夏から始める!英語の過去問演習【目的・手順・注意点】

夏も始まり、受験に向けた勉強が本格化してきた頃だと思います。

そこで今日は、過去問の扱い方についてお話していきます。
受験生が抱きがちな「いつから過去問やればいいのか?」という悩みを解決する参考にしてください。

過去問のやり方

多くの受験生が夏に基礎学力養成・弱点克服・自身の課題発見などに焦点を当てた学習をこなしていく勉強の期間を経て、

9月ないし10月には本格的な過去問演習の期間に入る

 

ことになります。
では、夏に過去問をやらなくていいのかというとそうではありません。

夏の間に過去問に触れることで自分の課題の発見につながり、秋からの過去問演習を効率的に進めることができます。

 

夏に英語の過去問をやる目的


夏に過去問をやる目的は

① 自分の実力と志望校の差、問題の難易度が測れる
② 出題形式を把握し、それに基づいた対策を2学期にできる

 

ということです。

これらが夏の間に把握できていると、2学期の勉強の計画が合理的なものになります。
また志望校という最終目標のレベルを知ることで、やみくもに勉強することを避けることができます。

夏に過去問を解く目的はこのようなものなので、過去問をたくさん解くのではなく、第一志望 / 第二志望の過去問(新しいものを1・2年分)だけやれば良いでしょう。

 

過去問は解けば解くほど力がつくというものではありません。
過去問を解き、難易度・出題傾向を把握しそれに基づく対策をし、実行することで実力がつきます。

 

夏に英語の過去問を解く際は制限時間にとらわれすぎてはならない

夏に過去問を解く際の注意として、

制限時間内に終わらせないとダメだ!と思う必要はない

ということを押さえておいて欲しいと思います。
何分で解き終わったかを記録しておくことは大切ですが、制限時間で打ち切りにする必要はありません。

仮に制限時間が90分の問題を120分で解いたとするなら、その30分を埋めるために何をしたら良いのかを考えることが大切です。

 

過去問演習の手順

これらの目的を踏まえて上で、以下の手順で過去問に触れてみると良いと思います。

①時間制限なし(計測はする)で解く。
② すぐに解説を見るのではなく、単語帳・辞書・参考書などを使い、解き直す(色ペンを使う)。
③ 解答・解説を読み、何が足りなかったのかを把握する。

 

この手順で進めることで、自分の弱点を把握し、それに対する対策を立てることができます。

また、自分で対策が立てられなくても、弱点が具体的にわかっていれば、指導者から効果のある具体的なアドバイスを得ることができるでしょう。

 

秋から冬にかけては制限時間内で解くことへの意識を


秋口からは本格的な過去問演習・過去問分析のスタートです。
基本的なイメージは夏の過去問学習と変わりませんが、

制限時間内で解くことへの意識

 

を徐々に持つ必要があります。

急にスピードを上げ、時間を意識すると、読解の精度が落ちることがよくあります。
そこで、スピードと精度を同居させるにはどうすれば良いのかを考えながら対策をしていくことが必要になります。

 

スピードと精度を両立させるためには参考書と過去問演習の両立が鍵

その際には、夏の過去問演習のときよりも増して、

参考書などで自分の課題を克服する学習と過去問演習を通じて、自分の学力の到達度を確認するとともに、対策を強化していく

 

ことが大切です。

意外と知られていないのですが、ここ数年で大学入試に関する情報公開が大幅に進んでおり、大学自らが発表している情報を手に入れられるようになっています。
出題意図や採点のポイントなどを公開している大学もありますし、解答例を出している大学もあります。

 

これらを活用すると対策がより効果的になりす。

 

過去問から知識を吸収し、アップデートする

また、秋から冬の過去問演習では、[解答・解説を読み、何が足りなかったのかを把握する]だけではなく、

過去問から知識を吸収し、アップデートする

 

ことが大切です。
ただ解いて終わりにするのではなく、自分の足りないところを把握するとともに、自分の学力を強化することが大切です。

その際には、復習の仕方にこだわりましょう。

●「覚えるべきこと」… 英単語 / イディオム / 語法
●「理解すること」… 英文構造 / 内容理解 / 解答の根拠と着眼点

 

に分けて、「覚えるべきこと」→「理解すべきこと」の順に復習を。
特に、解答の根拠と着眼点に関して、記述問題を扱う場合は、複数の解答を参照してください。

また具体的な復習の仕方については、「英語の成績向上につながる復習の仕方」という記事のなかで詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

 

おわりに


過去問は、たくさん「量」をやれば成績が上がるという代物ではありません。

しかし、過去問をしっかりやることで自分の敵を知り、対策を立てることができれば、成績向上やその先にある志望校合格へと繋がっていきます。

 

過去問演習を有意義に進めていくことに、この記事が少しでも役に立てば、嬉しいです。

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