世界史学習で効果的に地図を活用する方法【2種類に分けて考える】

皆さんは世界史を学習する過程で、地図とどのように向き合っていますか?

世界史を理解する上で「地図」は欠かせない存在

地図の活用は、世界史学習において極めて重要です。
それは、まず単純に入試問題で出題されるからですが、そもそも世界史を理解する上でも地図は欠かせません。

たとえば「カルタゴのハンニバル将軍がアルプスを越えイタリアに侵入した」という記述。
これは地図が頭に入っていなければ内容が頭に入ってこないのではないでしょうか。

中には地理が極端に苦手で、「アルプス」がそもそも山脈を指すことを知らなかったという人もいるかもしれません。

 

地理的な知識が足りないことが、世界史に対する苦手意識につながる

世界史に苦手意識を持ってしまう理由の一つは、こういった地理的な知識の欠如です。

世界史は「時間×空間」での理解が大変重要になってくる科目であり、教科書の歴史叙述は海・河川・山脈・都市といった知識なくして理解はできません。

そこで今回は、世界史学習に役立つ形で地理的情報をインプットする方法をご紹介します。

 

地図は大きく二種類に分けて考える


まず、地図を大きく二種類に分けて考えてみましょう。

 

①世界地理の知識を活用して考える「通常の地図」

一つは歴史との関連付けがされていない、通常の地図です。

イメージとしては、中学校で勉強した世界地理です。
ここで学んだ知識の大半を普通の高校生は忘れているため、世界史学習の入り口でつまずいてしまうのです。

中学地理の参考書で学んでしまうのも手ではありますが、そんな時間はないというのが実際のところだと思います。
そこで、高校生が手っ取り早く世界の地理的知識の基礎を学ぶ方法を紹介します。

地理的知識の基礎を学ぶ方法

オススメは白地図を活用することです。
インターネット上でダウンロードすることもできますし、世界史の参考書にも掲載されたものがいくつか存在します。

『高校世界史をひとつひとつわかりやすく。』(学研プラス)の下巻「近現代編」の冒頭には、世界史で登場する主要な河川・山脈や地域ごとの名称などを書き込み式で学習できる白地図ワークが収録されています。

また世界史図説の『タペストリー』には、付録として白地図が付いてきます。

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こちらでも「南アジア世界」「東南アジア世界」「東アジア世界」のような各地域ごとに河川・山脈などの基本的な風土が確認できるようになっています。

これらの白地図は、最初に書き込んでしまうと勿体無いので、できればコピーを取って繰り返し取り組むと良いでしょう。
答えを書き込んだコピーをトイレや勉強机の周りに貼り付けるのもオススメです。

 

②歴史上存在した国家の領域や首都の位置などが書き込まれた「歴史地図」

さて、次に二つ目の地図です。
これは歴史地図といわれるもので、「歴史上存在した国家の領域や首都の位置などが書き込まれたもの」と考えてください。

歴史地図攻略のために活用したいツール

このタイプの地図を攻略する上で役に立つツールは以下の2つです。

①『世界史用語マルチ・トレーニング』(旺文社)

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旺文社
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世界史の全内容を各国別に再編成した上で、「文章」「地図」「年表」の3ステップによる学習が可能な一冊です。
このうちの「ステップ2」に当たる「地図」のページが歴史地図の白地図になっています。
地図中の空所の解答は赤シートで消せるようになっているので、通常の単元学習と並行して効果的な地図学習が可能です。
また各地図にはQRコードが付いており、地図を使った歴史解説動画に飛ぶことができます。

②『ビジュアル世界史問題集』(駿台文庫)

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歴史地図の修得のみに特化した珍しいタイプの問題集です。
白地図が大量に掲載されており、また都市の位置を問うだけでなく、都市などについての用語説明も充実しているので、充実した地図学習が可能です。
さらに地図に関連した通史知識の簡単な確認問題も収録されているので、地図を重点的に固めつつ、通史の基礎をおさらいしたい人にオススメです。

 

おわりに

いかがだったでしょうか?

地図への苦手意識がなくなると、世界史が一気に身近に感じられるはずです。
少しずつで良いので、用語だけを追いかける学習から脱却していきましょう。

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