【時期・志望校別】漢文の読解学習で使いたい参考書・問題集

こんにちは。安田です。
また新たな1年がこれからスタートしますね。

今回は、本格的に勉強するに際して悩ましいであろうと思われる、参考書・問題集について、スタンダードなものを紹介できればと思います。

参考書や問題集に関しては、インターネット上で色々と定番モノが紹介されていたり、学校で先生や先輩、同級生から勧められたりということがあると思いますが、「自分のフィーリングに合うか」をできる限り書店などで確認してから購入したいですね(難しければネット通販サイトでのサンプルなどをできる限り見てみる)。

色づかいやページレイアウトなど、見た目の部分でも合う・合わないがあるものです。
参考書や問題集は何ヶ月にも渡って使い込むものですから、自分に合いそうなものをチョイスしていきましょう。

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基本の学習は教科書


参考書や問題集の話に入る前に、まずは漢文学習の大前提から。

漢文を特別に学習する時間は取りにくいのが多くの高校生にとっての現実ではないでしょうか。

国語の中でも現代文と古文が優先されるでしょうし、そもそも、他の教科が主となって国語に手が回らないという相談を毎年たくさん受けます。

学校の授業を有効活用するのが第一である

そうなると、いかに限られた時間で洗練された学習をするかが重要。
となれば、学校の授業を有効活用するのが第一です。

授業では教科書に掲載されている文章の精読を主とするでしょうから、「丁寧に文章を読む」練習としてはとても良いものです。

学校の授業・教科書を活用する方法については過去に記事を書いていますのでそちらを参照してください。

読解演習入門期は、句形の復習をしながら基礎的な読解演習を行う

とはいえ、時間制限のある入試において読んで解き切るためには、教科書学習だけは不足するでしょう。
どうしても、過去問も含めた学習は必須になると思います。

漢文の学習においては句形から始めると思いますが、導入となるドリルや参考書を何周やってもなかなか句形を完璧には覚えられないですし、仮に覚えられたとしても実際に問題を解く際に活用できるかというと疑問符がつきます。
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漢文の読解演習入門期に使いたい問題集

そこで、「句形はひと通り学習しました」という人が実際に読解演習に入る段階では、以下の問題集から選んで、「句形の復習をしながら基礎的な読解演習を行う」ようにするといいと思います。

読解演習入門期に使いたい問題集
  • Z会『漢文道場 基礎編』
  • 旺文社『全レベル問題集 漢文 1』

Z会『漢文道場 基礎編』

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読解問題がたくさんできる、というタイプではないですが、句形を復習しながら基礎的な読解演習を積むという点ではバランスがよい問題集です。

旺文社『全レベル問題集 漢文 1』

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旺文社
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句形のおさらいをしたあとに、基礎的な読解演習ができます。
問題数はそれほど多くないので、導入としてはとっつきやすいのではないかなと思います。

本格的な読解演習期(共通テスト型対策)


導入レベルが終わった段階で、初期に学習で使う参考書(『漢文早覚え速答法』や『ヤマのヤマ』など)と合わせて大学入学共通テストの過去問演習に入ってもいいのですが、直近の過去問はできれば80分の通し演習で取り組むのが効果的です(共通テストは「時間制限が厳しい」というのが毎年受験生の悩みですからその練習ですね)。

共通テスト高得点獲得に向けた演習量確保に使いたい問題集

となると、高得点を取りにいきたい人はここから1冊、演習量確保のために取り組んでおくのがいいかなと思います。

演習量確保に使いたい問題集
  • 河合出版『マーク式基礎問題集 漢文 五訂版』
  • 東進ブックス『共通テスト実践問題集 国語〔漢文〕』
  • 駿台文庫『短期攻略 大学入学共通テスト 漢文』

河合出版『マーク式基礎問題集 漢文 五訂版』

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最初にちょっと句形の確認問題も載っていますが、メインは読解演習です。
共通テストレベルくらいまで鍛えていくのに適しています。

東進ブックス『共通テスト実践問題集 国語〔漢文〕』

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問題数は少ないものの、解説を丁寧に活用して学習すればかなりの学習効果が期待できます。
特典の解説動画も共通テストを知るのに一役買ってくれるでしょう。

駿台文庫『短期攻略 大学入学共通テスト 漢文』

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こちらは読解演習がメインで、最後にちょっと句形の確認問題を掲載してくれている問題集です。
演習量が手頃かなと思います。

総仕上げ演習期(難関私大・国公立二次試験対策)


私立大学で漢文必須となるのは、一部の難関校がほとんどでしょう。
また、国公立の二次試験はガッツリと記述問題に取り組むことになるでしょう。

そうなると、共通テスト型のマーク練習だけでは学習が不足します。

難関私大・国公立二次試験に向けて取り組みたい問題集

まずは早めに(できれば高3になる前に)各大学の過去問をやってみて感触をつかんでおいてほしいですが、まだまだ修業が必要だなと感じたら、以下の中からチョイスして取り組んでみましょう。

難関私大・2次試験向け問題集
  • 河合出版『入試精選問題集 漢文 四訂版』
  • 駿台文庫 『難関大突破 新漢文問題集』
  • 旺文社 『全レベル問題集 漢文 3』
  • 河合出版『得点奪取 漢文 記述対策 改訂版』

河合出版『入試精選問題集 漢文 四訂版』


易しいレベルから順番に難しくなっていくタイプです。
無理なく読解演習を進めて上位レベルまで実力をつけることができます。

個人的には「はしがき」が好きです。

駿台文庫 『難関大突破 新漢文問題集』

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これも易しいレベルから演習を進められますが、それなりに難易度は高めかなと思います。
「テーマの解説」がポイントです。

旺文社 『全レベル問題集 漢文 3』


中盤以降に掲載されている国公立大学の過去問がとにかく骨太。
がっしりとした実力をつけるにはこれくらいの問題と格闘するのもいいと思います。

河合出版『得点奪取 漢文 記述対策 改訂版』

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漢文のガッチリした記述問題を解かねばならぬ、という人はこのテキストで記述答案の作成について学習するとよいでしょう。

レベルは高いですが、頑張って自分のものにしてほしいですね。

おわりに

私が指導している生徒に教材を指定する際は、これまで取り上げてきた参考書・問題集を主として、現状や志望校に合わせて選択していきます。

同じくらいの学力であっても、違う問題集を指定することは日常茶飯事です。
演習量をどれくらい積みたいか、自分で解説を読んで理解する力がどれくらいあるのか等、考慮しながら選んでいきます。

可能であれば、身近な先生に相談してみるのもいいでしょう。

ただし、どういう参考書や問題集を用いたとしても、「きちんと時間をかけて取り組む」「やりっぱなしにしない」「理解すべきもの、覚えるべきものを頭に叩き込む」という点を守らないと、学習の効果は薄くなります。

意識を高く持って取り組んでくださいね。

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