大学受験世界史でやってはいけないNGな勉強法3選

皆さんこんにちは。
世界史講師の鈴木悠介です。

今回は、これから本格的に世界史の受験勉強を始めていく高2生に向けて、避けたい世界史勉強法や陥りがちな過ちをまとめてみたいと思います。

やみくもに覚えようとする

中学受験社会の歴史分野や高校入試社会の歴史分野と比べても、大学入試世界史で覚えるべき情報量は別格です。

大学入試世界史の対象範囲は全世界・全時代。
出題形式も空所補充問題・正誤判定問題・語句記述問題・資料の読み取り問題・地図問題・論述問題と実に多様です。

こうした「受験世界史」に立ち向かうには、無計画な「力わざ」ではどうにもなりません。
定期試験に向けた一夜漬け的な発想は捨ててください。

最初にきちんとした方法論を学び、実行することが大切

きちんとした世界史学習の方法論をまず最初に学び、それを忠実に遂行するということに意識を集中させましょう。

そのため、「正しい勉強法」を知るための情報収集は大切です。

勉強のやり方を最初に間違えてしまうと、非常に大きな時間的ロスが生じてしまいます。
一見遠回りに見えても、まずは「これだ!」と確信の持てる世界史勉強法を体得することに時間を割いてみましょう。

特に、これを読んでいる高校2年生には是非ともやってほしいことです。

 

「勉強」ではなく「作業」に没頭してしまう


世界史の受験勉強を始めた高校生がハマりがちなことに、世界史のノート作りがあります。

まとめる過程である程度の暗記もできるので、世界史まとめノート作りを完全に否定するわけではありません。
ただ、世界史まとめノート作りの罠もまたいくつかあるのです。

 

世界史まとめノート作りのワナ①――時間がかかりすぎる

まず、時間がかかりすぎること。

世界史まとめノート作りをしていると変に凝り始めてしまい、気づいたら5色のペンを使いこなしてイラストまで描き始めていた……

というのはよくある話です。

最近では勉強の進捗などをSNSに投稿してシェアする「勉強垢」文化もありますから余計に危険です。
「ノートの発表会」をしているのではないと胸に刻みましょう。

 

世界史まとめノート作りのワナ②――時間がかかりすぎる

そしてハリボテの充実感に酔ってしまいがちなのもノート作りの落とし穴と言えるでしょう。

世界史のまとめノート作りは、かけた時間に比例して「分かりやすい成果物」が手に入ります。
しかし受験生はノートを作ることではなく、自分の頭の中に知識を入れることを目的にしなければなりません。

これはある意味で「目に見えない成果」なので、不安かもしれません。
しかしそれこそが「質の高い勉強」です。

世界史まとめノート作りは「作業」と割り切り、勉強時間にカウントしてはいけません。
常に自分の勉強時間を点検し、「勉強」と「作業」を分類する感覚を持ちたいですね。

▼参考:「世界史のまとめノート作りをオススメしない2つの理由」

 

問題集を解かず、一問一答ばかりに時間を割いてしまう

世界史の重要用語を覚えようとすることは間違ってはいません。

世界史用語の知識は歴史的出来事を理解したり、時代の特徴を掴む上で役立ちます。
そして、バリエーション豊かな入試問題を解く際の材料としても機能します。

しかし「用語さえ覚えれば、世界史という科目は仕上がった」と考えるのは間違いです。

多くの受験生は「用語の習得=世界史の習得」と単純化しがちです。
それゆえに一問一答に依存する受験生が後を絶ちません。

 

一問一答は「単線的な勉強」になりがち

世界史の一問一答は受験に必要な用語知識を手軽にインプットするには大変優れた教材です。
しかし、どうしても「問い」と「解答」が固定化された単線的な学習になりがちでもあります。

世界史の入試問題では一つの用語にあらゆる角度からアプローチできる能力が必要です。
そこで、やはり実際の多様な形式の入試問題が収録された世界史問題集に取り組むことが欠かせないのです。

また、世界史問題集は解く過程で大きなストレスがかかるため、その単元の理解定着度の向上に大きく貢献します。

世界史が得意な受験生は、必ず多くの問題集を解きこなしています。
ぜひ問題演習という「修羅場」から逃げずに世界史の成績を効率的に伸ばしていきましょう。

▼参考:「世界史の一問一答の効果を最大限発揮するための学習法」

 

おわりに

以上、避けたい勉強法や陥りがちな過ちのベスト3をご紹介しました。

多くの受験生を指導するなかで確信していますが、自分では勉強しているつもりなのに成績がいまいち上がらない生徒の大半は、今紹介した3つのどれか、または複数に該当してしまっています。

これらを避けるだけで、多くの受験生に差をつけられることは間違いありません。

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