【乱と変】日本史用語の学習で大切にしたい基本的な考え方

こんにちは。今回は「日本史用語の考え方」について紹介していこうと思います。

今までこのサイトでは、日本史の日常学習の方法として「理解→暗記→演習」の3ステップで復習する方法を紹介してきました。

一番体系的にまとまっているのは以下の記事だと思いますので、参考にしてください。

▼参照:日本史の復習をより効果的にするために意識すべき「3つのステップ」

今回はこの3ステップのうちの「理解」をより深めるための記事です。
具体的には、知らない用語や気になる用語をどのように扱えば良いか2つのパターンに分けて紹介します。

記事の最後に具体例で、よく受験生から質問される「乱と変って何が違うの?」という疑問にも答えていますので、ぜひ最後までご覧いただけると嬉しいです。

日本史用語は2パターンに分類して考える


復習の3ステップの「理解」では、学校や予備校の先生から教わった授業内容を自分で説明できるようにしようと説いてきました。

しかし、いざ自分で説明しようと思うと、説明できないものも出てくると思います。
その中でも特に多いのが、用語の意味を正確に理解していないというものです。

ここでいう用語を2つのパターンに分けて解説しましょう。

日本史の教科書や一問一答などに出てくる用語

まず1つめが、①教科書や一問一答などに出てくる用語です。
例えば、人物名や制度名など用語集の見出し語になるものと考えてください。

歴史を学ぶ上で基本となる用語

もう1つが②歴史を学ぶ上で基本となる用語です。
用語集には掲載されていないものの、歴史を理解するうえで必須となる知識も入るでしょう。

例えば、前者には年号と西暦年の違いや乱と変の違いなどが、後者には「質流し」などが該当します。

日本史用語のパターン2つの見分け方

見分け方は簡単です。
基本は自分が意味を知りたいと思った用語を用語集で調べてみましょう。
掲載されていれば、①に該当します。

明らかに歴史用語であるにも関わらず、掲載されていない歴史用語は、ひとまず飛ばしてもいいでしょう。
気になれば、先生に質問してみてもいいかもしれません。

歴史用語ではなさそうだけど、よくわからない用語が出てきたら②と考えてください。

日本史用語集の使い方

パターン①の場合は、用語集を引いて意味をしっかり理解しましょう。

用語集は学校で配布されていれば、学校で使用しているもので構いません。
もし、配布されていないようであれば、山川出版社の『日本史用語集』を購入しましょう。
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最新版はスマホアプリでも見られるようになっているので、便利ですね(中古版だとアプリコードだけ抜かれていることがあるので、正規のものを購入することをおすすめします)。

特に私大の入試問題を見ていると、この用語集を参考にしている、またはそのまま問題にしている問題を見かけます。

自分で説明できない用語は、積極的に用語集で調べましょう。
調べれば調べるほど受験でも有利になりますよ。

歴史を学ぶ上で基本となる用語

一方パターン②は用語集に掲載されていない用語でしたね。
例えば、乱と変の違いなどもパターン②にあたります。

ちなみに変と乱は、厳密な定義はないとされていますが、一般的には以下のように考えるとわかりやすいと言われています。

一般的な「乱」と「変」の目安
  • 変:支配者層の中で動乱や政変が起こること。
  • 乱:支配者層に対して大きな争乱が起こること

 

両者の大きな違いは、変は支配層の中で起きた争いで、同じ政治体制が続くことが多いのに対し、乱は支配層に対して起こることが多いです。
しかし、冒頭でも紹介したように明確な定義があるわけではないので、例外も存在するので注意してください。

このように、歴史を勉強する上で意味が気になるものがあり、かつ用語集に掲載されていない場合は、学校や予備校の先生に聞いてみると良いでしょう。

ただし、「幕府」や「朝廷」などは用語集にも掲載されているので、基本的な用語でも気になるものがあれば一度用語集を引いてみると意外な発見があるかもしれません。

おわりに

今回は用語の考え方について解説しました。
用語集は日本史を勉強するときには常に携帯して、気になるものがあればすぐに調べる癖をつけましょう。

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