「ゆいまーる」の輪が広がっていけば、どんな場所でも生きていける

――今後の目指しているところは?
MG:「世界征”福”」かな。福をもたらす。
あとは、お笑いポーポーっていう、昔の方言に特化した伝説のお笑い番組があったわけよ。それをもう一回復活させたい。自分たちは中学校の時にそれを見て方言も覚えたし。

――少しずつ子どもたちが沖縄の言葉が使えなくなってきているとか
MG:徐々に徐々に知らなくなってきているよね。
おばぁは自分たちには方言で喋るけれど、子どもたちには方言で喋らないわけさ。伝わらんから。だから自分たちも「わからん」って言ったらおばぁは方言を喋ってくれなくなるから、わからなくてもわかってるふりをしなきゃいけない。
おばぁがいなくなったら、その半分も親父たちしゃべれんから一大事だよ。俺たちおかぁたちはおばあの方言聞けるわけよ。でもおばぁたちみたいにしゃべれないわけよ。だから今こそ方言塾ってあってもいいと思うし。今しかない。

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方言の中に沖縄の良さが詰まっているというか、方言でしか伝わらない感覚があるわけよ。標準語にしてしまったら失われてしまう感情というか。その中にちょっとした優しさがあったり、信仰があったり。それを使うことによって届けられる良さがあるわけよ。しかも、地域によって言葉が違う。だから沖縄方言というより「しまくとぅば」って言う、島の言葉ってのがなくならないようにしなきゃいけないなと。

――最後に子どもたちにむけて一言お願いします。
MG:学校は友達を作りに行く場所でもあると伝えたいね。
これからつながっていく人たちからは、いろんな人が出てくる。その中で幅があって付き合いをしていくのが人生を生きていくために大切なことだ。勉強はその次。一番はコミュニケーションを取ること。

その友達を大切に人生を送っていけば、みんな人に助けられるから。人に助けられた人間は、人を助けようとするから。その「ゆいまーる(注)」よ。助け合いの輪が広がっていけば、どんな場所でも生きていけるし。楽しいが一番だからね。社会の型にとらわれないでほしいね。人が作り上げた操り人形にならない方が良い。
(注)ゆいまーる:沖縄の言葉で「助け合い」を意味する

MG
沖縄県沖縄市出身のYouTuber。YouTubeチャンネル「沖縄サムライ」でMGとして活動する。
中学生時代に沖縄の伝統文化「エイサー」と出会い、16歳で沖縄市の宮里で青年会に入って以来19歳から24歳まで青年会会長として活動。全島エイサーまつり出場に導く。
その後、さまざまな職を経験したのち現在のYouTube活動に。2022年から子どもたちのための「ティガニーフェス」を主催している。
「ティガニーフェス2023」公式サイト:https://tigany-festival.com/
クラウドファンディング:沖縄で子どもたちのためのイベントを開催し、子どもが夢を追う手助けの輪を広げたい!

Educational Lounge × Career Compass
第1回 大手企業の安定を捨てた先に出会った「天職」
第2回 世界はザツにできている
第3回 「食×伝統×ファッション」で日本の良いものを広めたい
第4回 さまざまな経験を通して見えてきた、故郷・沖縄への想い
第5回 沖縄サムライ MGさんがエイサーから学んだ「人を喜ばす」素晴らしさ

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