国公立現代文⑤――要約記述の解法


こんにちは。

いよいよ国公立大学の受験まであと数日となりました。私大入試も終わり、手応えがあったり、なかったり‥‥そして良い結果が出ていたり、出ていなかったり‥‥という日々を送っていますかね。

私大入試と国公立大入試の関係はあるようで無いです。今も昔も私大はボロボロだったけれども国公立大は合格した、という人間は相当数存在します。求められる力が異なりますからね。ここに向けて調整してきた皆さん、頑張りましょう。

さて、今回のテーマは要約です。一橋大学や首都大学東京などでも出題されますし、北九州市立大学などで出題される小論文でも必要になります。手順を確認していきましょう。

要約の手順①――通読作業

文章全体を通読しながら、論構造を把握しましょう。

押さえるべき論構造
・抽象と具体
・対比
・繰り返し
・因果関係
・結論

 

抽象と具体

要約の基本は「抽象部分の抽出」です。よってこの作業は必須であると心得ましょう。

対比

対比は対比されている「項目」とその「要素」、さらには「相違点と共通点」の確認を忘れずに。

繰り返し

同じことを言っている部分があれば、「どの段落と同じか」を分かるようにしておきましょう。

因果関係

文章中で因果関係が形成されている箇所も注意しましょう。特に結論についての因果関係が形成されているのであれば読み落としのないように。

結論

要約文で最も欠くべからざる要素は「結論」です。その文章の筆者が何を言いたいかをつかんでいきましょう。

要約の手順②――必要な要素をまとめる作業

これらの作業を踏まえて結論を中心に論をまとめていきます。
その中で、必要な作業は以下の通りです。

押さえるべき論構造
(1)抽象表現をまとめる
(2)重複を避ける
(3)論理展開を確認し再現する

 

(1)抽象表現をまとめる

要約の基本は「抽象部分をまとめること」です。よって、基本的に本文中から抽象箇所を抽出します。
一方で「具体例は完全に排除して良いのか」という疑問も出てくると思います。これはケースバイケースとしか言えないのですが、基本的には抽象をまとめる、という認識で構いません。あまりに具体部分が長く、全体の内容に反映させるべきであれば、具体例をコンパクトにまとめて、内容に反映させましょう。

(2)重複を解消する

要約文で同じことを2度書く必要はありません。通読時に確認した重複箇所のうち、より抽象的な表現を採用しましょう。

(3)論理展開の確認と再現

要約文は一応課題文を縮小再現するので、その論理関係もうまく再現できているか、を確認しましょう。①で確認した対比や、因果関係などを答案に再現しましょう。

最後に――要約問題は結論をおさえる!

要約問題における最大のポイントを挙げるとすれば、「結論ありき」であるということです。具体例をどの程度反映させるか、などは文章ごとに違いが出てくるとも言えますが、結論を反映し、そこに向けて文章を組み上げる、ということはどの要約文でも間違いなく必要なことです。その点を忘れずにまとめるようにしてください。

それでは!

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