「作業」と「勉強」を分けよう!

「解像度の高いレンズ」で見つめる分析の目を持つ

求めている成果を確実なものとしたい時には、達成のための行動を「解像度の高いレンズ」で見つめることが大切です。

たとえば、僕は予備校講師をしています。
いわば授業を売り歩く商人のような職業ですが、「売る価値のある授業」をするには入念な準備が必要です。

その準備時間に対しても、ただ漫然と「◯◯時間準備した!」では駄目で、常にかけた時間に対して分析の目を向けなければなりません。

 

つまり、「今は授業のどういった要素の質を上げる準備をしているのか」という点に注意を払うべきだということです。

授業のクオリティとは、大きく

①論理性…分かりやすいか
②興味性…面白いか
③有益性…ためになるか

 

の3点だと考えます。

①を欠けば内容が伝わらず、②に乏しければ受講者の集中は続かず、③が無ければ予備校の講義として失格です。

授業が失敗する時というのは、上記の要素のいずれかが足りないことが多い。
そこで、以上3つの観点から準備時間を点検することで、より満足のいく結果を残すことができる訳です。

 

勉強の中身を点検する——作業と勉強を分ける


ところで、このような「時間を分類する」ことの重要性は、受験勉強にもいえます。

勉強をしているようで実は「作業」に没頭しているだけ、という受験生は多くいます。

 

世界史でいえば、ノートに歴史事項をまとめたり、教科書にマーカーを引いたり、プリントを眺めるのは「勉強」ではなく「作業」。

自分自身がそのタイプの受験生だったのでよく分かりますが、「作業」には大した心理的負荷がかからない割に達成感があるのが厄介で、時に「今日こそは充実した受験勉強をしたのだ」という錯覚すらもたらす悪魔的な魅力があります。

 

こうして世界史に費やす時間ばかりが増えていき、その割に成績は伸びないという悪循環に陥るのです。
ぜひ、「勉強時間」の内実を点検しましょう。

 

「作業」と「勉強」の時間を分類する

その際、

「作業」…ストレスのかからないこと
「勉強」…ストレスのかかること

 

と定義して時間を分類してみると便利です。

前回の内容に絡めて言うのであれば、「問題集を解く」という、なんとも面倒で、つまらなくて、気分がさらに落ち込みそうで、考えただけでイライラしてくる行為をダイナミックにこなすことこそが「勉強」に他なりません。

つまるところ受験勉強とは、ストレスに立ち向かう胆力が問われているのです。
ストレスの代償は、確かな学力として返ってくること請け合いです。

次回は「ストレス」との向き合い方について私見を述べてみたいと思います。

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