知識を得点に変える! 日本史正誤問題の処理技術

こんにちは。日本史の河原です。

今回は「正誤判定問題の処理技術」について解説します。
正誤判定問題に関して、生徒からはこのような声をよく聞きます。

  • 一問一答的な問題は解けるけど、正誤判定問題が全く解けない
  • 2択までは絞れるけど、2択でいつも間違えてしまう

今回はこうした悩みを持っている方に向けて、正誤判定問題の解き方と復習法を紹介しましょう。今回の話を知っている受験生と知らない受験生で大きく差がつくと思いますので、ぜひ最後まで読んでくださいね!

誤文パターンは2種類ある

正誤判定問題を正確に解くには、まず誤文がどのように作られているかを理解することが重要です。

誤文の作り方には、大きく分けて2つのパターンがあります。

誤文作成のパターン
  1. 時期・用語・内容の相違:文章の中の一部の語句や時期をすり替える,最もオーソドックスなパターン
  2. 指定条件相違:文章の内容自体は正しいが,設問文の条件(時期や場所)に合っていない
    ※ここで言う条件とは、時期や場所

このうち受験生が見落としやすいのが、② の「指定条件の相違」です。文章を読んで「正しそう」と感じても、設問文の条件を無視していては正しく判定できません。
誤文の作り方を知っておくだけで、問題へのアプローチが大きく変わります。

1つずつ例題で確認していきましょう。

パターン①用語の誤りが含まれる「内容・用語の相違」

下の問題を解いてみてください。

例題
    桓武天皇について述べた文として誤っているものを選べ。

  1. 都を長岡京・平安京へと遷した
  2. 蝦夷征討のために坂上田村麻呂を征東大将軍に任命した
  3. 健児の制を設けた
  4. 勘解由使を設置して国司の交代を厳しく監督させた

正解は②です。

②は「征東大将軍」という用語が誤りで、正しくは「征夷大将軍」です。
文章内の用語を入れ違いにしたオーソドックスなパターンと言えます。

パターン②記述が正しくても主語や時期が異なる「指定条件相違型」

下の問題を解いてみてください。

例題
    桓武天皇について述べた文として誤っているものを選べ。

  1. 都を長岡京・平安京へと遷した
  2. 蝦夷征討のために坂上田村麻呂を征夷大将軍に任命した
  3. 健児の制を設けた
  4. 京内の治安維持のために検非違使を設置した

正解は④です。

④の「検非違使の設置」という内容自体は正しい記述です。しかし、設置したのは嵯峨天皇であり、「桓武天皇について」という設問の条件に合っていません。

このように選択肢の文章は合っているが、問題条件と異なるのが指定条件相違です。
特に問題文を意識していない受験生は引っかかるので、気をつけましょう。

同じ問題文でも、誤文の作り方がまったく異なることがわかっていただけたでしょうか?これを踏まえて解き方を見ていきましょう。

正誤判定問題の解法「3ステップ」を徹底する

誤文の作り方が分かったところで、実際の解き方を3ステップで紹介します。

正誤判定問題の解法3ステップ
  1. 問題文の条件を確認する
  2. 「条件相違→内容・用語相違」の順で誤文を探す
  3. 判断できないものは「保留」にする

①問題文の条件を確認する

選択肢を読む前に、設問文の条件を必ず確認しましょう。
「〇〇時代のこととして」「〇〇に関する記述として」など、時期や内容に関する条件が書かれているはずです。

パターン②で見たように、指定条件相違型の誤文を見逃す可能性があります。

②「条件相違→内容・用語相違」の順で誤文を探す

誤文を探すときは順番が大切です。

まず条件相違を確認し、そのあとで内容・用語の相違を確認するようにしてください。この順番を守るだけで指定条件相違型の誤文の見落としはぐっと減ります。

また、過去問演習のときは誤文根拠を必ず問題用紙に書き込むようにしましょう。
ただ、下線を引いて✕を付けるのではなく、時期・内容相違型であれば、正文に直す、指定条件相違型であれば、どのように誤りなのか余白に書いておくようにしましょう。

③判断できないものは「保留」にする

知らない用語や表現が出てきたときは、無理に判断しようとしないことも重要です。「保留」にする理由は2つあります。

消去法が使えるから

「誤っているものを選べ」という問題であれば、別の選択肢が明らかに誤りであれば、知らない選択肢の正誤をそもそも判定する必要がありません。

焦りによる凡ミスを防ぐため

知らない用語が出てくると焦ってしまい、本来気づけたはずの誤りを見落としてしまうことがあります。
「分からないものは保留」と割り切ることで、冷静に他の選択肢を処理できるようになります。

問題の解き方がわかれば、あとは演習あるのみです。そして、その演習の際の復習法で変わるので復習方法と合わせて確認していきましょう。

根拠の言語化と解き直しを含む「5ステップ」の復習が実力を分ける

解き方と同じくらい重要なのが、復習の仕方です。以下の5ステップで取り組むようにしましょう。

正誤判定問題の復習5ステップ
  1. 上で紹介した解法と同じ手順で問題を解き直す
  2. 誤りの選択肢は「正文に直す」か「誤文根拠を明記する」
  3. 解答を確認する(誤文根拠まで合っていて初めて正解とする
  4. 間違えた問題は,何も書いていない問題を見て誤文根拠を言えるようにする
  5. 不正解だった問題は数日空けてもう一度解く(必ず①〜④を行う)

特に意識してほしいのが③です。

「記号さえ合っていれば正解」という感覚でいると、あいまいな理解のまま先に進んでしまいます。
よく相談のある「2択で間違える」というパターンは誤文根拠があいまいだったからです。

誤文根拠まで正確に言えて初めて「正解した」と判断するようにしてください。

また④の「根拠を言えるようにする」ことで、正誤判定問題の誤文の作り方もわかってきますし、一問一答的な学習では手に入らない正誤判定問題を解くための知識が手に入ります。

「解法の型」を守ることが正誤判定攻略の鍵となる

今回は正誤判定問題の解き方と復習法を解説しました。
何か特別な裏技というわけではなく、地味に感じるかもしれませんが、この型を毎回の演習で守れるかどうかが正誤判定問題の得点を大きく左右します。

そして、今回解説した復習法を1年間継続した受験生とそうでない受験生では実力が大きく変わってくるので、ぜひ継続して取り組んでください。

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