![2026年度共通テスト英語[リーディング]から見る、高1・高2生の学習指針](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_auto,q_glossy,ret_img,w_1200,h_675/https://www.educational-lounge.com/wp-content/uploads/2026/03/eyecatch_2026reading.webp)
こんにちは。由良です。
2026年1月17日に行われた共通テスト英語リーディングの問題を分析し、高1生や高2生に今の時期からできることをお伝えしたいと思います。
2026年度 共通テスト[英語(リーディング)]の概況
2026年の共通テストリーディングは大問数、小問数ともに昨年度と変化はなく、全体の単語数もほぼ変化のない問題となりました。問題の難易度も易化しており、受験生にとっては昨年度よりは解きやすかったのではないでしょうか。
とはいえ試験時間に対しての英文の処理量は多く、「時間が足りない入試問題」として共通テストの性質は変化していないと考えるべきでしょう。
「1問の難易度が高い問題」ではなく「1問にかけることができる時間が少ない問題」で高得点を取るためには、適切な対策をする必要性を感じる問題でした。
共通テスト英語(リーディング)は「設問を見る→読む→解答する」の3ステップで問題を解く
通常の読解の学習では「読む→設問を見る→各選択肢の解答根拠を探す→選択肢を落とす→解答する」という5つのステップで答えを出すことが多いと思います。実際、この手順が最も正確に処理をすることができるでしょう。
しかし先述の通り、共通テストは時間の設定が非常に厳しい入試問題となっています。つまり5つステップを踏むほど時間に余裕がないのです。
図表やイラストが使用されている問題も多く出題されています。一般的な読解問題ではなかなか練習できない形式であり、共通テストのための勉強を行う必要性があります。
設問別解説
ここからは、それぞれの設問を見ていきましょう。
第1問 メール文の読解
ダンスコンテストで着用する衣装を相談する4人のテキストメッセージを読んで解答する形式でした。
ただ文章で書かれていることに答えるだけではなく、問3では着用するであろう衣装を予測させる問題も出題されています。
またこのメール文の形式は2022年の追試以来の形式となっており、形式の変更に惑わされず過去問を使って練習する必要性があることがわかります。
第2問 ウェブサイトの読解
大学のキャンパスにある学生寮に関する満足度調査の結果と2人のコメントが掲載されているウェブサイトを読んで解答する問題でした。
特にこの第2問に限らず意識しなければならないことではありますが、パラフレーズ(=言い換え)を意識することで読みやすくなったのではないかと思います。
昨年度同様、”opinion”を問う問題が出題
また昨年度と同じように、今年度も”opinion”を問う問題が出題されています。
第3問 物語文の読解
座禅に関するワークショップに参加したという物語文を読んで解答する問題でした。
時系列を整理する問題は先に選択肢を読んでおく
設問としては例年通り時系列を整理する問題が出題されています。
この問題は先に選択肢を読んでおいて、出てきたタイミングで順番を決めていくほうが良いでしょう。
使用しない選択肢が1つ混ざっているので、使わない選択肢(=出てこない or 記述が間違っている)をしっかりと落とせるかが鍵を握っています。
第4問 原稿の修正
昨年度から出題されている形式で、今年度も同じ形式での出題となりました。「エコウィーク」についての原稿を先生からのコメントに合わせて修正していく問題です。
昨年度出題されていたディスコースマーカーを挿入する問題は出題がなく、英文を挿入する問題が出題されるようになったことが変更点として挙げることができます。
「抽象→具体」「具体→抽象」を日頃から意識する
とはいえ受験生が意識すべきことに大きな変化はなく、「抽象→具体」や「具体→抽象」を常日頃から意識しておくことが非常に重要になるでしょう。
この意識は私立大学や国公立大学で出題される長文読解の問題を解く際にも必要な意識なので早い段階で習得できると良いでしょう。
第5問 複数文の読解
図書館で開催されるイベントに関してのお知らせ、応募フォーム、Eメールの3つの文章を読んで解答するという問題でした。
問3や問4では複数のテキストが解答根拠になる問題が出題されており、効果的に解答根拠を探すことが必要になります。
共通テスト独特な問題形式になるのでしっかりと練習しておく必要があります。
第6問 物語文の読解
おにぎり屋についての物語文を読み、アウトラインにある空所を埋めていく問題でした。
物語文はセンター試験・私大の過去問を活用して慣れておきたい
問1(出来事の順番を並び替える問題)では文章中の時系列が複雑に書かれていたこともあり、慣れていなければ苦戦することが予測できます。
物語文は受験生が勉強する機会が論説文や説明文と比べると少ない形式の文章です。今後センター試験の過去問や私立大学の過去問などを使い、物語文を読むことに慣れていく必要があるでしょう。
第7問 論説文の読解
「マインドワンダリング」という現象についての説明文を読み、ドラフトに作られた空所を埋めていく問題でした。
第6問と同様に先にアウトラインをしっかりと読み、問われる内容を頭に入れたうえで文章を読み始めることが重要です。
論説文の読解は一般的に受験生が最も慣れている形式なので、スピードを上げたい大問です。
第8問 エッセイを作成する
スポーツテクノロジーついての5人な意見を読み(=Step1)、自分の意見を決め(=Step 2)、実際にエッセイを書く(=Step 3)という過程を埋めていく問題です。
実際に問題を解くときにはStep 1とStep2をまとめて解き、その後Step 3に進むと良いでしょう。
高校1・2年生に“今”意識してほしいこと
これまで共通テストの問題を使って“解き方”のような話をしてきました。
しかし、今の時期から意識してほしいことはいわゆる「共通テスト対策」的な勉強ではなく、「当たり前のことを当たり前にできるようにする」ということです。
- 語彙力の強化
- 速読よりも精読を
- 文章の内容を覚える練習を
- 記述の意識をより問われている
では具体的に見ていきましょう。
徹底的に語彙力の強化を
共通テストは第1問から第8問まで全て読解問題で構成されています。そのため語彙力の強化は必須です。
これは共通テストに限ったことではなく、国公立大学や私立大学の一般入試や英検など外部試験を利用する人すべてに言えることです。高3の夏の終わりまでに少なくとも単語帳1冊は完璧に覚えたと胸を張れる状態を作ることを目標としましょう。
速読よりも「文法に忠実に、かつ正確に英文を理解する」精読を
これだけ時間を意識してしまうと、自ずと「速読」をしようとする受験生は今後も増えてくると思いますが、1度立ち止まって考えてみましょう。
ゆっくりと正確性を意識してできないものを速く正確にできるのでしょうか?
共通テストに合わせた対策(いわゆる速読)の訓練は高3の秋以降で十分間に合うでしょう。そこまでに1文1文を正確に読める状態を作り出しましょう。
文法に忠実に、かつ正確に英文を理解する
「SVOCを書く」や「括弧をつける」、「スラッシュを引く」等様々な方法論がありますが、根本にあることは「文法に忠実に、かつ正確に英文を理解する」ということです。
毎年予備校で冬期講習や直前講習で共通テスト対策の講座を担当していますが、いくら「どの順番で解く」や「どの選択肢を先に読む」といった話をしても、結局自分でその英文が読めず、時間内に解答を出し切ることが難しくなっている受講生もいます。
学校や予備校の授業でも英文や文章に触れる機会は多いと思いますので、まずは「1文が正確に理解できているか」に焦点を当てた勉強をするようにしましょう。
比較的簡単な文章を用いて文章の内容を覚える練習を
普段の勉強で長文読解に取り組むことは多いと思います。文章の内容をできるだけ覚えて問題を解く訓練をしてみましょう。これは難易度の高い文章よりも、比較的簡単な文章で行うほうが良いです。
今から簡単なレベルの文章題を演習するときは内容を覚えておく訓練をすることで、実際に共通テストに向けた対策を始めるときの負担を軽減することができます。
共通テストリーディングでは明確に記述の意識を問われている
共通テストリーディングでは明確に「記述」や「エッセイライティング」との関係性を意識していることがはっきりしています。
「共通テストのためにライティングの勉強をしよう!」というわけではありませんが、国公立や私大の入試問題だけでなく、近年では英検を利用する受験生の数も非常に多くなっています。
もしライティングの勉強をする機会があれば、その場しのぎの勉強をするよりも腰を据えて勉強すると共通テストにも非常に良い影響があるでしょう。
高校1・2年生に“今”意識してほしいこと
さて、今年度の共通テストも終わり、次の共通テストまでのカウントダウンが始まりました。
とはいえ、「何から始めたら良いかわからない…」という高校生も多いことでしょう。そんなときは抽象的な勉強ではなく、具体的な勉強から始めてみましょう。
それならば、「まずは単語を1日に〇個覚える」や、「英文解釈(=精読)系の問題集を1日〇個ずつ進める」といった具体的な勉強をしたほうが効果は高いです。
今の自分にできることを1つ1つ積み上げていき、この記事を読んでいる皆さんが受験生になったときに自信を持って私大の入試や国公立の2次試験に臨めることを心から祈っています。
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