国公立大の世界史論述対策を効果的に進めていくための3つのステップ

皆さんこんにちは。世界史の学習は順調でしょうか。

世界史の通史をある程度習得し、実戦的な問題演習をおこなっている人は分かると思いますが、ひと口に「世界史」の入試問題といっても、その出題形式は多種多様です。単に重要語句を問うものから、語句に関する細かい理解を問うもの、そして時には地図や図版・年代知識の有無が問われることもあるでしょう。

そうしたバリエーション豊かな出題形式の中でも、特に受験生にとって大きな山としてそびえるのが論述問題ですね。
特に国公立大受験生は、多くの場合避けて通ることができません。

そこで今回は、国公立大受験生に向け、論述対策の勉強法をご紹介します。

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世界史の論述問題対策は3つのステップで

世界史論述対策は次の3つのステップで進めていきましょう。

世界史の論述対策法
  1. まずは志望大学の出題形式を把握する
  2. 世界史の通史知識をインプットし続ける
  3. 実際に論述問題に取り組んでみる

詳しく掘り下げていきます。

まずは志望大学の出題形式を把握する

まず皆さんにやってもらいたいのが、志望大学の出題形式の把握です。
論述問題が出題されることは何となくわかっていても、字数のスケール感までは詳しく知らないという生徒は少なくありません。

たとえば、100字程度の論述だけが出題されるのと、400字を超えるような大論述が出題されるのとでは、対策内容も変わってきます。

ぜひ志望校の過去問をくまなくチェックすることから始めてください。

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世界史の通史知識をインプットし続ける

次に大切なのは、通史知識のインプットです。

知識を完璧にしてからでないと論述対策を始められないということではありませんが、やはり知識・理解に抜けが多すぎると、論述問題に取り組んでも「空中戦」に終わってしまいやすいものです。

念頭におくべきなのは、重要語句の概念を正確に理解することと、時代・地域ごとの全体像をつかもうとすることです。

細かい用語の全てを最初から記憶しようとするよりも、アウトラインについて全時代・全地域の学習を済ませてしまった方が良いでしょう。

実際に論述問題に取り組んでみる

その上で、実際に論述問題に取り組んでみます。

教科書は必要に応じて参照しても構いません。
最初のうちは、とにかく自分の手を動かして、論述答案を作成してみることが大切です。

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世界史の論述問題は、「解いて、書く」イメージで

論述問題は、「解いて、書く」イメージでいきましょう。

設問文をよく読み、答案として書くべきことを絞り込んでいくのが「解く」段階です。
ここでは「構成メモ」や「論述フレーム」などと呼ばれるメモ書きを作成できるようになりたいですね。
書くべき方向性が定まったら、次に文章化していきます。

この「解いて、書く」プロセスに習熟していくことが論述問題攻略の鍵となります。

教科書や論述問題の模範解答を読み込むことも重要

ところで実際に書いてみると分かるのですが、思ったよりも書けません。
特に最初は字数を埋めることに必死になるあまり、冗長な表現や内容の繰り返しなどに陥りがちです。

こういった落とし穴を避けるためにも、ぜひ教科書や論述問題の模範解答を読み込んでください。
そして自分の作成した解答との差異がどこにあるのかを分析しましょう。
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歴史叙述特有の表現などは、慣れないうちは使いこなせないかもしれません。
ですが、少し「背伸び」をする感覚で、どんどん使っていきましょう。

そういった表現のストックを作ってくのも論述力向上には有効です。

国公立大の論述対策におすすめの世界史参考書

さて、それでは上に述べたような学習を進めていく上で、おすすめの参考書を紹介します。

『大学入試 世界史B論述問題が面白いほど解ける本』(KADOKAWA)
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30字程度から100字までの短文を書く練習も充分に積める構成となっているため、論述初学者にも取り組みやすい参考書です。

通史順の章立てになっているので、習熟度の高い単元から取り組むのも良いでしょう。章末には200字程度から400字程度の長文論述問題も収録されているため、これ一冊でかなり満足な論述学習を行うことができます。また本書の解説では論述問題を「どう解くのか」という視点に立った説明が充実しているため、論述問題への正しい対処の仕方(解法の手順)が身に付くこと間違いなしです。

本書は2012年に発売されましたが、その後絶版となってしまったようで、中古価格が高騰していました。
そんな中、近年Kindle版でのみ販売が復活したため、入手しやすくなっている状況です。

論述対策の入り口として最適な一冊ですので、ぜひ活用してみてくださいね。

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※本記事はプロモーションを含む場合があります。

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