[世界史]既習単元のメンテナンス方法

「世界史の勉強は新しい単元を仕上げたと思ったら、過去の単元の内容を忘れてしまっている」

これは世界史の学習がある程度進んでくるとよく出てくる問題です。僕も何度となく生徒から相談を受けました。

せっかく理解して必死に暗記した内容なのに、2週間くらい経った頃から記憶が曖昧になっていき、理解度まで下がってしまっている。

これってかなり絶望感に襲われますよね。
徒労感だけでなく、「自分はなんて頭が悪いんだ…」と感じる人すらいるかもしれません。

しかし、ここが受験世界史を攻略する上での最大の踏ん張りどころといえます。

世界史学習は反復を通して記憶のメンテナンスをする

人間である以上、反復しなければ「かならず」忘れます。反復とは記憶のメンテナンスのことです。

反復は「皿回し」?

かつてミリオンセラーを記録した安河内哲也先生の『できる人の勉強法』(KADOKAWA)の中では、勉強における反復を「皿回し」に喩えていました。

世界史の単元学習もこれと同じです。

お皿を細い棒一本で回す芸当の「皿回し」では、皿を回転させるアクションをやめてしまえば、みるみる回転が弱まって皿は地面に落ちてしまいます。

「古代オリエント」「古代ギリシア」「古代ローマ」etcといったそれぞれの「皿」を高速で回転させていくのが「理解と暗記」にあたります。

そしてたとえば「古代ローマ」のあたりまで学習が進む頃には、最初の「古代オリエント」の「皿」の回転が弱まり落ちそうになっていることでしょう。そこですかさず「皿を回す」のです(記憶のメンテナンス)。

最終的には何十枚もの「皿」が同時に高速で回転している状態で試験会場に向かいましょう。

合格する受験生はまさにこの境地に達した状態といえます。

 

ポジティブに反復学習をする方法

さて、このように強靭な学力を養成するのに欠かせない反復学習。
できれば、楽しめると素晴らしいですね。

しかし、普通は反復学習といえば辛く退屈なものになりがちです。
反復学習にポジティブに取り組めるようになるにはどうすれば良いのでしょうか。

 

覚え直すことにマイナスのイメージを持たない

まず、一度学んだ内容を「覚え直す」ということにあまりマイナスのイメージを持たないことです。

一度の暗記で永久記憶ができる人間などいません。
むしろ「覚え直す」ことこそが受験勉強。
そして反復することで教科内容がきちんと習得できたなら、「覚え直し」は十分に知的な営みだったわけです。

もちろん前提に正確な理解はあるべきですが、その先の段階では「繰り返すたびに頭が良くなっている!」と自分に言い聞かせ、勉強を盛り上げること。

これが挫折しやすい反復学習を継続するコツです。

 

「同じ問題集+少しレベルが高い問題集」の組み合わせ

そして反復する際には使用教材を工夫しましょう。

1回目に使ったものをもう一度繰り返すことも大事ですが、それと組み合わせたいのが1回目の時よりも少しレベルが高い新規の問題集を解くことです。

例えば1回目の学習時、「古代オリエント」を授業プリントと『はじめる世界史』(Z会出版)などを使ってある程度マスターしたとします。

 

習熟度が50%〜60%程度なら新たな問題集にチャレンジする

「理解度・定着度が下がったから反復学習をしているのに、難しい問題にボロボロにされたら本末転倒では?」と思うかもしれませんね。

たしかにその単元の習熟度が20%〜30%になってしまっていたら流石に無謀かもしれません。
しかし50%〜60%程度の「容態」なら、プリントをざっと見直した後に思い切って新たな難しい問題集にチャレンジしましょう。

そうしたら反復する際には思い切って難しい『ヒストリア世界史精選問題集』(学研プラス)を解いてみるのです。

問題集のレベルを上げて反復学習を行うことで、もしミスが多くても「まあレベルを上げたし仕方ないか」と思えて気分が落ち込みにくい上に、難しい新規の問題に取り組んでいるという状況が刺激となりモチベーションの維持にも効果的だからです。

こうしていくことによって、反復という、受験生には一見「停滞」しているように思える学習を通して、大きく飛躍することができるのです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. 2019年 7月 11日
コメントは利用できません。

ページ上部へ戻る