の対策は「ほどほど」に!

「歴史総合、世界史探究」においては、高校課程で習う日本史知識が大量に出題される可能性は依然低いといえます。

傾向の変化に対応するために備えることは大切ですが、歴史総合の教科書に記載された事項をしらみ潰しに覚えようといった学習は、徒労に終わることでしょう。

優先順位としては、まず世界史分野を完璧に。その次に世界史教科書に記載された日本史知識。最後に歴史総合の日本史分野、という形が望ましいです。

世界史は用語集の赤字を完璧に!

世界史分野に関しては、「共通テストレベルの知識」の基準が分からなくなったら、一応の目安として「用語集の赤字」を参考にしましょう。

その意味では、用語集の頻度や章立てなども連動した山川出版社の世界史一問一答を併用するのがおすすめです。

歴史の大きなフレームを理解しよう!

私大入試の正誤問題のような、いわゆる「細かい知識」は、ほとんど要求されません。
用語集の赤字を着実に拾いつつ、大きな歴史のフレームをつかもうとする姿勢が大切です。

よく言われる「5W1H」を意識しながら、各単元の概略を自分で説明できるか試してみることをおすすめします。

高2生もこれまでの知識を駆使して今年の問題に取り組んでみる

いかがだったでしょうか?
現在高2の皆さんも、これまで学校等で履修した科目の知識を駆使して、ぜひ今年の問題に取り組んでみましょう。現時点で40〜50点取れたら大したものです。

広告

※本記事はプロモーションを含む場合があります。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Xでフォローしよう

おすすめの記事