世界史参考書を選ぶ時に意識しておきたい5つのポイント

今回は世界史参考書の選び方についてです。

世界史の参考書は質が上がっており、自分に合ったものを正しく使えば成績アップに大きく役立ちます。
一方で、その数の多さに、書店の学参コーナーで呆然としてしまう受験生も多いのではないでしょうか。

手探りで色々な参考書を買っては試してを繰り返すうち、気づいたらただの「参考書オタク」になっただけ、というオチは避けたいところですね。

それでは、失敗しない世界史参考書選びとはどのようなものでしょうか。
世界史参考書を選ぶ上でのポイントをまとめます。

世界史の参考書の中で必要なジャンルを決める


世界史参考書と一口に言っても、内容は様々です。
大きく目的別に分けるなら、

・講義系
  教科書の内容を噛み砕いて説明したもの
・問題集
  問題と解説が単元ごとに並んでいるもの
・一問一答
  用語暗記に役立つハンディサイズの単問集
・特化系
  年代暗記や地図対策など、特定分野の補強に役立つもの

の4種類です。

まずは参考書を使う目的をはっきりさせることが大切です。

極論を言えば、教科書一冊を隅々までマスターすれば、世界史の学習は早慶から東大まで対応できるのです。
でもそれは現実的に厳しいから補助として参考書を使う。

その原点に立ち返りましょう。

 

世界史参考書の各ジャンルの役割を知る


先ほどのジャンル分けに従えば、それぞれの「役割」は、

・講義系
  教科書や授業で分かりにくかった部分の理解
・問題集
  歴史事項や設問解法の効果的な習得
・一問一答
  用語暗記の効率的な実施
・特化系
  弱点分野の集中的学習

といったものになりますね。
これらを意識して、自分の現状に最も適したジャンルの参考書を選択することが重要です。

 

参考書の評価を知ることも一つの手

世界史の参考書には、長年受験生に支持されてきた「定番」が存在します。
やはり実際に使った人の「世界史の成績向上に貢献したか」という評価は大いに参考とするべきです。

その参考書が「定番」であるかどうかを知る手段として、

・Amazonなどのレビュー数や内容を参照する
・書店で本をチェックする際、印刷回数(〇〇刷)も確認する

ことをオススメします。

 

参考書の著者との相性を考えてみる

矛盾するようですが、定番ではなくても「自分にとっては良書」というケースがあります。

軽く読んでみて「これなら続きそう」「読みきれそう」「紙面の方から自分に迫ってくる感じがする」といった感覚を覚えたら、それを優先するのがベストです。

 

著者との相性を知るために特定分野を読み比べる

著者との相性を測る上でやってみて欲しいのは、特定分野の読み比べ
これは特に講義系の参考書を選ぶ際に有効です。

例えば「中世封建社会の崩壊」が分からないのであれば、複数の講義系参考書の該当部分を拾い読みしてみましょう。
同じ単元をどう説明しているかを把握することが、その本の特徴を知る最短ルートだからです。

 

世界史の参考書は網羅性も重要です

世界史の参考書を執筆する側からすると、世界史参考書を作る際には「網羅性との戦い」があります。

入試世界史に出題される単元全て、さらには出題される可能性のある用語を全て掲載すれば読者は「安心」します。
しかし、そうするとどうしても分厚くなりがちで、肝心の世界史受験生に手にとってもらえなくなります。
(実は巷で「名著」とされる世界史参考書は、そのさじ加減が見事なまでに絶妙なのです)。

つまり、制作サイドの都合で意図的にカットされたり扱いに軽重をつけられたものがあるということです。

網羅性が高いからといって直ちに「素晴らしい参考書」な訳ではありませんが、「難関私大受験に向けてのバイブルとしたい」などの場合は、

「先史時代」
「文化史」
「戦後史」
「東南アジアや内陸アジアなどの地域史」

の扱いをチェックすると、一定の判断基準にはなるでしょう。

 

主観的な記述の比重を確認する

世界史参考書は、主に歴史事項の説明(客観的記述)著者の見解(主観的記述)から構成されます。

講義系参考書に関して言うと、一般に後者の比重が上がるほど読み物としては「面白く」なりますが、受験向け参考書としては密度が薄くなる危険性もあります。

世界史問題集の解説は客観的記述オンリーのものが中心でしたが、最近は「この問題は難問だから取れなくて良い」「何割の正答を狙いたい」といった主観的記述を盛り込んだものも増えています。

 

おわりに

以上、巷に溢れる世界史参考書を品定めする上でのいくつかの「視点」を紹介しました。
ぜひこれらを参考にして、皆さんの世界史学習におけるベストパートナーを見つけてください。

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