『現代文キーワード読解』を最大限活用するために取り組むべき学習法

こんにちは、羽場です。

突然ですが皆さん、語彙の学習をしっかりと進めていますか?

「語彙の参考書を買ったは良いものの、活用できていない」という人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、拙著『スマートステップ現代文』と併せて使うと効果的な参考書の一つ、同じZ会から出版されている『現代文キーワード読解』を活用する方法について具体的に紹介していきます。

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『現代文キーワード読解』全体の構成

具体的な使い方・活用法を紹介する前に、まずは本書の全体を簡単に紹介しておきましょう。
『現代文キーワード読解』は3部構成になっています。

『現代文キーワード読解』の構成
  1. 第1部――評論の重要語
  2. 第2部――頻出テーマ
  3. 第3部――小説の重要語

 

第1部――評論の重要語をテーマ別に160語解説

『現代文キーワード読解』第1部は、評論文の「キーワード」160語をテーマ別にまとめたパートです。

評論文全般で頻出の語句が掲載されている第1章の「基本」にはじまり、第7章の「現代社会」まで7つのテーマに分けて、身につけておきたいキーワードが収録されています。

それぞれの章のはじめに、その章で学ぶキーワードの一覧やテーマの知識がまとめられており、さらにはそれぞれの語句解説のページには右側に「◆入試でキーワードをチェック!◆」というコーナーが設けられているなど、受験生が効果的に語彙を習得できる工夫が凝らされているのも本書の大きな特徴です。

入試までに、この第1部に掲載されている語句は確実に理解しておきましょう。

 

第2部――工夫を凝らした「頻出テーマ」の解説

第2部はテーマ解説です。

「現代文に背景知識は必要か?」という議論はこれまでSNSでも頻繁に見かけてきましたが、控えめに言って「知らなくても困らないこともあるが、知っていると文章理解の助けになる」ものでしょう。
場合によっては、知らなければ文章内容が理解できないこともあり得ます。

要は、頻出テーマについて最低限おさえておきたい「前提知識」というものが存在するわけです。

頻出テーマの前提知識を習得しやすくする工夫

『現代文キーワード読解』第2部では、各テーマの初めに「早わかりマップ」の形で基本的な考え方や流れをマッピングした上で、それぞれのテーマについての解説が展開されています。

もちろん、学問や社会は日々変化・進歩していくものなので、インターネットも活用しながら最新の情報を取り入れていきたいところではありますが、まずはベースとなる「前提知識」を本書で習得しておくことをお勧めします。

 

第3部――小説で重要な50語を文学作品の用例とともに紹介

『現代文キーワード読解』第3部では、小説で重要な50語を、文学作品での用例とともに紹介されています。

小説で登場する語彙は共通テストで問われなくなったものの、重要であることに変わりはありません。

設問で直接問われていなくとも、心情語や性格・人物像を表す言葉、情景を描写する表現など、使われている語句の理解が小説で描かれている内容を理解して読み進めていく上で鍵を握ることも少なくないでしょう。

「50語だけでは足りないから」と敬遠することのないように

たった50語? と思う人もいるかもしれません。

無論、小説読解に必要な語句が50語だけのはずがありません。
でも、あくまで「足りない」のであって、この50語を身につける必要があるのは間違いないでしょう。

受験生は、参考書評論家になる必要はありません(参考書に詳しくなるなというわけではありませんが)。

語彙の参考書選びの段階では「これだけでは足りないから」と敬遠して、結局学習しないまま……ということも起こりがちです。

それを避ける意味でも、まずは本書に掲載されている語句をきちんと押さえ、その上でさらに多くの語彙を拾っていく学習をしていけば良いのではないでしょうか。

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『現代文キーワード読解』第1部の活用法


『現代文キーワード読解』第1部を活用する上で、おすすめの使い方は次のとおりです。

第1部を活用する手順
  1. まずは最初の「テーマ解説」を読む
  2. 「◆入試でキーワードをチェック!◆」を読んでみる
  3. 左ページの語句解説を読み込む
  4. 改めて「◆入試でキーワードをチェック!◆」を読み込む
  5. 確認テストに取り組む

それぞれもう少し詳しく紹介します。

まずは最初の「テーマ解説」を読む

先ほども述べたとおり、『現代文キーワード読解』第1部は、評論文の「キーワード」160語をテーマ別にまとめており、それぞれの章のはじめに、その章で学ぶキーワードの一覧やテーマの知識が掲載されています。

まずはこのページに目を通しましょう。

まずは右ページ「早わかりマップ」を読んでみる

各章のはじめには、そのテーマの基本的な考え方や流れをマッピングした「早わかりマップ」が掲載されています。
まずはこのページを眺めて全体像を掴みましょう。

見ているだけで流れが掴めることもあれば、何が何だかわからない場合もあるでしょう。
でも、この段階ではそれで構いません。

これから学習する内容の全体像がなんとなく見えればOKです。

「テーマ解説」を読み込む

次に、左側のページからはじまる解説を読み込みます。

特に、慣れていなかったり、興味のなかったりするテーマでは理解するのに時間がかかることが考えられますが、ゆっくりでも構わないので丁寧に読み込んでいきましょう。

参考書を使った学習で重要なのは、「とにかく読み進める」「できるだけ早く何回転もする」ことではなく、きちんと理解する、身につけることです。

同じ章を何日も読み込むことだってあるかもしれませんが、ここは焦ることなく丁寧に読んでいくことを心がけてください。

改めて「早わかりマップ」を見てみる

テーマ解説を読み込み、そこに書かれている内容をある程度理解できたと感じたら、改めてそのテーマの冒頭にある「早わかりマップ」のページを眺めてみましょう。

最初に見たときにはイメージできなかったところがきちんとイメージできるようになっている、あるいはある程度流れを説明できる状態になっていればOKです。

場合によっては、「早わかりマップ」と解説のページを照らし合わせる感覚で、「早わかりマップ」を見ながらもう一度テーマ解説を読んでみるのも有効でしょう。

キーワード説明のページで語彙を習得する

次に、キーワードが掲載されているページに進んでいきます。

まずは右ページ「◆入試でキーワードをチェック!◆」を読んでみる

各キーワードの解説ページの右側には「◆入試でキーワードをチェック!◆」というコーナーがあります。
まずはここに掲載されている文章を読んでみましょう。

その際、太字で示されているキーワードを中心に、わからない語句が出てくることがあるかもしれません。
そうした場合は前後の文脈から、その語句の意味を類推してみてください。

もちろん起こらないのが理想ではありますが、大学入試では本番で初めて見る語句に出会うこともあり得ます。
そうした場合には前後の文脈から類推するしかありません。

「そうした事態に対処する練習をしつつ、そんな事態に陥らないために語彙の学習を積んでいく」イメージを持っておきましょう。

左ページの語句解説を読み込む

次に、それぞれの語句の解説を読んでいきます。

この際、意味だけをチェックするのではなく、関連語・解説まで確認することが重要です。

本書に掲載されている知識は全て吸収するつもりで読み込んでください。

改めて「◆入試でキーワードをチェック!◆」を読み込む

語句の解説を読み込み、そのキーワードを理解できたら、もう一度「◆入試でキーワードをチェック!◆」の文章を読んでみましょう。
その際、学んだキーワードの意味をきちんと意識しながら丁寧に読むことを心がけてください。
具体的には、次の流れで取り組みます。

  1. まずは自力で文章を読み、本文の内容をイメージする(要約できれば要約する)
  2. 下段の「読解のポイント」「要約」を見ながら、自分の本文理解が正しかったか確認する 

ここでは、「キーワードの意味が理解できているかどうか」だけでなく「文章内容がつかめているかどうか」も確認することが重要です。

確認テストに取り組む

キーワードの学習を何ページか進めていくごとに確認テストが掲載されています。
問題を通してそれまでに学習した語彙が身についているか確認していきましょう。

解説部分にはその問題に関連するキーワードの番号が掲載されているので、不安な語句や解けなかった問題については必ず該当箇所に戻って確認するようにしてください。

また、問われている語彙以外にも知らなかったり不安な語句がある場合は、辞書を用いて調べておくことも忘れずに。

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『現代文キーワード読解』第2部の活用法


頻出テーマ解説が掲載されている『現代文キーワード読解』第2部を活用する上で、おすすめの使い方は次のとおりです。

第2部を活用する手順
  1. まずは「早わかりマップ」を眺める
  2. 「テーマ解説」を読み込む
  3. 改めて「早わかりマップ」を見てみる
  4. 確認テストに取り組む

こちらもそれぞれもう少し詳しく掘り下げていきましょう。

まずは「早わかりマップ」を眺める

第2部でも各章のはじめに、そのテーマの基本的な考え方や流れをマッピングした「早わかりマップ」が掲載されています。
まずはこのページを眺めて全体像を掴みましょう。

第1部と同様に、これから学習する内容の全体像がなんとなく見えればOKです。

「テーマ解説」を読み込む

次に、左側のページからはじまる解説を読み込みます。

特に、慣れていなかったり、興味のなかったりするテーマでは理解するのに時間がかかることが考えられますが、ゆっくりでも構わないので丁寧に読み込んでいきましょう。

こちらも第1部同様、焦ることなく丁寧に読んでいくことを心がけてください。

改めて「早わかりマップ」を見てみる

テーマ解説を読み込み、そこに書かれている内容をある程度理解できたと感じたら、改めてそのテーマの冒頭にある「早わかりマップ」のページを眺めてみましょう。

最初に見たときにはイメージできなかったところがきちんとイメージできるようになっている、あるいはある程度流れを説明できる状態になっていればOKです。

場合によっては、「早わかりマップ」と解説のページを照らし合わせる感覚で、「早わかりマップ」を見ながらもう一度テーマ解説を読んでみるのも有効でしょう。

確認テストに取り組む

『現代文キーワード読解』第2部では、そのテーマに関連する入試問題が各章の最後に「確認テスト」の形で掲載されています。

そのテーマの学習のとりあえずの仕上げとして、この問題に取り組んでみましょう。
難しい場合は「ヒント」も活用しながら解答を出してみます。

ここで重要なのは、掲載されている文章を「きちんと読む」ことです。
問題に関係するところだけ読むのでは意味がないと思ってください。

その後、同じページの下に掲載されている解答で答え合わせをし、解説にも目を通しておくことを忘れずに。

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『現代文キーワード読解』第3部の活用法


『現代文キーワード読解』第3部は小説重要語が掲載されている部分でした。
このパートの学習でおすすめするのは次のような手順です。

第3部を活用する手順
  1. 各語句の意味・解説・用例を確認する
  2. 確認テストに取り組む
  3. コラムに目を通す

第3部もそれぞれもう少し詳しく紹介していきましょう。

各語句の意味・解説・用例を確認する

第1部と同じように、語句の意味だけでなく解説までしっかりと読み込んでください。

また、その語句が文学作品の中でどのように使われているかが示されている「■文章でキーワードをチェック」の部分も必ず確認しましょう。

言葉は文章の中で用いられて初めて大きな意味を持つものです。
実際の文章の中でどのように使われているかを知ることで、その語句の自然な用い方を理解していきましょう。

確認テストに取り組む

第3部にも、何ページか進むごとに確認テストが掲載されています。
問題を通してそれまでに学習した語彙が身についているか確認していきましょう。

第1部と同じように、解説部分にはその問題に関連するキーワードの番号が掲載されているので、不安な語句や解けなかった問題については必ず該当箇所に戻って確認するようにしてください。

また、こちらも第1部同様、問われている語彙以外にも知らなかったり不安な語句がある場合は辞書を用いて調べておくことも忘れずに。

コラムを通して代表的な作家について知る

また、語句によっては左側のページに「コラム」が掲載されています。

そこでは、近現代文学史の中で代表的な作家のエピソードや作品について紹介されているので、文学史の本格的な学習とまではいかなくとも、まずは入口として活用すると良いでしょう。

気合を入れて学習するというよりも、気分転換がてら「読み物」として読んでみると良いかもしれません。

おわりに

拙著『スマートステップ現代文』の中でも言及したとおり、語彙力の強化は重要です。
今回は同じZ会から刊行されている『現代文キーワード読解』を取り上げましたが、他にも多くのキーワード集が存在します。
▼参考:「『イラストとネットワーキングで覚える現代文単語 げんたん』レビュー」

どれを使うにしても、ただ「語句と意味だけ確認する」という学習ではなく、「その言葉をきちんと理解する」「使いこなせるようになる」ことを目指して学習に励んでいってほしいと思います。

この記事の最初にも書いたように、「語彙の参考書を買ったは良いものの、活用できていない」という状況に陥る人は多いものです。
まずはその状態から抜け出し、強靭な語彙力を手に入れていってください!

『スマートステップ 現代文』書籍情報

  • 書名:『スマートステップ現代文』
  • 出版社:Z会
  • 著者:羽場雅希[著]・Z会編集部[編]
  • 発売日:2023年3月10日
  • 定価:1,100円(税込:1,210円)

第1章「学習法編」補講
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