大学受験英語の共通テスト対策で〝この夏〟取り組みたい勉強法

ついに夏休みがスタートしました。

「受験の天王山」とも言われる夏に、英語ではどこまで共通テスト対策をすれば良いのか気になっているのではないでしょうか?

今回は、この夏にやっておきたい「共通テスト英語対策」について解説していきます!

共通テスト英語[リーディング]は「高い情報処理能力」が求められる

共通テストの英語の問題は分量が非常に多いので、「高い情報処理能力」も問われている試験です。
この共通テストの点数を上げていくためには、どのような学習を夏にしていけば良いのでしょうか。

まず、共通テスト英語[リーディング]の点数ごとに考えられる弱点(の目安)をまとめてみました。

50点未満50点から70点71点から80点
× 語彙力
× 1文の構造把握能力
△ 語彙力
△ 1文の構造把握能力
△ 情報処理の精度
○ 語彙力
○ 1文の構造把握能力
△○ 情報処理の精度
△ 情報処理速度/速読

 

【タイプ別】共通テスト対策の極意

共通テストは、本文読むことに加えて選択肢も読まなくてはいけない、本文情報と選択肢情報の整合性を考えることをしなくてはいけない試験です。

これを踏まえた上で、

タイプ① :英語/英文が読めていない

  • 共通テストに限らず英語それ自体の勉強をする必要がある。︎
  • 多くの演習量を積んでも解決しない可能性がある。
    (1題ずつ、単語→文法→構文→内容という順に丁寧に学習する必要がある)

 

タイプ② :英語/英文は読めているが、うまく解けない

  •  共通テストの問題演習を積む必要がある。
  • 演習量を積む中で、自分のしがちなミスを直す。
    (→ きちんと言語化して残しておく)

 

タイプ③: どちらも未完成

という3つのタイプに分けて考えてみましょう。

 

「英語/英文が読めていない」人は英語力そのものの向上を目指す

「英語/英文が読めていない」人(タイプ①とタイプ③)はこの夏、共通テスト対策に入る前に「英語力」そのものを向上させることを目指しましょう。
英語力の向上に意識を向けて学習していく方が、いきなり共通テストの対策に走るよりも効果的です。

その中でもとりわけ英文法/英文精読(構文)は軽視されがちなので注意です。
今年実施された共通テストでも、解答の根拠になる文には「文構造が複雑なもの」も含まれていました。

英語の共通テスト対策に入る前に、まずは単語・文法・精読といった英語の基礎力を固めましょう。

 

「読めているが、うまく解けない」人は自分のやりがちなミスを見つける

「英語/英文は読めているが、うまく解けない」人(タイプ②)は、自分のやりがちなミスなどを発見していくことが大切です。

このタイプの人も、焦って共通テスト対策用の問題集などをやらなくてもOKです。
夏はさまざまな演習を通じて、自分のやりがちなミスなどを発見していく期間だからです。

具体的には、夏の共通テスト系の模試を受ける前に、今まで受けてきた模試をもう一度見直し、自分のやりがちなミスや苦手なところ、時間配分などを確認しておきましょう。

その上で模試を受け、復習をすることで、学習がより効果的なものになります。

 

共通テスト英語[リーディング]の形式慣れは秋からでOK

共通テストのリーディングの形式に対する対策は、秋からはじめていければOKです。

夏に基礎的な英語力の向上をすることが、共通テストの対策になっています。
その成果を踏まえて、形式慣れや問題の解き方/情報処理の仕方などについては、秋から本格的に始めていきましょう!

 

共通テスト英語[リスニング]は夏のうちに素地を作る

共通テストのリスニングに関しては、この夏にある程度素地を作っておく必要があります。
というのも、リスニングにはよく言われている原則として、

① 自分が発音できない音は、聞き取ることができない。
② 毎日少しでも聞き続けないと、リスニングは向上しない。

を挙げることができます。
特に、②については時間がある夏に対策するのがもってこいだからです。

まずは、この夏に《毎日、英語のリスニングを、最低15分以上》することを目標にしましょう。
教材に関しては、《共通テスト対策系のもの》を使用しても《英検 / TEAP 》などの問題集を使用しても良いと思います。

大切なのは、毎日英語の音声に触れる(いや、音声漬けになる)ことです。

 

共通テスト英語[リスニング]対策でやってはいけない勉強法

リスニングの勉強の仕方には気をつけるべき点があります。

【 やってはいけない勉強法 】
音声を流し問題に答える→答え合わせ→ すぐにスクリプトを見て確認

この勉強をしていると目から情報を得てしまい、勝手に耳が補正されてしまいます。
これではリスニングではなくリーディングです。

5から10回くらいを上限に、まずは音声だけ聞いて粘ることが大切です。
その後で答え合わせをし、自分が聞き取れなかったのは何か確認しましょう。

 

音読して、聞き取れなかった音を自分で出せるようにする

そして、ここで終わりにしてもダメなのです。
この後で、自分が聞き取れなかった音を自分で出せるようにトレーニングする必要があります。

つまり、音読をして「自分が発音できる音」を増やしていく必要があるのです。
その際には、

Repeating:スクリプトを見ながら、音声を聞いた後に音読。
Overlapping:スクリプトを見ながら、音声に自分の声を重ねて音読。
Shadowing :スクリプトを見ないで、音声の後に続いて音読。

という方法を実践してみるとよいと思います。

共通テストのリスニングは、1回しか読まれないものが多いです。
したがって、将来的には形式的な対策をし、設問処理などの仕方を学ぶことが必要ですが、まずはこの夏で英語の音声漬けになり、リスニングに関しても基本的な素地を作ることを目標にしてもらえればと思います!

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