
新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言も明け、生物の勉強はいかがでしょうか?
ここまでどうしても数学や英語などに時間を割いてしまい、生物に手が回っていない方も少なくないのではないかと思います。
そこで今回は【生物の夏からの基礎固め】についてお話しします。
目次
生物の勉強は「生命現象と物質」を固めることから
結論から述べますと、生物はまず『生命現象と物質』というテーマをしっかり固めることです。 『生命現象と物質』というテーマは、具体的に細胞と分子・代謝・遺伝子・生殖と発生から構成されるパートのことを指します。
したがって、単に用語を暗記するだけや問題集を周回するだけの表面的な学習では、ことごとく共通テストや一般入試で打ち砕かれてしまうでしょう。
教科書に書かれていることを自分で説明できるように訓練する
では、どのような勉強をすれば良いのか?
教科書に書かれていることを自分で説明できるように訓練することです。
その時に大切なことを3つのステップにまとめてみます。
ステップ② 理解した内容をアウトプットすること。
ステップ③ 各用語の定義を暗記すること。
まずは図で理解する
最初は、教科書の図を見て、指で追いかけながら説明できるよう練習してみましょう。
また、この段階は覚えることが目的ではありませんので、教科書に書かれている説明も見ながらで構いません。
理解した内容をアウトプットする
ここでのアウトプットとは問題集を解くことではありません。
最終的に白紙の上で何も見ずに覚えた内容を再現できるようになることを目標としてチャレンジしてください。
正確に覚えていなければ途中で手が止まるはずなので、都度覚えていない部分を確認しながら、スラスラ描けるようになるまで練習しましょう。
各用語の定義や現象の説明ができるようになる
いざ頭の中で理解していることを言語化しようとすると、文章としての説明ができない受験生を多く見かけます。
日頃の学習が特に用語などの暗記に傾倒しがちな方ほど、各用語の定義や各現象の説明を言葉に直す訓練をしておきましょう。教科書で太字になっている用語やメインで扱われている現象はすべて論述できるようにしておきたいです。
また、定義を暗記する際は、市販の参考書ではなく教科書で覚えましょう。
市販の参考書における説明が教科書上の定義とズレている場合もありますので。
入試では「理解を伴った正確な知識」と「適切な情報処理」が要求される
実際の入試においては初見の問題と戦わなければいけません。
日頃の学習で定義を意識していなければ、消去法が通用しないような正誤問題などでつまずきますし、手を動かす習慣がなければ情報整理も上手くいきません。
本記事で紹介した学習方法を上手に活用し、成績アップにつなげていただけたらと思います。
補足——問題集について
今回、問題集の使用について触れてはいませんが、夏の段階でゴリゴリ解きまくるのはナンセンスです。
問題集はあくまでも理解度を確認するためのものであり、問題集を周回したからといって学力がつくものではないということを意識しておいてください。

首都圏の予備校で活躍。
授業では基本理解を徹底し、難しい言葉を用いることなく、生物が苦手な生徒でもついてくることができるように工夫されている。