現代文の語彙力を強化するために取り組むべきこと

こんにちは、羽場です。

現代文、特に評論文を読んでいて「文章の中の言葉が難しすぎて頭に入ってこない」という経験をしたことはありますか?
今回はそんな状況を克服するためにどう取り組んでいくか、「語彙」に焦点を当ててお話ししたいと思います。

現代文の内容理解と語彙力との関係

文章を読む際に、そこで用いられている言葉の意味を知らなければ、なかなか内容理解には結びつきません。

 

もちろん、「その言葉を知らなくても全体的になんとなく内容がつかめる」ということも多いでしょうが、あまりにも知らない語句ばかりだった場合は全体の内容をつかむこと自体難しいものです。

いや、そんな遠回しのことを言わずとも「知らないより知っておいた方が良い」というのは誰もがわかっているのではないでしょうか。

 

現代文の語彙力を強化するために意識すべきこと

さて、語彙力を強化するために取り組むべきことはなんなのでしょう。
先日、Twitterでアンケートをとってみました。


ひとまずこの結果を見る限り知らない単語に出会ったら調べるという人が大半のようですが、そのタイミングは様々ですね。

 

自分なりに類推→辞書などで意味を確認する

先ほどの選択肢の中で最もおすすめするのは「一旦自分なりに意味を類推して後で調べる」ということです。

 

入試本番を想定するならば、知らない語句の意味や用法について自分で考える力も養っていきたいものですし、そういう意味ではまず自力で考える習慣をつけておきたい。

そして、そのようにして類推した語の意味が正しいかどうかは必ず確認しましょう。

 

「わからない単語は一旦飛ばして読む」のはアリか

ちなみに僕は、「調べない」というのは言うまでもなく、「一旦飛ばす」も基本的にお勧めしません。

たしかに、「本文の中でちょっとくらい意味わからない語句があったところで全体の意味はわかるし……」という主張も一理あるかもしれません。

でも、その状態で〝本当に〟文章内容が理解できているのか考えてみると……?
それに、もし本番で知らない語句が連発したら……?

 

普段から「わからない語句は読み飛ばす」という読み方をしているのであれば、いざと言う時に太刀打ちできないでしょう。
まずは自分なりに類推してみる、そして必ず正しい意味を確認するということを意識してみることをおすすめします。

 

現代文の語彙力を強化するために取り組むべきこと

では、現代文の読解に必要な語彙力を強化していくために普段から取り組んでおくべきことは何なのでしょうか。

①参考書を活用する
②本文中で出会った語を確認する
③辞書を積極的に使う
④インターネットを活用する

 

語彙の学習方法はさまざまですが、主にこれらの方法を意識し、活用していくのが良いでしょう。

 

参考書を活用する

以前、現代文学習の基本的なイメージについてこんな記事を書きました。

この中でも紹介しているように、参考書を用いた学習は網羅性という点で優れています。
要は、自分で調べていくだけではカバーしきれない単語を拾っていくことができるということです。

 

語彙の参考書は多く、どれを選べば良いのかわからないという人もいるでしょう。
個人的にお勧めするものは、先ほどの記事の中で紹介しているものなのですが、これ以外のものでも非常に優れた参考書は多くあります。

そしてそれぞれの参考書にそれぞれの特徴・特長があり、自分の目的や使いやすさに応じて選んでいくのが良さそうです。

 

 

本文中の語句を確認する・辞書を活用する

「参考書は網羅性に優れている」というようなことを書いたばかりですが、その一方で参考書だけではカバーしきれない語彙も存在します。

 

人によってすでに身につけている語彙のレベルは当然違いますし、現代文の学習をしている中で「頻出」とは言えないものに出会う機会も多いですからね。

文章内で出会う知らない語句、理解があやふやな語句についてはしっかりと辞書を確認していきましょう。

 

辞書の活用の仕方についても以前このような記事を書いています。

是非参考にしてみてください。

テーマについての知識

大学入試の現代文で出題される文章の中には、難解なテーマにまつわるものも多いものです。

 

難解というわけではないとしても、自分が慣れていないテーマであれば理解しづらく感じたり、そもそも文字を記号として追いかけるだけになったりしてしまいがちです。

ではどうすれば良いか。

出題されやすい頻出テーマについての知識を補充していきましょう。

 

その際、できれば一般書や専門書などを通していろいろな知識を取り入れていきたいところですが、時間は限られています。

そこで、まずは頻出テーマについての解説がある参考書に取り組んでみることをおすすめします。
そしてできることなら、同時並行で興味のある分野に関する一般書にも手を伸ばしてみてほしいところです。

 

テーマ理解に役立つおすすめの参考書

頻出テーマについての学習をしていく上で活用できる参考書としては、

現代文キーワード読解改訂版(Z会出版)

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現代文キーワード読解改訂版 [ Z会出版編集部 ]
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イラスト図解でよくわかる! 現代文読解のテーマとキーワード(学研プラス)

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イラスト図解でよくわかる! 現代文読解のテーマとキーワード
価格:1100円(税込、送料別) (2020/2/28時点)

などが挙げられます。

もちろん他にも多くのものが出版されているので、ここで紹介したものが「自分には合わない」と感じるのであれば他のものを手にとってみても良いでしょう。

 

また、学校でこのような参考書が配布されている人はそれをしっかりと活用していってください。

 

「自分に合わない」原因は単なる語彙力不足のこともある

ただ、「自分には合わない」と感じている原因が実は自分の語彙力不足が原因だっただけという場合もよくあります。

全く知らなかった分野の知識を新しく入れているときは覚えづらいと感じたり、理解しづらいと感じたりするものです。
最初はなかなか進まないと感じるかもしれませんが、語彙や知識が増えていくうちに理解するペースも上がっていきます。

 

まずは手に取った一冊をしっかりと読み込んでみてください。

 

興味のある分野の一般書を読んで理解を深める

以前『げんたん』を紹介したこちらの記事の中にも書きましたが、『げんたん』の「コラム」ページでは、テーマ・トピック別に読んでおきたい書籍が紹介されています。

また、河合塾・博耕房の現代文講師、小池陽慈先生のnote「大学受験のための読書案内」にもさまざまなテーマに関する読書案内が掲載されています。

これらの読書案内も参考に、まずは興味のあるテーマから数冊手に取って理解を深めていってはいかがでしょうか。

ちなみに、小池先生ののnoteには「ざっくり語彙 ~スキマ5分の「スマホでボキャビル!」~」というものもあります。
こちらも是非参考にしてみてください。

 

 

おわりに——電子辞書は意味がない?


最後に、「辞書の活用」についてよく聞かれる質問をご紹介します。
それは

「電子辞書と紙の辞書ってどっちが良いの?」
「『電子辞書は意味がない』って言われた」

というものです。

電子辞書にも紙の辞書にもそれぞれメリット、デメリットがあります。
一例を挙げてみましょう。

電子辞書のメリット 電子辞書のデメリット
・持ち運びやすい
・調べたいことをすぐに調べられる
・読み方を知らない語句も手書き入力で調べられる
・ブックマークなど、機能が豊富
・調べたい語句以外の情報に触れる機会が少ない
・辞書に書き込むことができない
・値段が高価

次に、紙辞書のメリット/デメリットです。

紙辞書のメリット 紙辞書のデメリット
・調べたい語句の周りの語句も目に入る
・読書感覚で「辞書を読む」ことができる。
・辞書に直接書き込むことができる。
・使ううちに手に馴染む
・持ち運びが大変
・読み方のわからない語句を調べる工夫が必要

これらはあくまで一例にすぎませんがそれぞれに良いところ、ちょっと使いづらいところがあるわけですね。

そこで、結論から言えば「両方あり、どちらも使えるのが一番良い」ということになるのですが……どちらかしか選べない場合もあるでしょう。

その場合、電子辞書の方が受験生にとってのメリットは大きいのではないかと思います。

「電子辞書では意味がない」と考える方もいらっしゃるようですが、最も意味がないのは「調べない」ということです。

 

紙の辞書にこだわり、結果として調べるのが面倒になってしまうよりも、電子辞書によって手軽に調べられる方がはるかに良いはずです。

仮に電子辞書に紙辞書ほどの意味がないとしても(少なくとも僕はそう思いませんが)、「調べる」という行為に対するハードルを下げてくれるという効果だけでも非常に意味のあるものだと言えるのではないでしょうか。

 

大切なことなのでもう一度言いますが、

最も意味のないことは「調べない」ということです。

 

気になった時にすぐ調べられる環境を整えていくことが、現代文学習の最大のポイントなのかもしれないと思う今日この頃です。

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