国公立現代文④ーー理由説明問題編

こんにちは。

いよいよ国公立大学の入試まで10日を切りましたね。前期試験のセンター得点分の結果も確定し、いよいよ本番に向けた最終調整の時期になりましたね。この時期は私大入試の真っ只中でありタスク過多になりがちですが、国公立大学が第一志望なのであれば、ひと段落したら過去問演習など、必要な対策を行いましょうね。

そして現代文の対策はこのシリーズを再度追いかけることで作業のイメージを固めていただけると幸いです。

〜国公立現代文過去の記事〜
国公立大現代文特別編――現代文を「読む」
国公立大現代文⓪――センター試験で記述力を鍛える
国公立大現代文①――記述の基礎その1
国公立大現代文②――記述の基礎その2
国公立大現代文③――換言問題編

 

さて、今回は「理由説明」についての問題です。


羽場先生が書かれた上の記事と重複する部分もありますが、私なりに理由記述問題解答のメソッドをお伝えしたいと思います。

単純な理由説明型問題2つのパターン

単純な理由説明型問題には傍線部や設問条件の内容から2つのパターンに分類が可能です。

すなわち、

①「因果の不足」型
②「結果」型

 

の2つ。それぞれ見ていきましょう。

 

「因果の不足」型の理由説明――要因・理由を埋める

傍線部中の文章に「因果関係が不足している」パターンです。
例えば、以下のような傍線部があったとしましょう。

セ・リーグは各球団の力が拮抗しているが、阪神タイガースは今年こそセ・リーグで優勝するだろう。

この傍線部を「客観的に」分析すると、自明なようで自明ではないことが見えてきます。もういちど見てみましょう。

セ・リーグは各球団の力が拮抗しているが、阪神タイガースは今年こそセ・リーグで優勝するだろう。

ん…? なんで…??
そう、これだけでは「なぜ優勝するのか」わからない。

阪神タイガースは【○○○○だから】今年こそセ・リーグで優勝するだろう。

こんな風に【○○○○だから】という「要因」「理由」が欠けています。この部分を埋めることが求められるのが「因果の不足型」の問題です。

 

「因果の不足」型――結果に繋がる内容を考える

そして、この場合に「不足している情報」は「結果」の部分に繋がるような内容を考えていくことが求められます。
*もちろん因果の不足の生じる「前」の部分(「阪神タイガースは」の部分)も結果に繋がる原因(=理由)の一部となりますので、根拠を探す上で役立てましょう。

先ほどの例文の「結果」部分は「今年こそセ・リーグで優勝し日本一になる」という部分です。 「優勝する」「日本一になる」のですからなにか「明るい材料」となる情報が必要です。その要素を探していけば良いのです。

たとえば、文章の他の部分に「ドラフト1位のルーキーが活躍しそう」「FAでやってきた投手がどうやらすごいらしい」とか「監督が変わってチームの雰囲気が良くなり、伸び悩む若手投手や功労者がハツラツとキャンプを…(以下略)」という内容があればこの部分をまとめれば良いですね。

なお、根拠のまとめ方についてはこれまでの記事に書いてあります。①と③あたりをご覧ください。リンクはこの記事の最初に貼ってあります。

①「因果の不足」型――まとめ

では、ここまでの作業をまとめてみましょう。

  1. 傍線部を分析し、因果の不足の有無の確認。
    (ない場合は結果型の記述となる。)
  2. 因果の不足を傍線部の主語述語や節の関係から発見し、不足情報を本文中から探す。
    *この時、不足情報は「結果」の部分につなげることを意識すること。
     *因果の不足の「前」の部分は理由を考える手がかりとして扱う。
阪神タイガースは【○○○○だから】今年こそセ・リーグで優勝する。

【○○○○だから】という【因果の不足】を埋める情報を探す。その際、「今年こそセ・リーグで優勝する。」という<結果>に繋がるように答えを考えていくことが求められる。

 

 「結果」型の理由説明

こちらは先ほど載せた羽場先生の記事の内容と重複します。


こちらを熟読の上、以下の文を確認しましょう。

サヤカの誕生日は8月だった。シンヤはサヤカが何を望んでいるのかをリサーチした上で、誕生日の当日に高級ブランドのカバンをプレゼントした

さて、この傍線部は因果の不足を見出すことができません。その場合は「結果」型として考えていきます。

ただ、思考方法は先ほどの「因果の不足」とは大きく変わりません。そう、こちらも「結果」に繋がるように「原因」(=理由)となる根拠を本文中から探していけば良いのです。

サヤカの誕生日だったので(原因)、プレゼントした。<結果>

 

まとめ

さて、ここまで2つのパターンに分けて理由説明問題についてお話をしてきました。
もちろん、解答への最短のアプローチ形成としては上記の分類は大切ですが、仮にこの傍線部分析を誤ったとしても答えを出す上ではそこまで問題ではありません。

どちらの場合も「結果」の情報をもとに考え始め、「直接の原因」を確定させることが何よりも大事な作業です。
そして、作った答えがしっかりと傍線部と因果関係を形成しているかの確認を忘れずに行いましょう。具体的には作った答えと傍線部を接続させて自然な文ならOK。不自然であればもう一度検討をしましょう。

理由の問題は勘違いをすると大きく失点してしまう問題です。アプローチを確認して確実に得点しましょう!

それでは!

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