【いつ引く?】現代文の学習で辞書を活用する方法

今回は辞書のお話。

どんな場面で辞書を引くの?
どうやって辞書を引くの?
紙の辞書と電子辞書ってどっちが良いの?

そんな疑問に対する答えを考えながら,じっくり「辞書」と向き合ってみたいと思います。

以前「語彙力をつけよう」というコンセプトで書いたこちらの記事も併せてご覧ください。

 

複数の辞書を引くこともあり得る

同じ語でも辞書によって説明のされ方は異なります。
そして実はここに辞書を引く際のポイントが隠されているのです。

辞書である語を引いてみた時に「いまいちわからない」「わからなくはないけれど,しっくりこない」という経験をしたことがある人もいるでしょう。
そんな時,どうしていますか?

実際の生徒たちから話を聞いてみると,案外「辞書を引く」「その説明を読む」「書き出す」ことで満足して(理解したつもりになって)しまい,結局その語の理解は曖昧なまま…という場面も多いように感じます。せっかく辞書を引いて「言葉を理解しよう」と思っているのにそれでは勿体無いですよねぇ…。

そこで,同じ語でも辞書によって説明のされ方は異なるという辞書の特徴を活用してみるのが鍵を握ります。

ある辞書の解説ではピンとこなかったら別の辞書を引いてみる。
それでも理解できなかったらまた別の辞書を引いてみる。

その作業の積み重ねを通して,一語一語に対する理解を深めていくことを心がけてみましょう。
例文の確認も忘れずに。

 

辞書を引くのはいつなのか。

さて,ここからは実際に辞書を引くタイミングについて見ていきましょう。

知らない言葉に出会ったとき

「辞書を引く」と聞いてまず真っ先に浮かぶのは「知らない言葉に出会ったとき」なのではないでしょうか。

現代文の予習をしているとき,復習をしているとき,読書しているとき,電車の中で広告を見たとき……。

どんな場面であれ,「この言葉ってどういう意味だ?」と思った時に辞書を引くというのはイメージしやすいと思います。
わからない言葉を前後の流れから「推測」するという力も必要ですが,辞書を引いて言葉の意味を知るうちに,推測する力も案外ついてくるものです。

というわけで,知らない言葉に出会ったときはぜひ迷うことなく辞書を引いてみてもらいたいと個人的にはいつも思っています。

 

わからない言葉に出会ったとき

実は,受験生たちに最も意識してもらいたいのがこれ。

「知らない言葉」と同じように感じるかもしれませんが,ここではあえて区別して,「わからない言葉」とは「見たことはあるけれど,意味を説明しろといわれると難しい」というような言葉のこととします。

これ,意識しないと案外スルーしてしまいがちな言葉なんですよね。

たとえば,

「なまめかしい」「わびしさ」「情緒」「没入」「景物」「象徴」「内省」「意義」

これらの言葉,「見たことはある」という人も多いと思いますが,ではその意味は説明できますか?「なんとなくわかる気がするけれど,説明しろと言われると…」と感じる人も多いのではないでしょうか。

青こういう「見たことはあるし知っているけれど,意味はあやふや」という語も辞書で確認してみることをおすすめします。

最初はスルーしてしまいがちかもしれませんが,「辞書を引く」ということを意識して丁寧に文章を読んでいくうちに,自然と注目していくことができるようになるはずです。

 

ふと辞書を開いてみる


辞書は「わからない語/知らない語」があったとき〝だけ〟引くものというわけではなく,いつ引いたって良いもの。要は,特に調べたい語がない場合でも辞書を開いてみるのだって大いにアリなんです。

家でふとした瞬間に辞書の中の適当なページを開いてみて,そこに載っている項目を眺める。
そしてそのページに「初めて出会う語」が載っているという経験を私自身幾度もしてきました。
「こんな風に出会わなければ一生出会うことはなかったのかもしれないなぁ」と思った経験も一度や二度ではありません。

というわけで,電子辞書だとなかなか難しいかもしれませんが,紙の辞書が自宅にあるという人はぜひ「ふと辞書を開いてみる」のもおすすめです。

 

「たほいや」

最後に,ちょっと変わり種をご紹介します。日本では「たほいや」と呼ばれる遊びです。本当はチップを使って遊ぶようですが,チップはなくても楽しめる遊びです。

[遊び方]

①親(=出題者)を決める
じゃんけんでOKです。出題者になる親を決め,それ以外の人は回答者です。②お題を決める
親は辞書の中から適当な言葉を選び,選んだ言葉だけを全員に伝えます。

③回答者が解説文を書く

②で伝えられたお題の「辞書みたいな解説」を回答者が考えて書き,親は辞書に載っている解答を書いておきます。

④集まった解答と辞書に載っている解答を読み上げる

回答を集め,親が全員分(正解も含め)の回答を(誰が書いたかわからないように)読み上げます。

⑤回答者が「どれが辞書の解説か」予想する
正解者と,それらしい解説を書いて他の人をひっかけることに成功した人が勝ち。

3人いれば遊べますが,できれば4人以上で遊ぶとなかなか盛り上がります。
ぜひお試しください!

 

おわりに

今回は辞書を引くタイミングに注目して辞書の意義を考えてみました。

紙辞書,電子辞書,スマホアプリ,WEB辞書……

どれも「辞書」と呼ばれますが,様々な形があり,そしてそのそれぞれにそれぞれの特徴があります。「辞書シリーズ」次回はその辺りを掘り下げていきながら,目的に合った辞書を探していきたいと思います。

 

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  1. 2019年 5月 09日
  2. 2019年 11月 21日
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