世界史学習で暗記を「効率よく」進めるために取り組みたい3つのポイント

皆さんこんにちは。
世界史学習を進める中で、避けて通れないのは「暗記」ですよね。

歴史を「楽しむことだけ」を目的に勉強できたらこんなに良いことはないのですが、試験がある以上、知識を頭に焼き付けておかなければ、点数に結びつかないのが辛いところです。

今回は、高校生が必ずと言っていいほど悩む「暗記」の効率的なやり方について考えてみましょう。

世界史暗記は「負荷の掛け方」に注意する!

高校生を指導していて感じるのは、「覚えられない」という生徒のほとんどが、「負荷のかけ方」の認識が甘すぎるということです。

世界史という膨大な知識の体系を、試験問題に対応できるレベルで記憶するのは、並大抵のことではありません。

にもかかわらず、取り組んでいる学習内容が頼りなさすぎるのです。

「ただ見ているだけ」には要注意!

たとえば、

  • プリントやノートをじーっと眺めているだけ
  • 教科書を漫然と読んでいる

そうした緩い学習からは、早くに脱却しましょう。

 

世界史暗記を効率よくこなすための3つのポイント

それでは世界史の暗記を効率的にこなすために大事なポイントにはどういったものでしょうか。

ここでは以下の3点について紹介していきます。

  1. 繰り返す
  2. 工夫する
  3. 小道具を使う

 

世界史暗記のコツ①:何度も繰り返す


人の記憶は本当に短期しか持続しないものです。

そのお陰で「嫌なことも寝たら忘れる」ことができるわけですが、受験勉強では、そのような「忘れる能力」に逆らい続ける必要があります。

そのためには、ある意味かなり「不自然な」行動を取らねばなりません。
非日常的な負荷を脳にかけ続けて初めて、「世界史教科書の全記載事項の長期記憶」という偉業を達成できるのです。

その負荷こそが、徹底した反復です。

 

20回覚えて、忘れ、21回目の暗記に挑む

これまでの人生で、何かを20回覚えて、忘れ、21回目の暗記に挑んだことはありますか?

おそらく、ほとんどの人はその経験がないと思います。
でも、受験勉強で求められる反復とは、このようなものです。

 

世界史暗記の「反復」は問題演習と並行して行う

世界史暗記のための効果的な反復方法としては、問題集を解きながら行うのがベストです。

苦手でどうしても覚えられない単元があるなら、その単元の問題をなるべく多くの問題集を使って演習します。
すると「また同じ用語を聞いているな」とか「正誤問題の誤文がさっきの問題と似ているな」といった体験をすることになります。

この体験は、特定の単元を反復することによってしか得られませんが、これによって暗記事項が確実に記憶に刻まれることは間違いありません。

世界史暗記のコツ②:「覚え方」を工夫する――思い出し方を用意する


世界史暗記のために覚え方を工夫することも、もちろん大切です。
「覚え方の工夫」とは、「その事項の思い出し方を用意しておく」ことです。

たとえば有名なもので

  • 「アステカ(王国)・コルテス(征服者)・メキシコ(場所)」→4文字
  • 「インカ(帝国)・ピサロ(征服者)・ペルー(場所)」→3文字

とか

  • カ国条約→石井ランシング協定(文字)破棄」
  • カ国条約→日英同盟(文字)破棄」

といったものがありますが、字数に法則性を見出すやり方は便利ですよね。

「覚え方を自分で開発」しながら勉強するのも効果的

他にも語呂合わせなど、覚え方を自分で開発しながら勉強するのは理想です。
とはいえ、そんな余裕はないというのが受験生の実情だと思います。

そんな時に役立つ参考書として、『受験世界史はこう整理してこう暗記する!』(文英堂)があります。
重要な用語や年代の覚え方が豊富に盛り込まれた密度の濃い一冊です。

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世界史暗記のコツ③:単語カードなどの「小道具」を活用する

覚えるべきことを効率的に可視化して、確実に覚えきるのに有効なのが、単語カードやコンパクトなノートです。
単語カードは、やや大きめのものがおすすめです。

たとえば、

「古代ローマの五賢帝がどうしても覚えられない」
「中国史の五代十国の五代の王朝が覚えられない」

といった時に、カードに書き込んで繰り返し覚えていくことが大切です。

また世界史の問題演習や過去問演習をおこなった時も、覚えていなかった事項だけを軽くまとめてノートに書き込んでいきます。

自分の弱点だけが集約された究極の参考書を作っていきましょう。

 

おわりに

以上のことを意識するだけで、だいぶ暗記の効率は上がっていくはずです。

受験世界史の攻略から暗記は避けて通れません。
ぜひ頑張ってください。

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