【数学が得意な人向け】『標準問題精講』を最大限活用する方法

どうも, みなさんこんにちは。高橋佳佑です。

今回は旺文社『標準問題精講』の活用法についてお話します。
入門問題精講編, 基礎問題精講編の続きです。

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旺文社『標準問題精講』は数学が得意な人向けの問題集

『標準問題精講』は数学が得意な人が難関私立大や国立大に合格するための本です。

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旺文社
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中途半端に数学ができる人は挫折しやすいかもしれませんので, 自信のない人は『基礎問題精講』をお勧めします。
『基礎問題精講』で基礎固めをしっかりやりましょう。

『標準問題精講』の基本構成

『標準問題精講』の構成は, 「標準問題→精講(考え方や知識の確認や解説)→標準問題の解説→演習問題」となっていて, 類題が演習問題として掲載されています。

数学IA, 数学ⅡB, 数学Ⅲとも内容がコンパクトにまとめてあります。
標準という名前ですが, 演習問題まで含めると難易度は高いです。

演習問題は解説は薄いので独学で進めるのには数学の力と粘り強く考え抜く姿勢が要求されます。
ただ,標準問題だけ仕上げても十分力が付くので, まずは標準問題を仕上げることを目標にしましょう。

『標準問題精講』は最低でも2周したい

数学の分厚い問題集は「問題辞書」として利用しよう
基礎問題精講の進め方のときにお話した内容と重なりますが,再掲します。

どの問題集を使うとしても, 最低でも2 周はしたいです。

1周目と2周目以降では解く目的が異なる

1 周目とそれ以降は問題を解く目的が異なります。

それぞれ目的は,

1周目の目的
  1. 知識の抜けを補う
  2. 問題に対する考え方を理解する
  3. 出来ない問題の洗い出し
2 周目以降の目的
  1. 1 周目で抜けていた知識が定着しているかを確認
  2. 問題に対する考え方を理解できているかを確認
  3. 問題が解けるようになっているかを確認

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学力を付けるために重要なことは「①1周目で抜けていた知識が定着しているかを確認,②問題に対する考え方を理解できているかを確認」です。
いろいろな問題に対応できるように, 知識の定着と考え方の理解を心掛けてください。
その上で,問題を解けるように練習しましょう。

『標準問題精講』の具体的な進め方

では, 具体的に標準問題精講の進め方の例を紹介します。基礎問題精講の進め方はほぼ同様です。

標準問題精講の進め方
  1. 1周目は何も見ずに問題を解く
  2. 1周目を進めるのと並行して定期的に復習する
  3. 解答のポイントを意識しながら2周目に取り組む

①1周目は何も見ずに問題を解いてみる

このとき, 問題が解けたか解けなかったかはどっちでもよく, その下にある「精講」を読んでください。

難易度の高い問題を解くための土台にしたい考え方や知識が「精講」にまとまっていますから, まずは「精講」の内容と自分の考え方があっているか確認しましょう。

足りない知識や考え方はここで補えばよいです。

足りなかった知識や考え方をメモしておく

自分で解いたノートに足りなかった知識や考え方を自分の言葉でメモ程度に残しておきましょう。

今後問題を解く上で自分で意識したいポイントとして, パッと見て分かるように, 青などのボールペンで囲うと見やすいと思います。

覚えるべき公式や定理は, 意味を考えながら正確に書きましょう。

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初見で解けなかった問題は解答を見ながら答案を作る

初見で解けなかった問題は, 「精講」を読んだ後, 解答を見ながらノートに答案を作りましょう。

そのとき, 出来なかった部分を赤で印をつけ, その後また問題を解きましょう。
出来なかった部分が赤で書かれていることになります。

これを繰り返し, 1 周終わった後のノートを見れば, 自分に何が足りていなかったのかが分かります。
さらに2 周目以降に理解できるようになったかどうかの判断も出来ます。

とにかく1 周目は「精講」にある知識や考え方の理解を目指しましょう。

仮に, 「精講」にある知識や考え方が分からない場合は教科書や基礎問題精講などで調べたり, 先生に質問してみるとよいでしょう。
どうしても理解できなければ, 印をつけておいて, 先に進むのも一つの手段です。

学習が進んでいくと, 2 周目以降で理解できることもあります。

弱点分野は教科書傍用問題集などで基本を確認する

弱点分野がある場合は学校で配られる教科書傍用の問題集や分厚い参考書を使い, 基本事項をきちんと抑えましょう。

数学が得意な人や得意な単元は1 周目で別解や研究に書いてある内容を検討し, さらに演習問題を通して理解を含めてもいいと思います。

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②並行して初見で解けなかった問題を復習する

1 周目を進めるのと同時に初見では解けなかった問題の復習を行ってほしいです。

勉強は1 度やって理解して覚えられるようなものではなく, 何度も解き直し, 徐々に定着していくものです。
最終的に自力で答案が書けるようになるまで繰り返しましょう。

定期的・頻繁に復習を繰り返す

繰り返しのタイミングは個人によって差があると思いますが, 目安として当日, 2,3 日後, 1 週間後, 1 か月後がいいと思います。
定理や計算方法などの知識の抜けは毎日確認するくらいでいいでしょう。

考え方は, 多少時間をあけてきちんと説明できるかを確かめてください。
とにかく自力で説明し, 解けるようになるまで徹底的に繰り返しましょう。

③2周目は解答のポイントを意識しながら答案を作る

1 周目に知識や考え方の穴が把握できたあと何度も復習を繰り返したと思います。

再び, 1 問目から知識や考え方, 解法が定着しているかをチェックします。
答案を起こし, 答え合わせをしたあと1 周目のノートと今回のノートを比較するとよいでしょう。

もし, 解答できない問題があれば, 1 周目のときと同様に期間をあけながら, 復習しましょう。
さらに, 別解や研究として紹介されていることも読み, 自分の手を動かしながら検討してみましょう。

知識が定着しおり, 考え方が理解できていたら, 演習問題に挑戦してみてもよいと思います。

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まずは標準問題を仕上げることを優先する

理想は, 演習問題もきちんと考え抜いた上で解答が出せるようになることですが, まずは標準問題を仕上げることを優先します。
演習問題の学習の仕方は1 周目に問題を解いたときと同様のやり方で進めるのがよいです。

受験生はこのやり方で進めることをお勧めします。
高校1, 2 年生は学校の進度に合わせて進め, 夏休みなどの長期休暇に最初から復習しましょう。

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おわりに


今回は旺文社『標準問題精講』の活用法についてお話しました。
『標準問題精講』は入試頻出の難易度の高い問題を扱っており, 重要な考え方が詰まった問題集になっています。

独学で『標準問題精講』をすべて仕上げるのは相当な数学の力と根気がいります。

標準問題を別解まで完璧に仕上げることを目標にしましょう。
問題が解けるだけではなく, 考え方を理解しているかが重要です。

『標準問題精講』が完璧に仕上がったら『全レベル問題集』や過去問演習に入り, 得た知識をさらに強化しましょう。
それでは, 今回はこの辺で!

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