世界史の一問一答の効果を最大限発揮するための学習法

こんにちは。世界史講師の鈴木悠介です。
今回は、世界史の一問一答について考えてみましょう。

世界史の一問一答集は正しく使わないと成績向上の妨げにもなり得る

世界史受験生ならば、一問一答集は大半の人が購入しているでしょう。
でも、世界史の一問一答集は正しい使い方を身に付けないと、かえって成績向上を邪魔してしまうこともあり得ます。

 

世界史「一問一答集」のメリットとデメリット

世界史受験生の多くが抱いている一問一答集のイメージについて整理しておきましょう。

①他の世界史問題集と違ってハンディサイズで持ち運びに便利
②入試で出題される歴史用語が網羅的に収録されている
③問題の横にすぐ解答が掲載されており、スピーディーな世界史学習が可能

大体、このようなものではないでしょうか。
実際、多くのメリットが一問一答にあることは確かです。

 

一問一答集で「入試実戦力」を養うのは難しい

世界史の一問一答集にはメリットがある一方で、一問一答集を使った世界史学習はどうしても単線的な学習になりがちです。
その結果、「反射的な用語暗記」に陥ってしまうのも事実です。

世界史の一問一答集は膨大な用語を「とりあえず適切な文脈で一通り覚え込んでしまいたい」時には便利なツールですが、入試実戦力まで養えるかというと話は別です。

世界史学習での「用語のインプット」は、料理で喩えれば材料を揃えただけに過ぎません。
実際の入試問題では、

▶︎「用語と用語の関連付け」や「用語の周辺情報」などの正確な知識が問われる正誤問題
▶︎さまざまな資料の読解や論述問題

など、より複雑にネットワーク化された「質の高い」知識を要求されることも少なくありません。

このような実戦的な知識を身につけるためには、「入試の過去問が収録された問題集を解く」ことが重要であることは、「世界史の成績が伸びない原因と対処法4選」の記事などでも繰り返しお伝えしてきました。

▼「世界史の成績が伸びない原因と対処法4選」はこちら

 

『世界史単語の10秒暗記 ENGRAM2250』


とはいえ、「問題集を使った演習の重要性はわかった。でも一問一答の手軽さは捨てがたい」という人も多いでしょう。

そこで紹介したいのが、2017年に発売された一問一答集『世界史単語の10秒暗記 ENGRAM2250』(学研プラス)です。

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『世界史単語の10秒暗記 ENGRAM2250』のコンセプト

『世界史単語の10秒暗記 ENGRAM2250』のコンセプトを紹介します。

世界史の学習では一問一答をやるだけではいけないとよく言われます。それは多くの一問一答が単純に「用語そのもの」を覚えるよう設計されているからです。たしかに初学者が取り組むにはよいのですが、そのような単線的な学習ではある程度以上の得点力の向上は望めません。
本書を手に取った皆さんも経験があるのではないでしょうか?

「問題の解答を見ると知っていた(覚えていた)用語なのに正答できなかった」
「一問一答で覚えたはずの用語についての正誤判定問題をあと一歩のところで間違う」

つまり入試対策ではひとつの用語に対してどれだけの情報を記憶しているかが勝負であり、多角的な用語の問い方に対応することが求められているわけです。
これらの悩みに対して、従来は「実戦的な問題集へ進むこと」や「用語集を読み込むこと」などがその主たる処方箋でした。
しかし、一問一答のような用語網羅性のある体裁で、かつ実戦的な問題演習に匹敵する学習効果をあげられるハンディサイズの本は作れないものか?本書のテーマはそこにあります。
本書は世界史参考書の歴史で初めて、「用語集」と「一問一答」の機能を一冊に集約することに成功しました。これにより、極めてスピーディー、かつ網羅的な世界史学習を手軽に行うことが可能となりました。
本書を活用した立体的で骨太な学習により、用語をより「使いこなせる」受験生へと生まれ変わりましょう。」

(まえがきより抜粋)

要は、一問一答集の手軽さや網羅性はそのままに、問題集を解くことと同じ水準で質の高い「知識のインプット」ができる本ということになります。

「これまでの一問一答集の弱点克服」をテーマに制作された『世界史単語の10秒暗記 ENGRAM2250』は、全レベルの受験生にオススメできる一冊です。

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世界史の一問一答は基本的に通史学習と並行して活用する

最後に一問一答を使うタイミングですが、基本的に通史学習と並行して活用するのが望ましいです。

一問一答はレベル別になっていないので、初学者の段階から入試直前まで、受験勉強の相棒として常にカバンに忍ばせて、隙間時間の学習に役立てましょう。

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※本記事はプロモーションを含む場合があります。

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