活動にはボランティア部の学生たちも参加してくれる

――活動するときには3人以外のメンバーもいるのですか?

稲嶺真:「チャーアシバー」というお手伝いをしてくれるメンバーがいます。ボランティアの学生さんとか。

稲嶺睦:学校が声をかけてくれていたり、社会福祉協議会から学校に依頼して夏休みの企画としてボランティアに来てくれたり……。あとは高校生だったらボランティア部が来てくれることもあります。

上原:「やりたい」と言ってくれる学生は多いです。私たちCha-Ashibiのメンバーも含めて学校生活で関わらない人ばかりなので新鮮みたいです。Cha-Ashibiフェスタのときは音楽関係の方々も来てくれていたので、「舞台裏やりたいです」と言って参加してくれたチャーアシバーもいました。

稲嶺真:大学生とか専門学生たちにもやはりボランティア部のようなものがあって、すごく一生懸命やってくれます。

上原:子育て世代を応援するチームの人たちとイベントを開催したときは、看護学校の子たちが子守をしたり、子ども食堂を手伝ってくれたりもしました。

広告

Cha-Ashibiの活動は"人間活動"ができる

――活動していて良かったと感じる瞬間はありますか?
上原:「人間活動」ができるのが良いなと思っています。Cha-Ashibiは、自分がやりたいことをみんなで形にしたりとか、深く考えることもできるし、みんなで一緒に食事をして、健康的な生活をしたりできる。

あと私たちは「沖縄の伝統」というのも活動コンセプトになっているので、そこに自分が加わることができたりとか、他の青年会とかこども園の方々と関わったりできて、普段関わっている人たちとは全然違った人たちとのご縁が生まれるのも嬉しいです。

Cha-Ashibi キッズフェスタ

稲嶺睦:私も地域との繋がりが強くなったのが嬉しいです。Cha-Ashibiの活動を通して地域と繋がって初めて見えてきたことが多くて。

子ども食堂をしていて見えてくることもあるし、沖縄の貧困問題とか、1人親家庭の多さのような地域の課題の根深い部分を知るきっかけにもなりましたし、自分事として考えるようになりました。

上原:貧困は沖縄以外の地域でもあるし、国を超えたらもっと貧困なところもあるけれど、それでもやっぱり沖縄は貧困レベルが高めの地域であるのは間違いない。でも、それに気づいてない沖縄の人たちも結構多いんじゃないかな。「これも貧困になるのか!」みたいな。

広告

もともと親戚とか実家とかに頼れる環境があるから生活ができている人も多いのかなと。だから結構根強いですよね。助け合ってるから、どうにかやっていけているような雰囲気も感じます。

稲嶺真:私はどうだろうな。やりたいことを形にできるというのも良かったことの1つではあるんですけど、それに対して「良かったよ」と言ってくれる人がいるので、「自己満足で終わっていないのかな」と思えるとホッとします。

それに、身近な人たちが「時間がないから、お金でしか応援できないけど」と協賛してくれたりクラウドファンディングに協力してくれたりしたんですが、何よりもそういう気持ちでいてくれたんだというのを知ることができたのが大きいです。

次ページ
「その場でお礼を言うだけだったら借りっぱなし感がすごい」

広告

※本記事はプロモーションを含む場合があります。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事