大学入試に向けて、英語は何をいつまでに勉強する?

こんにちは。
英語講師の木村です。

この記事では新高3生に向けた英語の学習法を紹介したいと思います。英語の勉強をする上で受験生の皆さんが悩みがちな「何を・いつまでに」やるべきか,考えていきましょう。

勉強すべき3つのもの――単語・文法/語法・構文

受験生が英語を何とかしなければいけない場合、必須な要素が3つ存在します。
それは次の3つです。

① 語彙力 (英単語・英熟語)
② 文法・語法の理解
③ 1つの英文を正確に見る視点 (構文解釈)

それぞれ見ていきましょう。

 

語彙力の重要性

入試の英語には必ずと言っていいほど長文読解が出題されます。

単語が分からなければ難解な長文の意味を考えることも出来ません。
英語に限らず、語学を勉強する場合、語彙というものから背を向けることは出来ないのです。

まずは早い時期にしっかりと単語帳に乗っている単語を覚えてください。
繰り返しますが、語彙力をつけなければ英語の長文を読むことはできません。

 

読解・作文のための文法を完成させる

文法については多くの受験生が誤解をしているかもしれません。

英語で、「文法の勉強」と聞くと次のような4択問題をイメージする人が多いのではないでしょうか。

My father wouldn’t ( ) me to borrow his car.
a. admit
b. agree
c. allow
d. let

※解答はc 

このような問題が多く乗っている4択問題集をとにかくたくさん解くことが英語における文法の勉強だと思っている人が多いのですが、それはあまり正しい認識とは言えません。

英語の文法というものは、あくまで「読解・作文・リスニング・スピーキング」の土台となる「手段」だという認識を持ってください。

実際、難関大の入試(特に国立)ではこのような4択の文法問題は減少傾向にあり、読解と作文の占める割合が高いのです。

つまり皆さんは英語の勉強をするに当たって、「4択のための文法」ではなく「読解・作文のための文法(手段としての文法)」を早い時期に完成させる必要があるのです。

 

1つの文を正確に読む訓練を徹底する

構文解釈力も英語の長文読解には欠かせません。

長文というのは1つ1つの文が連なり、段落→文章全体と構成されていますね。
英語で書かれた1つの文を正確に読めないのに、それが連なってできた長文を正確に読めるはずがありません。

「速読」や「多読」を否定するつもりはありませんが、その前にまずは「1つの文を正確に読む訓練」というものを徹底して行ってみてください。

 

英語の基礎は6月が始まるまでに身につける

次は、これらを「いつまでに仕上げるか」という話。

結論から言えば、難関大を志望する高3生ならば「6月が始まるまでに」というのを目安にしてみてください。

もちろん、早ければ早い方がいいのは事実です。
ただ、高2までの段階で全くこのような英語の勉強をしてこなかった人にとってはすぐに完成させるのが難しいのも事実でしょう。

とはいえ、そんな人でもやはり「高3の6月」がデッドラインでしょう。

それ以降は社会や理科に割く時間の割合が増え、英語にばかり時間を割いてはいられなくなるわけですし、英語も長文読解の演習や、英作文の対策なども始めなければいけませんからね。

 

おわりに

さて,いかがだったでしょうか。

もちろん、この記事で紹介した時期や英語の学習法は「目安」にすぎません。
個人の勉強のはかどり具合や、成績などによって多少の差はあります。

その点は常に意識をしておきましょう。

 

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