こんにちは、羽場です。
この記事では、2023年3月にZ会から刊行される拙著『スマートステップ 現代文』全体の構成をご紹介します。
なお、『スマートステップ 現代文』が発売された後は、「補講」と題して各章・各節ごとの補足記事を公開します。
補足記事を通して本書の内容をより深めていくので、本書に取り組みながら読んでいただくとより効果的です。
ぜひ併せてご覧ください。
目次
3段階の学習で確かな実力を養成していく3章構成
別の記事でも紹介していますが、『スマートステップ 現代文』は
第2章 現代文読解で必須のスキル解説+短文演習
第3章 実践問題演習
という3章構成で段階的にステップアップしていけるように設計しました。
この記事では各章の概要を紹介し、続く記事で各章の詳細をご紹介していきます。
現代の受験生が効果的に現代文学習を進めるポイントを解説した第1章
第1章は、現代文の学習法を詳しく解説しています。
この章を執筆する際に意識していた点は「『スマートステップ 現代文』全体を通した特長」の中で詳しく紹介しているので、そちらも併せてご覧ください。
▼参照:「『スマートステップ 現代文』全体を通した特徴」
第1章各節のタイトル紹介
第1章の節タイトルは、
- 現代文学習をはじめる前に――現代文学習のよくある誤解
- 学習モデルを「見える」化する――自己分析フローチャート
- 身につけたい「力」を知る――読解と知識の両立
- 取り組み方を「分類」する――「王道」の現代文学習法
- 学習時間を「デザイン」する――時間管理と電子メディア
- 自分の課題を「意識」する――よくある現代文Q&A
となっています。
そこはかとなく漂うビジネス書・自己啓発本感……。
ただ、これにはちょっとした背景があります。
その背景については、続く「『スマートステップ現代文』第1章の詳しい紹介」で詳しく解説しています。
ぜひご覧ください。
▼参照:「『スマートステップ現代文』第1章の詳しい紹介」
読解ルールの解説と短文演習で基礎を徹底する第2章
第2章は、これから現代文の文章と向き合っていくために意識しておきたいポイントを12節に分けて紹介しています。
一方で、いきなり「長い文章を自力で読んで問題を解け」というのは初学者にとってハードルが高いものです。
読解ルールの解説と短文演習で基礎を徹底する第2章
そこで、本書では第2章を
- その節で身につけたい「読解ルール」の解説
- 「読解ルール」を用いて短文を読む練習問題
- 本文チェックを通した「読解ルール」の確認
という構成にしています。
そして、本文チェック例を通して読解ルールを確認する、意識しきれていなければもう一度取り組んでみる。
こうした演習を繰り返しながら、徐々に「読解ルール」を定着させていけるようになっています。
テーマ別にオリジナル問題演習の経験を積むことで定着を図る第3章
第3章の学習は、第2章まで学んだ読解ルールを定着させていく段階です。
各節で収録されている問題は、
- 荻上チキ『社会的な身体――振る舞い・運動・お笑い・ゲーム』
――メディア論×文構造 - 重松清『旧友再会』
――小説×現代 - 田中克彦『言語学とは何か』
――言語論×表現 - 砥上裕將「サインを描く旅」
――随筆×生徒の話し合い - 桑子敏雄『何のための「教養」か』
――環境論×資料文 - 高柳克弘『どれがほんと?――万太郎俳句の虚と実』
――俳句論×鑑賞文 - 佐倉統「科学技術は暴走しているのか」
――科学論×学習ノート - 谷崎潤一郎『細雪』
――小説×近代
となっています。
王道の問題だけでなく新傾向問題にも対応
共通テストをはじめ、近年の大学入試では「生徒の話し合い」「資料」「学習ノート」など、いわゆる新傾向の出題が徐々に目立つようになってきました。
鍵は「『王道』の問題だけでなく」という点。
バランスが重要です。
あくまでメインは基本的な読解力の養成、その上で新傾向問題の対策を。
本書の問題演習編は、基本的にそうしたイメージで設計しました。
それでは続く記事の中で、それぞれの章をさらに詳しくご紹介していきます。
『スマートステップ 現代文』書籍情報
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