漢文の過去問を最大限活用して「本番を想定した練習」を行うために効果的な学習法

こんにちは。安田です。

入試が近づいてくると、過去問演習をバンバン行うことになると思います。
そこで今回は過去問の活用法を中心に紹介していきます。

漢文の過去問は「本番を想定した練習」ができるものとしては最上の教材です


漢文の過去問演習をする目的は色々とありますが、私が指導の際、主に意識するのは、

・試験の形式や難易度をつかむ
・設定時間とボリュームのバランスをつかむ
・現時点での合格可能性をつかむ

の三点です。

当然問題を解くことで読む力を伸ばす・知識を身につけるという意図もありますが、それは過去問でなくてもできます。
そこで、過去問演習の目的としては「過去問でなければ難しい」点に意識を置いています。

漢文で過去問とまったく同じ問題が出ることはほとんどありません。
しかしよほど出題方針の大転換をしない限りは、過去問と似た傾向、少なくとも設定難易度や時間に対する問題数のボリュームは大きな変化がないことが多いです。

時間設定、解く順番など、本番を想定した練習ができるものとしては最上の教材です。
うまく活用して実力をつけていきましょう。

 

漢文の過去問演習は「国語」全体を通しで取り組む


漢文は、入試においてはあくまでも「国語」という科目の一部で実施されます。
したがって、上記の目的達成のためには、「国語」全体を解く中で漢文の過去問には取り組むことが必要になります。

 

漢文だけではなく「国語」の過去問全体を通してバランスを考えながら取り組む

たとえば、大学入学共通テスト(センター試験)の過去問を演習することを考えてみましょう。

問題構成は、大問4つで、「評論」「小説」「古文」「漢文」が基本です。
試験時間は80分。

模試などで経験のある人は分かると思いますが、きれいに20分ずつに分けて解く、というのは現実的ではありません。
文章量が多い大問、選択肢の吟味に時間のかかる大問など分量バランスの違いがありますし、科目の得手不得手によっても大きな個人差があります。

漢文は比較的短時間(10〜15分程度)で解き終えるという人が多いですが、当然他の大問の進行度にも影響されますし、「漢文15分で解くぞ」というやり方は現代文や古文とのバランスを考えた時にあまり効果的とは言えません。

国公立大学の二次試験や、私立の試験でも同様です。
「漢文だけ」という入試があれば別ですが、漢文はあくまでも「国語」の中の一部です。
「国語」の過去問全体を通しで取り組んでください。

 

漢文の過去問は遅くとも秋には一度取り組む

入試に向けての最終チェックをしたいと入試の直前まで過去問演習をしないという人もいますが、個人的には遅くとも秋には一度取り組んでおくのをおすすめしています。

基本的な句法についてはドリルなどを使って身につけておきましょう。
その後、過去問に取り組みます。

試験の形式や難易度、ボリュームを体感した上で、もっと実力を伸ばしておかないといけないのか、今の実力+αくらいでいいのか、他の科目とのバランスを考えた時にそもそも漢文の勉強にどれだけ時間を使っていいのか……

これらのことを、追い込みに入る前段階でしっかり確認しておくほうが効率的に時間を使えるでしょう。

 

漢文の過去問を復習するときは「文章の内容を正確につかむ」ことを意識する

漢文の過去問を復習する際のポイントは「漢文の成績向上に役立つ効果的な復習方法について」を参考にしてもらえればと思いますが、こちらでも書いた通り、過去問については書き下し文や現代語訳が入手できない可能性があります。
※センター・共通テストの過去問はきちんとした解説が付いたものが出版されていますので大丈夫です。

特に、各大学の個別試験については詳しい解説は赤本に掲載されていないこともあります。
必ず書き下し文や現代語訳を自分で作った上で学校の先生など専門としている人に相談して確認しましょう。

▼「漢文の成績向上に役立つ効果的な復習方法について」はこちら

特に意識してほしいのは、文章の内容を正確につかむことです。
「登場人物とその関係性」「どういうお話なのか」の二点を確実にキャッチできるように、意識的に確認をしましょう。

 

漢文だけピックアップして過去問演習をしたい場合は一度相談してみる


「漢文だけ苦手で、これだけ日々の学習の中に組み込みたい」という人がいるかもしれません。
逆に、漢文が好きで得意であるがゆえに、苦手で重たい科目の合間にクッションとして挟みたいという需要もあるかもしれません。

その場合、まずは国語の先生に相談してみると良いでしょう。

生徒から相談を受けた際に渡せるものをストックしている先生は多くいらっしゃいます。
私含めて生徒に相談されるとやる気になる(笑)先生は多いので、あれこれアドバイスなんかももらえると思います。

 

漢文は「志望校に似ている過去問」より問題集を使う

また、私が指導する場合は絶対に受験しないであろう大学の過去問で志望校に類似したものを使うこともあります(首都圏の大学を志望している場合に関西圏の大学の問題など)。

しかし、これを自力でやるのは、似ているのかどうかや難易度など判断つかないでしょうから下手にやらない方が賢明です。
それよりは、共通テスト対策用の問題集や漢文演習用の問題集を使うといいと思います。

以下のものを使うと良いでしょう。

共通テスト用の問題集
『短期攻略 大学入学共通テスト 漢文』(駿台文庫)

『マーク式基礎問題集 漢文 五訂版』(河合出版)

 

一般演習用の問題集
【基礎力養成用】
『実戦演習 標準漢文』(桐原書店)

【二次、私大用】
『漢文 入試精選問題集』(河合出版)

【難関大用】
『難関大突破 新漢文問題集』(駿台文庫)

 

おわりに


過去問は、ただ解いて終わり、では意味がありません。
本番の感覚をつかむ上で最適な学習教材です。

現代文や古文とあわせ、時間の使い方・解く順番など本番を想定してとことん使い倒すつもりで取り組んでもらえればと思います。

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