世界史の流れを掴むためにオススメしたい勉強法

地に足のついた世界史学習をしていくためには「流れ」の把握が欠かせません
歴史の「流れ」とは何かという議論が受験指導界でもありますが、ひとまずここでは単元ごとの「ストーリー」を指すと思ってください。

受験世界史で記憶しなければならない用語やその周辺情報はとても多く、それらを単純暗記で乗り切ることは極めて困難です。
そこで多くの情報を有機的に結びつけるストーリー、世界史の「流れ」の理解に頼るのです。

世界史学習の基礎はマトリョーシカ人形のように整理すること

そもそも世界史学習における「理解」の基礎となるのは、多岐にわたる情報を知識の入れ物にしまっていく作業です。

大きい「入れ物」(時代・地域)の中には中くらいの「入れ物」(国家・王朝)を、そしてその中にはさらに小さな「入れ物」(人物)を入れていきます。

 

ちょうどロシアのマトリョーシカ人形のように、順々により小さな入れ物に収納していくことで、一見バラバラにみえた歴史用語の集合に秩序が生まれるのです。

 

[例]ナントの王令

たとえば「ナントの王令」という用語を整理するとしましょう。

その場合は

16世紀(時代)→フランス(地域)→ブルボン朝(王朝)→アンリ4世(人物)→ナントの王令(業績)

の順に知識を収納することが可能です。
こうした整理整頓を行うことで、膨大な用語も自在にアウトプットできるようになります。

 

世界史の流れを把握するには歴史マンガがオススメ


そして実はその作業を簡単に達成できるのが、「ストーリー(流れ)を把握すること」なのです。
では、具体的にどうやって流れを掴んでいったら良いのでしょう。

もちろん学校や予備校の授業をしっかり聴くというのが一番大切ですが、さらに独学でやっていくというのであれば、歴史漫画はオススメです。

 

文章だけで理解するより、はるかに内容が頭に入ってきやすく、さらに時代や地域のイメージも湧きやすいです。
ただし、一度読んだだけだと「ああ面白かった」で終わってしまい、受験勉強としての効果は半減してしまいます。

娯楽目的で映画や漫画を読むときを思い出してほしいのですが、一回観たり読んだりしただけでは、その後に自分で内容を一から十まで説明するのは難しいのではないでしょうか。

 

ですので、受験勉強として歴史漫画を読むのであれば、なるべく反復して読み込むことをお勧めします。

 

世界史の流れを把握するのにオススメの歴史マンガ

世界史の流れを定着させるために歴史マンガを反復して読み込むといっても、全部で数十巻ある歴史漫画シリーズを繰り返し読む時間はないでしょう。
しかも全部を揃えようとするとかなりのお金もかかります。

そこで、まずは学研から出ている『新マンガゼミナール 世界史』を読んでみましょう。

これは前近代編と近現代編の2冊で完結するため反復に適しています。
また、受験世界史を意識して編集されているので、知識の基礎がためにも最適です。

 


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世界史学習では、定期的にメンテナンスをすることが必要です


さて、一度定着した世界史の流れを忘れないようにするためには、定期的なメンテナンスが必要です。

 

オススメの世界史学習①――流れを忘れないための「セルフレクチャー」

世界史の流れを定着させるためにオススメなのが、「セルフレクチャー」という手法です。
簡単にいうと、自分で自分に歴史の流れを説明してみるのです。

 

やってみると分かるのですが、これはかなり負荷がかかります。
でも筋トレと同じで、高い負荷の方が、それだけ効果があるものです。

学校の先生や塾予備校講師が世界史の流れを忘れないのは、毎日それを喋っているからです。
落語家もたくさんの噺(持ちネタ)を暗記していますが、やはり繰り返し演じたネタの方が、本番でつっかえる心配もなく安心なのだそうです。

ぜひ世界史受験生は教科書の目次にならぶ各単元を「持ちネタ」として喋れるようになってもらいたいですね。
最初は大まかな流れで構いません。そうすればかなり骨太な世界史の学力が身につくはずです。

 

オススメの世界史学習②――問題集を解く

他にもメンテナンス法があるとしたら、やはり問題集を解くことです。

セルフレクチャーと共通するのは、負荷が大きいこと。
問題に取り組み、打ちのめされる経験を繰り返すことで、世界史の力は確実に伸びていきます。

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