模試を受けた後の復習で受験生が取り組みたい漢文学習6つの手順

安田です。
今回は模試の復習法について詳しくお話ししていきます。

模試は今の自分の立ち位置や目標との距離を知る上で大切なものです。
それ以上に、真剣勝負で臨んだ問題を丁寧に復習してあげることで、自分の実力を伸ばす絶好のチャンスでもあります。

解説が充実していて勉強の材料も豊富ですから、しっかりと活用できるようにしましょう。

基本方針は「意味が分からない、解釈が取れない部分がないようにする」こと

「意味が分からない、解釈が取れない部分」がないようにする

「読めない」「意味が分からない」という部分はすべて解決しましょう。
この際に大切なのは、ただ意味が分かればいいというだけではなく、不足している知識をしっかり補うことです。

模試(漢文)復習で取り組みたい6つの手順

復習手順
  1. スラスラ読めるように音読する。(本文全体に返り点・送りがなが振られた状態で)
  2. 自分で全文を書き下し文にする。
  3. 本文や注釈、自分で作った書き下し文を見ながら現代語訳する。
  4. 各設問をあらためて解き直す。(※重要)
  5. 解説を熟読し、正答への根拠が合っているかを確認する。
  6. 間違えた問題、あいまいだった知識など、不安なものをノートにまとめる。

 

まずは本文を音読する

模試の解説には、本文の書き下し文と現代語訳が必ず掲載されているでしょう。
これらをなんとなく眺めて終えてはもったいないです。

まず本文を見て、自分で声に出して読んでみる。
そして解説の書き下し文を見て、自分の読みが間違っていないかを確認しながら正しい読みを確認する。
その後、また本文だけを見てスラスラ音読できるまで突き詰めましょう。

 

正しく書き下し文を作れるようにする

歴史的仮名遣いや、日本語の付属語(助詞・助動詞)に当たるものをひらがなに直しているか等に気をつけながら進めていきます。

本文だけを見て書き下し文にしてみて、解説に掲載されている書き下し文と照合させて確認していきます。

もし間違えているものがあれば現時点で理解が不十分なところということになりますから、後述するノートに必ず書き残しておきましょう。

 

内容が分かるよう現代語訳をつくる

注釈をうまく活用して、自力で現代語訳を作り、解説に掲載されている現代語訳と照らし合わせて正しく約せているかどうかを確認します。

意味が分からない語句やフレーズがあれば、漢和辞典を使ってその漢字の意味を確認する、学校の先生に質問する等で必ず理解しておきましょう。

▼参照:「漢文学習で辞書を引くということ―漢和辞典を最大限活用する―」

 

内容が正確に掴めたら、設問をすべて解き直してみる

内容が正確に掴めた時点で、あらためて設問の解き直しをしてみます。

「読めていれば解ける」と思うかもしれませんが、選択肢の吟味が甘い、記述答案の作り方に習熟していない等の理由で、「内容が分かっているのに解けない」という可能性もあります。

内容が分かれば解けるはず、という先入観を一旦捨てて、設問に正しく向き合えているかをこのフェーズでしっかり確認しましょう。

 

解説を徹底的に利用して、正解に至る道筋を全問確認する

模試の解説は正答までの根拠はもちろんのこと、間違えやすい部分、曖昧な部分などが丁寧に書かれています。

「正解していた」というだけでは次に繋がっていきません。
正解に至るまでの根拠・筋道が正しかったかどうかをしっかり全問確認することが肝心です。

選択問題はすべての選択肢をきちんと吟味していくことも重要です。
間違いの選択肢であれば、本文のどことどう合わないのかをすべて説明できるくらいまで徹底的に確認しましょう。

 

確認した知識は専用のノートにまとめておく

分からなかったもの、あいまいだった知識をひと通り解決できたら、 投げっぱなしにせず専用ノートにまとめておくことをオススメします。

次回以降の模試や入試の直前に「自分ができなかったもの」が最終確認できたら心強いですね。

 

おわりに

自分が集中して頑張って解いた問題をそのまま放っておくのはもったいないことです。

ましてや、模試は真剣勝負で問題と相対するでしょうから、その分復習効果も高くなります。

せっかく模試を受けたのであれば、自分の学力を高めるために最大限利用しましょう。

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