大学受験の世界史で夏までにやっておきたい2つのこと

今回は受験生に向け、夏休みが始まるまでにやっておきたい世界史学習について述べたいと思います。

世界史学習で夏までにやっておきたい2つのこと

ポイントは以下の2点です。

①勉強法を点検する
②既習単元の完璧な習得

 

順に見ていきましょう。

 

勉強法を点検する

新年度が始まって数ヶ月が経ち、自分なりの「世界史勉強法」が確立してきた頃でしょうか。

「正しい」とされる勉強法は、今の時代、YouTubeやブログに溢れていますから、それを参考にした人も少なくないはずです。

 

しかし、実際に勉強を進めるうちに、どうしても楽な方へブレてしまったり、やり方がなあなあになってしまうなどして、勉強のスタイルに危険信号がともってしまうのがこの時期でもあります。

ぜひ今一度、自分の勉強法を点検してみましょう。

迷ったら、その行動は「得点力が上がるのか否か」という点に立ち返るようにしてください。

 

Educational Loungeでも具体的な世界史勉強法を公開していますので、参考にしてください。


 

既習単元の完璧な習得

今の時期までに通史学習が「終了」した単元は、夏までに完璧にしておきましょう。

「完璧に」というのは、その単元に関する出題であれば自分の志望大学の入試問題が8割程度得点できる状態だと考えてください。

 

世界史は全範囲を終わらせるのを待つことなく、その都度習得した単元を最終的な受験で求められる水準まで高めていく心がけが大切です。

最新の赤本もそろそろ出回る時期ですから、志望大学が決まっている人はぜひ世界史の入試問題を確認してみましょう。
そして現段階での既習単元の問題だけでも探して解いてみることをすすめます。

そして「手ごたえ」を確かめて、さらに夏までの勉強の精度を高めていきます。

志望大学のレベルによっては、まったく太刀打ちできず、絶望感にうちひしがれることもあるかもしれません。
しかし、この時期に「絶望」できたことはむしろラッキーだと考えるべきです。

 

「ゴール」までの正確な距離を知ることができたら、自ずとやるべきことは見えてきます。

 

世界史の入試問題が解けないのは「基礎の徹底」が足りないから


世界史の場合、入試問題が解けないということは、「基礎の徹底が足りない」ということに尽きます。

たとえば、教科書の太字用語だけを追いかける表面的な学習に終始していないでしょうか?

太字用語はあくまでも問題を解くための材料の一つに過ぎません。
にもかかわらず、多くの受験生は、各単元の「タテの因果関係(=流れ)」を理解し、太字用語をインプットしたらそれで学習が完成したと思い込みがちです。

 

上記は学習段階の最初として通過するべきですが、ぜひ今の時期から「次の段階」を意識した学習を取り入れましょう。

それは、用語の周辺情報まで覚え込むという作業です。
もっと具体的に言えば、用語集の説明文まで頭に入れてやろうという心がまえのことです。
それはまた「用語と用語を関連付ける」ということを指すといっても良いでしょう。

 

例を挙げれば、「ハンムラビ法典」は誰でも知っていますが、仮に

「ハンムラビ法典が発見された都市を首都とした王朝の建国者は?」

と問われると途端に答えられなくなってしまうのです。

ちなみに、答えはキュロス2世です。
ハンムラビ法典はスサで発見されたバビロン第1王朝の史料で、スサはアケメネス朝の首都ですから、建国者はキュロス2世となります。

こうしたいわば「知識のリレー」ができないと、正誤問題などにも対応することはできません。

 

夏までの世界史学習のポイントは立体的な単元学習の姿勢を身につけること

しばしば受験生が漏らす

「教わった順に問われれば解けるのに、少し聞き方を変えられると途端に間違えてしまう」

という悩みは、上記のような「立体的な」学習ができていないことから生じます。

以上を念頭においた質の高い単元学習の姿勢を、ぜひ今のうちに身に付けましょう。

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