基礎問題精講の具体的な進め方


では, 具体的に基礎問題精講の進め方の例を紹介します。

1 周目はとりあえず何も見ず問題を解いてみる

演習問題には触れなくてよいです。
また, 別解や,参考として紹介されていることも1周目は読み飛ばしてもよいです。
※もちろん理解できそうなら,きちんと目を通し, 自分の手を動かして内容を考えてみてもよいです。

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1周目は, 問題が解けたか解けなかったかはどっちでもよく, その下にある「精講」を読んでください。

いろいろな問題を解くための土台にしたい考え方や知識が「精講」にまとまっていますから, まずは「精講」の内容と自分の考え方があっているか確認しましょう。

足りない知識や考え方はここで補えばよいです。

解いたノートに足りなかった知識や考え方をメモしておく

自分で解いたノートに足りなかった知識や考え方を自分の言葉でメモ程度残しておきましょう。

今後問題を解く上で自分で意識したいポイントとして, パッと見て分かるようにしておくのがよいです。
メモ等はシャーペンで書いた後, 青などのボールペンで囲うと見やすいと思います。

覚えるべき公式や定理は, 意味を考えながら正確に書きましょう。
初見で解けなかった問題は, 「精講」を読んだ後, 解答を見ながらノートに答案を作りましょう。

そのとき, 出来なかった部分を赤で印をつけ, その後また問題を解きましょう。
出来なかった部分が赤で書かれていることになります。

これを繰り返し, 1周終わった後のノートを見れば, 自分に何が足りていなかったのかが分かります。
さらに2周目以降に理解できるようになったかどうかの判断も出来ます。

1周目は「精講」にある知識や考え方の理解を目指す

とにかく1周目は「精講」にある知識や考え方の理解を目指しましょう。
仮に, 「精講」にある知識や考え方が分からない場合は教科書や入門問題精講などで調べたり, 先生に質問してみるとよいでしょう。

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どうしても理解できなければ, 印をつけておいて, 先に進むのも一つの手段です。
学習が進んでいくと, 2周目以降で理解できることもあります。

弱点分野がある場合は入門問題精講や教科書, 分厚い参考書を使い, 基本事項をきちんと抑えましょう。

現時点で知識が定着しており, 考え方も理解できているうえで問題が解けている場合は, 演習問題もやってみてもいいと思いますが, 早めに1周したいので後回しで構いません。

解けなかった問題は繰り返し復習する

1周目を進めるのと同時に, 初見では解けなかった問題の復習を行ってほしいです。

勉強は1度やって理解して覚えられるようなものではなく,何度も解き直し, 徐々に定着していくものです。
最終的に自力で答案が書けるようになるまで繰り返しましょう。

繰り返しの目安は当日、 2・3 日後、1週間後、 1か月後

繰り返しのタイミングは個人によって差があると思いますが, 目安として当日, 2,3日後, 1週間後, 1か月後がいいと思います。
定理や計算方法などの知識の抜けは毎日確認するくらいでいいでしょう。

考え方は, 多少時間をあけてきちんと説明できるかを確かめてください。
とにかく自力で解けるようになるまで徹底的に繰り返しましょう。

2 周目は解答のポイントがどんなことか意識しながら答案を作る

1 周目に知識や考え方の穴が把握できたあと何度も復習を繰り返したと思います。

再び, 1問目から知識や考え方, 解法が定着しているかをチェックします。
答案を起こし, 答え合わせをしたあと1周目のノートと今回のノートを比較するとよいでしょう。

もし, 解答できない問題があれば, 1周目のときと同様に期間をあけながら,復習しましょう。
さらに, 別解や参考として紹介されていることも読み, 自分の手を動かしながら検討してみましょう。

知識が定着し、考え方が理解できていたら演習問題に挑戦する

知識が定着しおり, 考え方が理解できていたら, 演習問題に挑戦しましょう。

学習の仕方は1周目に問題を解いたときと同様のやり方で進めるのがよいです。
基礎問題精講1冊を完璧に説明できるようになることを目標にしながら継続しましょう。

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受験生はこのやり方で進めることをお勧めします。
高校1, 2年生は学校の進度に合わせて進め, 夏休みなどの長期休暇に最初から復習し, 数学が得意であれば受験生になったときに『標準問題精講』を進めるのがよいでしょう。

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※本記事はプロモーションを含む場合があります。

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