2022年共通テスト(世界史B)から見る高1・高2生の世界史学習とは?

皆さんこんにちは。
受験シーズンの真っ只中ですね。

高校1〜2年生の皆さんは、自分の受験計画を見つめる絶好のタイミングです。

ぼんやりとした受験勉強のイメージをより鮮明で具体的なものにするためにも、共通テストに関しては、その問題にざっと目を通しておくことをオススメします。

今回は、最新の共通テスト世界史Bの問題を概観した上で、高1・高2生の皆さんがどのような学習を積み重ねていったら良いのかについて述べてみたいと思います。

2022年共通テスト世界史B(本試)全体概観

全体の構成は大問5題・マーク数34個で、2021年の第一日程と変化はありませんでした。

出題内容としては、世界史知識をストレートに問うだけでなく、史料・図表・図版・地図といった資料を読み取った上で知識と結びつけて解答に至る設問を中心に、会話文を活用した問題、さらにはセンター試験時代に多く見られた従来型の4択問題も見られました。

特に目立った問題としては、

大問3のBで見られた人口密度の比較に関する設問、Cで見られたオセアニア史に関する設問、大問4のAで見られた歴史の見方とその根拠について考察させる設問

などが挙げられます。

こうした問題は試験本番でやや面食らった受験生もいるかもしれませんが、全体としての難易度は昨年と大差はなかったといえるでしょう。

 

高校1・2年生が共通テストに向けて取り組むべき世界史の学習指針

共通テスト世界史Bの対策は、次の2つが王道です。

①質の高い「世界史通史の知識」をムラなくインプットする
②インプットした知識を使って実際の問題を解く訓練を積む

 

質の高い「世界史通史の知識」をムラなくインプットする

共通テストの世界史Bが会話文・史料・図版・グラフなど様々な資料を「読解」しなければならない、「処理能力」が問われる問題なのは確かです。
しかし、それは世界史の知識定着を疎かにしてはいいということではありません。

世界史の教科書を隅々まで幅広く学習しなければならないのは、センター試験時代とほぼ変わりません。

例えば先ほど述べた大問3のCで見られたオセアニア史に関する設問は、問われている事項は平易ですが、「オセアニア史」は比較的マイナーな単元なので、学習が手薄だった受験生も多かったのではないでしょうか。

世界史の中でもいわゆる「地域史」や「文化史」や「戦後史」といった単元は、受験生が直前期まで手が回りにくい分野の筆頭格です。

 

世界史の受験勉強計画を「2年計画」で立てる

このような分野まで完璧に仕上げるためには、最低でも「2年計画」で世界史の受験勉強計画を立てるのが現実的です。

高1・高2の段階から少しでも多くの世界史通史の知識を貯金しておきましょう。

学校の定期試験で出題された内容を完璧にしておくだけでも、高3になってからの世界史学習の負担が大きく減ります。
学校で習った単元に関しては、歴史的事象の背景・原因・経過・結果・影響を意識しながら世界史の教科書を読み直してみましょう。

 

世界史図説を使いこなす

また時間に余裕のある今のうちから、ぜひ世界史の図説を使いこなしておきたいですね。

世界史図説に収録された写真などを見て、それが何の資料なのか言えるようにしておくだけでもかなりの効果が期待できます。

文化史のページも絵画などの解説を読みながらじっくり鑑賞してみましょう。

 

世界史の基本的な用語の概念を理解する

そして世界史の基本的な用語の概念をしっかりと理解しておきたいところです。

今年の共通テスト世界史でも「戦前の日本」と「ファシズム」の関係について問う問題が出ています。

「主権国家体制」「冊封体制」「帝国主義」「国民国家」など、世界史の教科書に繰り返し出てくる概念については自分の言葉で説明できるかどうかチェックしてみましょう。

このような学習の積み重ねにより、単なる世界史知識の寄せ集めのような「死んだ知識」ではなく、共通テスト世界史の攻略に役立つ「生きた知識」が蓄積されていきます。

 

高3からはインプットした知識を使って実際の問題を解く訓練を積む


そうした下準備ができていれば、高1・高2生の段階から無理に共通テスト形式の問題を解く必要はありません。

しっかりとした知識と世界史学習法を身につけていれば、「②インプットした知識を使って実際の問題を解く訓練を積む」のにそれほどの時間を要しません。

これは高校3年生になってからで十分でしょう。

ぜひ今から有益な世界史学習を積み重ねて、余裕を持って受験学年を迎えてください。

広告

※本記事はプロモーションを含む場合があります。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事