日本史の模試を効果的に活用する方法

今回は「模試対策の是非」と「効果的な模試活用法」についてお伝えしようと思います。

模試対策は不要

結論から言うと模試対策は不要であると考えています。

できれば模試でいい点数を取って志望校の判定を上げたいと思うでしょう。
それは重々承知しています。

 

それでも模試対策はする必要はないと僕は断言します。

なぜなら、模試はあくまで今の実力を測る物差しであり、模試でいい点数を取ったから本番が有利になるわけではないからです。

定期テストの勉強のように、1週間前に詰め込んで模試で点数が取れたとしても、本番までに忘れてしまい、似たような問題を取ることができなければ意味がありません。

模試があろうがなかろうが、普段行っている受験勉強を淡々と積み重ねて、模試はその時点の自分の実力と志望校との距離を確認することが大切です。

 

また、模試の範囲に学校の授業や予備校の授業が追いついていない場合はどうするべきか質問されることもありますが、自分が習った範囲が完璧にできるように勉強すれば良いでしょう。

予備校の授業であれば、通常夏以降追いつきます。
その時に、しっかり良い偏差値が出されば良いのです。その時のために地に足をつけて勉強を続けましょう。

 

効果的な模試活用法


模試対策は不要であるとお話しましたが、終わった後の復習は非常に大切です。
そこで、ここでは効果的な模試の復習法についてお伝えします。

 

作業的なノートまとめは御法度

まず、よく見られる模試の復習として、間違えた問題をノートにまとめるという行為が見られます。

以前もお伝えしましたが、受験勉強において作業は御法度です。

模試には非常によくまとまった解答・解説集が配布されます。
それを見てまとめるだけであれば、それは作業です。

 

その解答解説の内容を理解した上で、きちんとインプットし、2度と同じような問題で間違えないことが大切です。
まとめ直す時間を、解答解説を読み込み、内容をインプットする時間に変えることで、勉強効率が格段に上がります。

 

できなかった原因を深掘りして考える

では、まとめを作らずに具体的にどのように復習すれば良いか?

一言で言えば、「できなかった原因を考える」ことが非常に大切です。
多くの方が「覚えていなかった」で済ませてしまいますが、もう少し深堀りして考える必要があります。

 

例えば、以下のような問題があったとしましょう。よく出題されるタイプの問題なので、皆さんもぜひチャレンジしてみて下さい。

例題
 桓武天皇が行なった政策に関して誤っているものを①〜④のうち1つ選びなさい。
①郡司の子弟を健児として採用した。
②勘解由使を新たに設けた。
③長岡京から平安京へ遷都した。
④検非違使を設置した。

 

答えは④です。
④の検非違使は嵯峨天皇が設置したので誤りです。

仮にこの問題ができなかったとしましょう。

もし検非違使という用語を覚えていたのに、正解できなかったのであれば、この問題を間違えた原因は検非違使を覚えていなかったのではなく、検非違使が嵯峨天皇の政策であったということを整理できていなかったのです。
この場合は、桓武天皇と嵯峨天皇の政策をきちんと整理して覚えることが大切です。

 

このように、なぜ間違えたのかを深掘りして考えることで、今の自分に足りないものがわかるでしょう。
模試の解答・解説集にもどのように整理するべきか書いてあることも多いので、参考にすると良いと思います。

 

模試の復習の落とし穴


もう一点、模試の復習の落とし穴についてもお伝えしておきましょう。

選択問題の場合、たまたま正解してしまうことがあると思います。
しかし、たまたま正解しただけで、本番同じ問題が出題されたら間違えてしまうかもしれません。

 

復習の漏れを防ぐため、先ほどのような正誤判定問題は簡単で良いので誤文根拠を明記する、空欄補充問題などは自信がない問題にはチェックを入れておくと良いでしょう。

そして、解答・解説を入手したら、正誤判定問題は誤文根拠を間違えたり、言えなかった問題やチェックを入れた問題全て復習することで漏れのない復習ができます。

 

模試は現在地を把握し、自分の弱点に向き合うことができる絶好の機会です。
ぜひ有効活用して志望校との距離を一歩一歩近づけていきましょう。

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