生物は夏からでも間に合う? 大学入試生物で高得点をとるための極意

生物は以前『夏からでも間に合う』と言われるくらい楽勝な科目だったかもしれません。
しかし、現行の新課程に変わってから、生物の内容や性質は大きく変わりました。

昨今、生物の研究は分子レベルでの解明が飛躍的に進んでいます。
それは高校生物にも反映され、以前は大学で学んでいたような内容が高校の教科書に降りてきている状況です。
それにもかかわらず、単元の構成は変わっていないため、学ぶ分量も多くなったということになります。

したがって、“教科書レベル”をマスターすることのハードルがかなり高い科目です。
夏からの勉強では絶対に間に合いません!

では一体、どんな学習を進めていけば良いのでしょうか。
詳しく解説していきたいと思います。

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生物で高得点をとるために学習するポイント


それでは、生物の学習する上でのポイントを説明していきます。

生物の学習ポイント
  1. 生物を学ぶ上で暗記と理解はどちらも重要
  2. 正確なイメージを持つ・与えられた情報を順序立てて整理する
  3. 知識を習得する際は必ず教科書・図説をベースに勉強する
  4. 問題集の周回に意味はない

詳しくみていきましょう。

生物を学ぶ上で暗記と理解はどちらも重要

『生物を学ぶ上で理解と暗記のどちらが大切か?』という質問をよく受けます。

答えはもちろん両方です。

しかし、最初から理解と暗記を両立させるのは、現実的にはなかなか難しいものです。
後半の単元を学んだあとで復習してようやく理解できることもよくあります。

勉強を始めて間もないうちは、なるべく全体像を把握することに努めながら、少しわからないことがあっても『とりあえず暗記してしまおう!』の精神で勉強を進めていくのが良いと思います。

暗記はスタート地点! 道具として知識を使いこなせるかどうかが鍵

ただし、暗記はゴール地点ではなくスタート地点であるということを絶対に忘れないでください。
言うまでもなく、本来は理解した上で知識を覚えることが大切です。

そして、課題(入試問題)を解決するための道具として知識をいかに使いこなせるかが、成績アップの鍵となるのです。

正確なイメージを持つ・与えられた情報を順序立てて整理する

生物の学習において大切なことは、正確なイメージをもつことと与えられた情報を順序立てて整理することです。

生物を学んでいると、数多くの用語の暗記や複雑なしくみの理解をたびたび要求されます。

それらすべてを言葉だけ拾って覚えても表面的な理解しかできません。
生物の知識を正確に習得するためには、“つながり(全体像)”や“流れ”を押さえることが大切になります。

重要な図を自分の手で再現できるようになることを目標にする

そこで、重要な図を自分の手で再現できるようになることを目標にして勉強することをオススメします。

手を動かして勉強すれば、全体的なつながりや流れを覚えられます。
また、「情報の整理」という現在の入試で最も求められている能力の一つも自然と身に付いてきます。

特に、共通テストや難関大の入試で必須の能力となります。

知識を習得する際は必ず教科書・図説をベースに勉強する

実際の入試では、正誤問題などを通して正確な知識が求められます。

問題集を中心に勉強している方は少なくないと思いますが、問題集中心の勉強では網羅性に欠け、受験する大学の難易度が上がるほどその勉強法は通用しなくなります。

重要な図を自分の手で再現できるようになることを目標にする

入試に出題される(ほとんど)すべての知識は教科書や図説(資料集)に載っています。
したがって、知識を習得しようとする際は必ず教科書・図説をベースに勉強しましょう。

単に用語を確認するだけでなく、きちんと説明の文章も読んで定義などを頭に入れるように努力してください。

日頃から教科書・図説に目を通す習慣をつける

時々,教科書に書かれている内容は難しくて読めない(読む気になれない)という意見を耳にしますが、試験本番ではその“難しい”文章を読んで初見の問題を解かなければならないので、読む“努力”をしましょう。

日頃から教科書・図説に目を通す習慣を身につけていれば、長い問題文を読むのも少しは楽になるはずです。

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問題集の周回に意味はない

結論から言うと、問題集の周回に意味はありません。

そもそも問題集を使用して勉強する意義は、自身の身につけてきた認識や考え方、アプローチが正しいかを客観的に確認するためです。
決して、問題のパターンを丸暗記することではありません。

問題集は普段の勉強では気付けないことを克服するために使う

日常的な学習は主観的になりやすいものです。

問題集は、普段の勉強では気付けないこと(ある単元に対する理解の甘さなど)を克服するために使用するのだということを念頭に置いておきましょう。

共通テストも「生物に対する理解度や習熟度」がものを言う


センター試験が廃止されて、共通テストが導入されました。
それに伴い、生物は、単純な知識を問う問題が減り、考察系問題の比重が高くなると予想されます。

しかし、学習の本質が変わったわけではなく、生物に対する理解度や習熟度がものを言う試験に移行するというだけです。

したがって、早期から生物の勉強に対して真摯に向き合い、先述のポイントを押さえた学習を心がければ、共通テストであろうと、難関大の入試であろうと、努力に比例した得点が望めるはずです。

大学受験の科目の中でも、生物は努力が報われやすい科目であると思いますので、是非、生物を得意科目にしてください!

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