近現代史の苦手を克服するためのパターン別日本史学習法

今回は近現代史の学習法についてアドバイスしていこうと思います。
近現代史は入試での出題頻度も高く、受験日本史を攻略する上で非常に重要なテーマです。
しかし、多くの受験生が近現代史に苦手意識を持ってしまっているように感じます。

そこで今回は、近現代史が苦手になってしまう理由を3点挙げ、その対策法をお伝えしましょう。

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日本史学習で近現代史が苦手になる3つの理由

近現代史が苦手な理由として、主に次の3つが挙げられます。

近現代史が苦手になる3つの理由
  1. 中学公民の知識が身についていない
  2. 同時代の横のつながりがわかっていない
  3. 内閣史が整理できていない

すでに苦手意識を持ってしまっている方は自分が①~③のどれに当てはまるか確認し、対策法を試してみてください。
これから近現代史を学習する方は、上記の3点に注意して学習を進めていきましょう。

近現代史の苦手を克服するパターン別日本史学習法


それぞれのパターンについて詳しく見ていきます。

①中学公民の知識が身についていない場合の攻略法

意外と見落としてしまうのが、中学公民の知識が身についていないことで授業についていけないというパターンです。

例えば、以下の問に対して自分で説明できますか?

確認
  • 内閣と国会(議会)は何が違うのか説明しなさい。
  • 与党と野党は何が違うのか説明しなさい。
  • インフレーション・デフレーション・円高・円安のそれぞれの用語を説明しなさい

近年、生徒からしばしば質問されるものを抜粋してみました。
これらの用語はすべて中学公民で扱っている内容であるため、わかっていることが前提で授業が進むと思います。

例えば、多くの受験生が理解に苦しむ制度として金本位制があります。
これは上記のインフレーションやデフレーション、円高や円安を理解していないと理解することが難しいと思います。
このように、中学公民の知識が前提となっているものは意外と多いのです。

もし、上記の3つの質問に端的に答えられない場合は、中学公民の政治・経済分野を復習することをおすすめします。教材は中学時代に使用していた公民の教科書やノートなどで構いません。

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②同時代の横のつながりがわかっていない場合の攻略法

近現代史が複雑に感じる理由の一つに、同時期に様々な出来事が起こることが挙げられるでしょう。

教科書に沿って学習を進めることが基本ですが、教科書は政治・経済・外交などテーマ毎に章が設定されているため、テーマを横断した横のつながりを捉えることが難しいという弱点があります。

これが近現代史は複雑で理解が難しいといわれる原因の1つではないかと思います。

図説の「年表ページ」を活用する

対策としては、学習をする際に、学校で配布された図説の年表ページを活用してみましょう。

図説の年表ページは政治・経済・外交などが時系列で整理されています。
授業を受ける際に、常に年表ページを見ながら自分はどこの箇所を学習しているか意識するといいでしょう。

テーマを横断した意外なつながりが見えてくるかもしれません。

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③内閣史が整理できていない場合の攻略法

内閣制度が創設された1885年以降は、内閣で整理することも重要です。

受験でも年代順並べ換え問題や正誤判定問題で出来事や政策から内閣の知識が問われる問題が数多く出題されています。

しかし、残念ながら一問一答的な学習に終始しているとこのような問題に対応できません。その結果、近現代史を一通り勉強したのに、問題は解けないということになってしまうのです。

内閣史を整理する3つのステップ

これを防ぐためには以下のステップで学習する必要があります。

内閣史を整理する3つのステップ
  1. 歴代内閣を言えるようにする
  2. 出来事や政策を内閣ごとに整理する
    →図説の「年表ページ」や「歴代内閣一覧」が役立つと思います
  3. 問題集や過去問などを活用し、問題を解きながら覚える

③で問題を解く際に、内閣を問う正誤判定問題ではすべての選択肢がどの内閣の出来事か確認するといいでしょう。ここで言えなかった内閣は繰り返し復習すると定着していきます。

地道な作業ではありますが、着実に実力をつけることが大切です。

おわりに


以上、近現代史が苦手になってしまう理由3点とその対策法を解説していきました。

近現代史は現代社会を考察するための必須教養です。受験勉強で得た近現代史の知識は受験が終わったあとも活用できる財産となり、専門性が高まる大学での学びの助けとなるでしょう。

今は苦しいかもしれませんが、「近現代史を勉強してよかった」と思う日が必ず来ますので、歯を食いしばって頑張ってくださいね。応援しています。

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