
こんにちは、安田です。
今回は漢文の読み方、すなわち読解の手順についてお伝えします。
問題集を1冊、2冊と仕上げている。
でも文章があまり読めている気がしない。点数も上がってこない。
こういった悩みを抱えている人は多いと思います。
ただ単に返り点と送りがなに従って読むだけではなく、文の中の「主・述」の関係性を認識できるような読み方を身につけて、「読める」ようにしていきましょう。
漢文における基本の文構造を知ろう
まず、基本の文構造を知るところから始めましょう。
漢文の多くの文構造は主語+述語
漢文において、多くの文の構造は、
「主語+述語」
です。
英語のSVと同じく、主語と述語が並びます。
花開。花(主)開く(述)。
述語部分には形容詞や形容動詞のようなものがくることもある
ただし、英語と違って、述語部分には動詞だけではなく形容詞がくることもありますし、「名詞+ナリ」で形容動詞っぽくしたものがくることもあります。
これは日本語と一緒です。
草木深。草木(主)深し(述)。
孔子賢者。孔子は(主)賢者なり(述)。
述語には目的語や補語が続く
述語に続くものとして、「目的語」や「補語」があります。
我看月。我(主)月を(目)看る(述)。
遊子入徐州。遊子(主)徐州に(補)入る(述)。
「目的語」は「~を」と送り、補語は「~に」と送るのが基本です。
日本語の語順(主語→目的語・補語→述語)で読むわけです。
補語は直前に置き字があることも多い
補語の場合は、直前に置き字が目印になっていることも多いです。
良薬苦於口。良薬は(主)口に(補)苦し(述)。
(「於」は名詞の前だと、場所や対象、比較などの説明を補う働きをします。英語の前置詞みたいなイメージです)
目的語や補語が2つ並ぶこともある
目的語や補語が述語の後ろに2つ並ぶこともよくあります。
師教弟子学。師は(主)弟子に(補)学を(目)教ふ(述)。
孔子問礼於老子。孔子(主)礼を(目)老子に(補)問ふ(述)。
ここは少し英語とは違って、目的語と補語の順番に厳密にこだわりすぎる必要はありません。
述語の特定と補足語の確認をする
ここまで述べた基本的な文構造のパターンをベースに、以下の2点を意識して読みほどいていきます。
- まず述語を探す
- 述語の後ろにある「目的語(~を)」や「補語(~に)」を確認する
述語を探す
漢文は、日本語と同じように主語が省略されることが多いです。
動詞や形容詞で使われている字から解釈を始める
「動詞や形容詞で使われているな」と、出会った文ひとつひとつで地道に確認していくと、よく使われる字も分かってくるので、さらに読む力がついてくるでしょう。
たとえば、「見」という字を見た時に、「見る」という動詞が第一義として思い浮かぶ人が多いと思います。
まずそこから解釈を取ってみる、というのがスタートです。
目的語や補語を確認する
補語の場合は「於」「于」「乎」といった置き字の後ろにくることも多いので、目印として活用しましょう。
述語を軸に文意を取る
教科書の文章、問題集や模試で取り組んだ文章それぞれに、復習の段階で、書き下し文や現代語訳で内容を確認していきます。
また、初めて出会う文章で、「述語を常にチェックして読んでいく」という形で述語を軸に文意を取ろうとする練習を繰り返していきます。
荘子の一節にこういう文があります。
桓公読書於堂上。
「パッと見た時に「読」が動詞っぽい。これを述語として「書を読む」となると思うけど、日本語で述語は文末だから「読む」は最後にして、「於」の後ろで「堂の上」ってことは場所だろうから、「書を堂上で読む」くらいかな?」
くらいの思考で読めると漢文が少しわかってくるかと思います。
(書き下し文にするとすれば、「桓公 書を堂上に読む」くらいになります)
おわりに
まず文構造の基本を押さえる。そして、述語に着目して正しく読む訓練を積む。
そうすると文章が読めるようになってきます。
もちろん一筋縄ではいかないと思いますので、日々の学習で意識して取り組んでみてください。












